2005-12-18 11:44:32

LLCとLLP 課税について

テーマ:女性の就業

前回LLC(合同会社)について書きましたので、今回はLLP(有限責任事業組合)との違いを書きたいと思います。


まず、前提としては前回冒頭に書いたように

LLC=合同会社=有限責任会社
LLP=有限責任事業組合=有限責任組合

ですので、その違いは組織が会社なのか組合なのか?
という部分にあります。

会社の利益配分のルールなどを出資者が自由に決められるという特徴はどちらも同じです。

では会社と組合で、何が違うの?
ということですが、前回ゆうちゃん0705さんのコメントにいただいたように、【課税される仕組み】に関して大きく違いがあるのです。


簡単に書きます。

LLC(合同会社)=会社自体に課税される

LLP(有限責任事業組合)=出資者に課税され、LLPには課税されない


LLC(合同会社)については、原則普通の会社と同じ仕組みと考えていいでしょう。

ですが、LLP(有限責任事業組合)の【出資者に課税】ってなんでしょう?

ちょっと説明します。

二人で同じ理念を抱いてLLPを設立したトマトさんとピーマンさんがいます。

トマトさんはマンションオーナーで、そちらでかなり稼いでいますので、LLP設立のほとんどの出資をしました。

ピーマンさんはサラリーマンですが、経営能力があるのでLLPに参加していて、サラリーマンの給料が少しあります。

もちろん、LLPで利益が出た場合、その利益配分は二人に均等にしようねとルールを作りました(前回の日記を参照)。

しかし年度が終わってみると、LLPは赤字でした・・・。

この場合、LLPの課税方式では出資者個人に課税されるわけです。

トマトさんは個人の収入がとてもありますので、税金もたくさん払っています。ですが今年はLLPの赤字がその計算に加えることが出来ます。

詳細は省きますが、【損益通算】という制度を使って、トマトさんの収入からLLPの赤字を引けることになるのです。

すると、収入が減るので、税金も少なくなります。良かったですね!

同じようにピーマンさんも、【損益通算】が出来ます。
ピーマンさんはごく普通のサラリーマンですから、このLLPの赤字を計算に入れると、もしかすると今年の収入自体がマイナスになる可能性もあります。すると、税金はほとんどなくなりますよね~。良かったですね!だって、ピーマンさんはLLPにはあまり出資していないんですから。

という風に、LLPの場合は出資者個人に課税するシステムなのです。

ちなみにこのような課税方式は【構成員課税】と呼ばれます、詳細が知りたい方はこの名称で調べてください。

LLC(合同会社)の場合は、LLC自体が法人格を持っているため、課税されてしまうのでこのようなメリットはありません。


では、反対にLLPが黒字だったらどうなるのでしょう?

LLPが黒字で、利益が出た場合には、トマトさんとピーマンさんに利益の配当が行われます。

すると、その配当への課税がありますので、そこで税金が取られます。

なんにもメリットがないように感じられますね?

ですが、もし二人がLLC(合同会社)を作っていた場合を考えて見ましょう。

LLC(合同会社)が黒字を出した場合、普通の会社のように会社の所得自体にまずは税金がかかります。

そして、LLCの出資者としてのトマトさんとピーマンさんへの利益の配分があるわけですが、それは個人の所得ですので、その配当自体にも課税されます。

これは税金の二重取りではないかと思うのですが、まぁそういう仕組みですので仕方ありません。

というわけで、LLPの方が税金の面ではメリットがあるわけです。


じゃあみんなLLPを設立するのではないかって?


長くなりましたので、その話は次回のネタにしましょう(笑)。

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2005-12-12 11:19:29

LLPとLLC

テーマ:女性の就業

ずいぶん更新をさぼってしまいました、すみません。


近況ですが、最近は女性起業家さんたちとお話しする機会がずいぶん増えました。みなさんご自分のやりたいことや、得意なことで何かビジネスを始めてみようととてもパワーに溢れていて、話を聞いているとこちらまで元気が出てきます!


そんな彼女達からよく出てくるキーワードがLLPとLLC。


「会社を作るにあたり調べているLLPとLLCという言葉が必ず出てくるのですが、いまいち違いが分からない。」というご相談です。


それほど難しくないので、このブログにも簡単な説明を書いておきますね。



まず法律上は、以下のように表されます。

LLC=合同会社

LLP=有限責任事業組合


これだと、いまいち分かりづらいと思いますので、もう少し分かりやすい言葉で表現しましょう(直訳するだけですが)。


LLC=有限責任会社

LLP=有限責任組合

つまり

C=会社(カンパニー)
  と
P=組合(パートナーシップ)の違いだけ、ということです。

前半の
LL=有限という意味で同じとして考えてしまいましょう。



さて、まずはLLC(有限責任会社=合同会社)とは何か?


おおざっぱに、日本では、会社というものは以下のように分類されます。

【株式会社】
  
【持分会社】-【合名会社】
       -【合資会社】
       -【合同会社】

このように、LLC(合同会社)は、【持分会社】に分類されます。

【株式会社】では、お金をたくさん出して株式をたくさん持った人が経営に関して大きな口をはさめるというシステムで、もうけたお金の配分も、持っている株式の数によって決まります。お金を出せる人間が偉い人というわけです(オーバーに書いてます)。


ですが
【持分会社】では経営に関する意思の決定方法であったり、もうけたお金の配分方法を、会社の取り決めで自由に定めることが出来るのです。

どういうことかと言うと、

お金があるけど経営能力のないトマトさんと、お金はないけど経営能力抜群のピーマンさんが、一緒に会社を設立しようとする場合。

株式会社にしたら、お金を出した大株主のトマトさんにほとんどの利益が与えられてしまいます。ピーマンさんがかわいそうです。

ですが、持分会社にすれば会社の決まりに
『利益が出た場合、トマトさんとピーマンさんには同じ配分をする』という風に出来るのです。

このように、法人のルールを出資者(トマト・ピーマン)自身で決定できるシステムが、【持分会社】の特徴です。


で、LLC=合同会社は【持分会社】のひとつという事ですから、上のような特徴を持っているわけです。

では、同じ【持分会社】の【合名会社】【合資会社】との違いは?

【合名会社】=出資者全員が無限の責任を負うシステム。
【合資会社】=無限の責任を負う出資者と、有限責任の出資者がいるシステム
【合同会社】=出資者全員が有限責任のシステム。

無限の責任というのは、簡単に書くと、
『会社の借金を出資者個人が返さなくてはならない!』
というものです。大変ですね。

有限責任であれば、出資者個人の財産は関係ありませんから、会社が倒産して借金があっても、怖い人たちは自分名義の家を差し押さえには来れません(実際は色々ありますけどね・・・)。


というわけで長くなりましたが、新しく登場するLLC=合同会社というのは、

お金はあるが経営能力のないトマトさんとお金は無いが経営能力のあるピーマンさんとが一緒に会社を作るための制度。

そういうことです(笑)。設備(ビルや工場とか)はあるが、経営には興味の無いカボチャさんが加わることもありますね。

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