
マネジャーの実像 「管理職」はなぜ仕事に追われているのか
G.W.前に出した課題本はどれもなかなかのボリュームでしたが、今回の『マネジャーの実像』は厚いというか一回りデカイ(笑)。途中、事例のくだりがこれでもかと続く章がありますが、めげずに読了した皆さま、お疲れさまでした!
なんだか戦友のような一体感(笑)、EJさん(ファシリありがとう!)、せんさん、ハニャさん、ホーリーさん(サラリと最年少記録更新w)、あけみさん、Louisさん、ありがとうございました。

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【管理人の読書メモ】
P.12 一般に、マネジメントの過剰とリーダーシップの不足を問題視する論者が多いが、私に言わせれば、問題はリーダーシップの過剰とマネジメントの不足である。
P.13 本当に必要なのは、リーダーシップを強化することではなく、自然にものごとに取り組める主体的な個人からなるコミュニティーを築くこと。
P.92 マネジャーが明確な方向性を打ち出せないときに、目標の想定がおこなわれている傾向が強い。どういう行動を取るべきか自分自身がわかっていないときに、目標を設定して、組織のメンバーに結果を出させようとするマネジャーがあまりにも多い。
P.221 はじめてマネジャーになった人は、その日を境にすべてが変わる。昨日までは業務を遂行することが仕事だったとすれば、今日からはマネジメントすることが仕事になる。大きなカルチャーショックを感じても不思議ではない。
P.222 マネジャーになるとは、ボスになることではありませんでした。むしろ、それは人質になることを意味しました。(中略)私はみんなに好かれていました。私自身はいまも変わっていないのに、誰も私の話を聞かず、誰も私に好感をもってくれなくなりました。
P.241 ムカデは、とても幸せに暮らしていました。
ところが、ヒキガエルが面白半分にこう言いました。
おまえ、歩くときはどっちの足を先に出すんだ?
このひとことが頭から離れなくなって
ムカデは、泥の中で頭がこんがらがってしまいました。
どうやって歩けばいいか、わからなくなってしまったのです。
(E.クラスター夫人の詩より)
P.245 「ほとんどの人にとって、人生は想定外の出来事の連続だ。そうした出来事は、消化し、よく考えて反芻し、一般的なパターンのなかに位置付け、ほかの出来事と結び付けて考えてはじめて、経験と呼ぶに値するものになる」(ソール・アリンスキー)
P.250 戦略とは、山の頂で刻まれたお告げの石板ではない。それを下界に運びおろして、そこに記されたとおりに下々の人間を行動させるという性格のものではない。戦略とは、地べたの上で学習されるべきものなのだ。
P.252 マネジャーは大きな問題を片づけるために、問題を小分けにして、一度に一つずつ問題を処理できるようにすべし、というのだ。(中略)しかし問題は、小わけにした塊をすべて並べても一つの絵画にならないことだ。その点がジグソーパズルと違う。マネジメントの世界では、ジグソーパズルを完成させるのではなく、レゴブロックを組み立てて一つの作品をつくっていくようなプロセスが求められる。
P.301 「ある人が第一級の知性をもっているかどうかは、二つの相反する考え方を同時に受け入れ、しかもその両方を機能させ続けられるかどうかでわかる」(F.S.フィッツジェラルド)
P.307 誰かの欠点を知りたければ、その人物と結婚するか、その人物の下で働くかすればいい。
P.319 家族の強さは、家族の一人ひとりについて考えるよりも、家族というシステム全体を見たほうがよくわかる。(J.ルイス)
P.334 「工場の現場責任者の真価は、ボスとしての振る舞いがどの程度上手かではなく、どれくらいボスとして振る舞わずにすむかで決まる」(M.P.フォレット)
P.346 そもそも「マネジャーが機能している」などということはありえない。機能するのは、あくまでもマネジャーと組織の相性だ。普遍的に「いい夫」や「いい妻」などという人物は存在しない。存在するのは「いい夫婦」だけだ。
P.356 ベーコンエッグをつくるために、ニワトリは「参加」しているが、ブタは文字通り「献身」している。マネジャー育成のための活動は、マネジメントの対象にベーコンエッグのブタのようにどっぷりと浸かったものであるべきだ。
P.366 組織を得体の知れない階層の積み重なりと考えるのではなく、積極的に関わり合う人々のコミュニティーとみなすことほど、自然な発想はない。そのようなコミュニティーでは、誰もが敬意を払われ、ほかの人たちに敬意を払う。
P.マネジャーとして成功するためには、目を見張るような能力の持ち主であることよりも、情緒面で健全で、明晰な思考力をもっていることのほうが大事かもしれない。
P.368 マネジメントを成功させるためには、人々を関わらせ、自分自身が関わること、人々を結びつかせ、自分自身が結びつくこと、人々をサポートし、自分自身がサポートされることが必要なのだ。
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皆さんの感想、気づきは
・組織にせよマネジャーにせよ、人は急には変わらないとしたら、そもそもの人選が一番の優先事項。
・「絶え間ない仕事」「割り込んでくる雑用」の多さの記述を読んで、むしろ自分だけじゃないとホッとした。
・優れたマネジャー像が特殊な人ではなく、「常識ある人」「情緒豊かな人」などバランスのとれた人物像だったので、安心するとともにすぐには真似できない難しさも感じた。
・こんなに大変なマネジャーの仕事をしてる上司の、少しでも助けになりたいと思った。
・周囲の「無理解の細道」を通り抜けられる人物こそが優秀なマネジャー、という部分に共感。
・データにし難いものを軽視する傾向にあるけれども、人間らしい主観的な見方も大切。
・マネジメントがうまく機能=人々が本来もっているエネルギーを引き出すことに成功しているとき、という部分が納得。
・「強み」に注目するのではなく「欠点」に注目して人事をするという視点が、ドラッカーと逆。
マネジャーに求められる役割の多さや、現実のマネジャー29人に密着したことを分析したマネジメントスタイルの多様性など、「結局、こうすればいい」という単純な解決策はなく、、、
唯一見えてきたのは、「理想的な個としてのマネジャー像」ではなく、「マネジャーと組織の理想的な関係」。それは上にもメモした
P.346 そもそも「マネジャーが機能している」などということはありえない。機能するのは、あくまでもマネジャーと組織の相性だ。普遍的に「いい夫」や「いい妻」などという人物は存在しない。存在するのは「いい夫婦」だけだ。
というあたり。
逆に「上から目線の管理」「根拠のない目標の押しつけ」「組織図にこだわった縦割りの役割分担と指示の一方通行の流れ」あたりは、ちょっと問題がありそうです。現実的には主流かも知れませんね。
マネジャー像については、とかく肩に力の入りすぎた、いかにも「管理者」というイメージが強い気がしますが、本書のように「常識的で経験のある健全な精神の持ち主」と言われれば、確かに「いい上司」はそういう人のような。
「目標」「理念」を分からせようというタイプではなく、個々の力を自然に引き出すタイプ、というがミンツバーグの理想のマネジャー像。個人的には反省や共感するところの多い一冊でした。
今朝のディスカッションも理解が深まって勉強になりました!皆さんありがとうございました!!
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来月の栄の課題本は『ヒトデはクモよりなぜ強い』、新しい時代の組織論です。
アパッチ族からアルカイダ、スカイプからトヨタまで、幅広く「分散型の強い組織」を掘り下げます。
ちなみにこれは生物学の本ではないのですが、クモは頭を落とすと死ぬけれども、ヒトデは二つに割るとまた足が生えてきて2つのヒトデになるそうです。ご存知でしたか?
詳細・お申し込みはmixiからお願いします。無理な方は下のコメント欄かメッセージにて参加希望の旨をどうぞ!
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