今日は梅雨前線が南下したため雨は小康状態でした。
最近降り続く雨でシイタケ菌がよく伸びているようです。
今年植菌した木に菌糸紋(きんしもん)が出てきましたよ。
原木の木口に出てきた白い紋様はシイタケ菌が原木の中を伸長して木口に現れた物です。
菌糸紋と言います。
シイタケ菌は導管に沿って縦に伸びやすく、導管を横切る方向(横)には伸び難いです。
そのため種駒の延長線上に菌糸紋が現れます。
写真ではのこ屑菌を成型した成型駒を打っていますが、駒の延長線上に白い菌糸紋が現れていますね。
木の内部では10cm以上シイタケ菌が伸びていることが分かります。
原木の中ではシイタケ菌が伸びていても木口は乾いているとなかなか表面に出てきません。
今回のように雨が降り続くと一気に表面に現れるんです。
このように菌糸紋が現れると菌糸の生長は良好と言えます。
上の木は2月中旬に植菌した物で、下は4月中旬に植菌しています。
植菌はやや遅くなりましたが、菌糸紋が出てきました。
シイタケ菌は死物寄生菌で、細胞の活動が停止したところによく伸びて行きます。
上の木は植菌時に原木の乾燥が進んでました。
原木の組織の活動が十分停止していたと思われます。
そのため、遅れて打っても原木が乾きすぎていなければ、追いつくこともあります。
ただ、遅く植菌するとニマイガワなどの雑菌が出やすくなるので、植菌は早めに終った方が間違いありません。
鬱陶しい梅雨の長雨はシイタケ菌にとっては大事な雨なんです。
菌糸紋が出てきて良かった。ε=(。・д・。)
(^-^)ノ~~