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2012-05-27 12:08:05

縮小する市場に次の一手 

テーマ:惣菜(中食)の街角

スーパーの売上高、食品2ヶ月連続で前年下回る。

・4月の全国スーパーの既存店売上高は前年同月比で1.9%減
 (日本チェーンストア協会)

・4月の食品スーパーの既存店売上高は前年同月比で0.9%減
 (日本スーパーマーケット協会)


今年の2月はうるう年で前年売上をクリア出来たが、

その与件を除けば食品スーパーの既存店売上9カ月連続で昨年を下回っている。

年間で捉えても15年連続で売上は下降トレンドになっており、

日本の人口構造変化は、この先もスーパーの売上に大きく影響することになる。


・外食35社の4月既存店売上は20社が前年を下回っており、

 3月にくらべて収益改善は落ちている。


又、消費者心理を示す内閣府の消費者態度指数は前月比0.3ポイント低下し、

40.0となった。


3月には改善傾向が見られたものの、欧州の信用不安の再熱や株安によって

消費者心理は本格回復とは行かないようだ。

しかし、消費者の購買心理はその時の経済状況によって上下していますが、

企業、店舗は人口動態のトレンドに合せた営業政策を重視し、進めている。


・高齢化への対応

 イオンモールは55歳以上の顧客に対し、毎週木曜日に「プラチナ55デー」

 と銘打って、テナント専門店で割引きが受けられるサービスを始めた。
 (福岡県福津市SC)

 顧客の評判も良く、他のSCへの導入を検討すると報じている。

 又、イオンは65歳以上限定の電子マネー「ゆうゆうワオン」で

 支払い時に5%割引きを実施している。


・ラインロビング

 コンビニ各社のラインロビングは活発だが、ドラッグストアの

 商品売上は医薬品を上回り、栃木県地盤のカワチ薬品では

 食品の売上構成比は45%、総利益でも医薬品より多く稼いでいる。

 イオンは専門店事業を拡大する方向で、

 自転車や酒の路面店を専業大手と並ぶ規模まで拡大すると報じた。


 ローソンは冷蔵握り寿司を全国の約9400店で売り出した。

 鮮魚ネタの冷凍による鮮度管理やシャリの製造方法を工夫し、

 チルドでも固くなりにくい商品にした。(どこまで出来るか注目)


・協業化

 ドラッグストアの「セイジョー」を運営得するココカラファインは、

 生協・農協の宅配システムを活用して化粧品や日用品の販売を始める。

 奈良県の「ならコープ」で開始し、全国の生協組織に拡大する方針。

 ココカラファインは過疎地に住む高齢者向けに大衆薬の販売を進める。


日常に食品や日用品を拡販するには、異業態の配送網を活用することの

メリットや共同での仕組みづくりによるコストダウンは大きい。


縮小する市場に対して攻めの政策は、

・伸びている分野を拡大導入して、伸びが止まっている分野を縮小する。

 従来のカテゴリーに捉われず、積極的にトライすることが必要になっており、

 アイリスオオヤマのラインロビングは大変参考になる。


守りの政策はコストダウン

・小規模でのコストダウンは不利な点が多いが、小がまとまって取り組むことで

 配送面やシステムソフト面のメリットが期待出来る。

現状に止まらず、不定することが次の成長機会を見つけられると確信する。
 


今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司

           
ギシチャンのブログ-kodawarisouzai

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2012-05-20 10:57:50

進む構造改革と提携

テーマ:惣菜(中食)の街角

コンビニ各社の店づくり、品揃え、商品への新規取り組みが積極的だ。

・ローソンは標準的な店舗の売場を約2割拡大し、陳列棚を増やし、

 野菜や総菜、店頭で抽出するコーヒーなどの新規分野を拡充する。

 売場面積は160平方m弱と広くなり、品揃えは300~500品目は増やし、

 主婦や高齢者へ客層拡大を目指し、品揃えと売場の拡大は続く。

 

・ファミリーマートはドラッグストアのヒグチと組み、

 「ファミマ・ヒグチ」の店名で医薬品を扱う新型店を出店する。

 コンビニ各社は薬事法改正に伴い大衆薬品販売を始めたが、

 有資格者の確保は難しい。

 売場面積は240平方mと平均コンビニの約2倍の広さで

 品揃えもほぼ2倍の5000品目を揃える。

 
・サークルKサンクスは店内調理を充実させた「FF強化店」を増やす。

 オーブンで焼き上げるピザや手作りおにぎり、サンドイッチなどを導入し、

 繁華街やオフィス街、駅前の店舗を中心に需要を開拓する。

 通常店舗の焼き鳥やフライドチキンの売上は日商14千円前後だが、

 FF強化店はこの2倍以上を販売した。


・ミニストップは店内調理の弁当や総菜を扱う店舗を拡大する。

 店内調理を扱う店舗は「ホームデリ」の名称で総菜や弁当の品揃えを

 毎日15品目、手作りおにぎりを10~15品目を揃える。

 ホームデリ店舗は女性客が4割に増え、売上も通常店舗より3割はアップすると言う。


コンビニ各社が力を入れているのが野菜の販売であり、

今期末に野菜取扱い店舗は5社で前期比5割増の24000店舗を越える見通し。

ローソンの1店舗当りの平均日商は2010年の51万円から11年は54万円に増加した。

スーパーの小型店化に対して、コンビニの大型店化で業態の垣根は薄まりつつある。


食品スーパー業界では最大手のライフCOと埼玉県が地盤のヤオコーが業務提携を始める。

PB商品の共同開発、加工センターの相互利用、人財の共同教育など

スケールメリットを追求しながら競争力を高める。

以前にライフCOの清水会長が食品スーパー大連合を唱えたが、それが実現に向けて進んでいる。


国内の流通業がイオンとセブン&アイの大手2社に対して

食品スーパーが力を結集して地域の食生活を守る戦いが始まっている。

そこには攻めと守りを両輪として回して行かなければならず、

・人口の高齢化による食生活の変化、

・生産人口の減少による消費金額の伸び悩み

・節約と本質追求の2極消費

その中で、販管コスト削減に立ち向かって行かなければならない。


先日の日経MJに流通業の今期決算は構造改革の賜物と言う記事が出ていた。

昨年の震災が半ば強制的に構造改革を促し、加速させたと書いてあった。

これは供給サイドにおいても同様で、

供給に制約があった中で商品を売れ筋に絞り込み、生産体制を再構築したことで

単品の生産効率が上がり利益改善した。


先週、社員1000人規模のスーパーで店舗整理、早期退職の計画が進んでいたようだ。

この先20年の国内人口構成、それによる消費生活の変化と

流通業にとって構造改革は待ったなしの状態であり、

スピード感を持って取り組まないと、消費者は待ってくれない。



今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


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2012-05-13 11:06:30

決算から見えるスーパーの今後

テーマ:惣菜(中食)の街角

上場小売業の2011年度決算が日経より公表された。

10年度と比較可能な対象52社の内、83%が営業増益となり、

東日本震災後の特需や値引き抑制で4割がリーマンショック前の利益を越えた。


その中での基本指標からいくつかの点について企業をピックアップして見た。


1)売上高伸び率

スーパーの増収企業は10年度より多く、42社の内32社がプラスだった。

 1、大黒天物産 -売上昨比11.4%、経常利益昨比10.2%

 2、ベルク -売上昨比11.0%、経常利益昨比23.3%


2)営業利益率

上位にはコンビニ大手各社がランクインしたが、その中でスーパー上記2社は

 6、大黒天物産 -営業利益率5.2%(前年比0.0%)

 7、ベルク -営業利益率5.0%(前年比0.5%)

いずれもスーパー平均値の2倍程の実績を上げている。


3)売上高販管費比率

比較可能な52社の中で、29社は節電や人件費など経費削減を達成したが、

上記2社は

 2、 大黒天物産 -販管費率 17.4%(前年比0.2%)

 14、ベルク -販管費率21.7%(前年比▲0.5%)


・大黒物産は中国地方が地盤のディスカウントストアですが、

 前年は10店の新規出店で売上を伸ばし、

 低価格の中でもPB商品で高い値入率とアイテムを絞り込んで作業の軽減を図るなど、

 販売経費率は圧倒的に低い。

 惣菜においては、弁当や寿司はインストア製造をしており、

 又冷惣菜はインストアパックするなど、低価格と値入アップに取り組んでいる。

 
・ベルクは関東中心のスーパーマーケットで、450坪標準化スタイルの店づくりで

 震災後の売上を伸ばし、コストを削減した。

 販管費は21.7%と低いレベルで営業利益を伸ばしている点は、独自スタイルを構築している。

 惣菜の売場と作業場はほぼ標準化されており、作業効率を上げていることや

 人時管理も日別に売上と作業計画を立て管理されている点で精度を上げている。

2社共にスーパーのシステム産業の代表と言えるモデルを構築している。 


又、先週の日経MJにスーパーの対照的な記事が出ていた。

1、関西地盤のスーパー、イズミヤは新店「ディリーカナート店」で

 ・情報発信を強化する実演コーナーを広く取った。

 ・半調理品や調理済の商品を1カ所に集め、部門を越えたコーナー展開を実施。

 ・惣菜では24時閉店の中で、PM8~9時まで調理を続け、売場に展開する。

 出足は好調で特に夜帯の売上が高く、今後のモデルケースにしたい模様。


2、愛知県地盤のスーパー、ヤマナカは4月中旬からテスト店でEDLPを実施。

 チラシなどの販促コスト削減や従業員の部門を越えた横断的作業体制の実施など、

 運営コストを押さえた店舗を展開し、今後のモデルにしたいと言う。  


食品スーパーの歴史の中で、バブルがはじけた90年代以降に

・商品の素材や品質にこだわったハイグレードな店づくり、

・低価格を武器に毎日の安さを訴えた店づくり、

 をその時代にモデルケースとして出店して来たが、

 現在も自社のブランドとして営業している店舗は少ないのが実態ではないでしょうか。


スーパーは限られた立地商圏の中で営業し、成り立っているドメスティック産業です。

商圏内の消費者は時代の変化と共に、消費行動に変化はあったとしても

平常は節約をしながら食卓を用意し、ハレの日やこだわりの日にはご馳走で飾る食生活は日本人の一般的なスタイルだと思います。


こうした消費者に対し、スーパーは日々の食生活を預かっている産業ですから

その店がスタイルをころころと変えることは消費者から見れば大変迷惑です。

現在のスーパーには商品、品揃え、売場において、まだまだやることは沢山あります。

それを追求して行くことがスーパーに求められていることだと痛感しています。


今週の1品 * スーパーのお惣菜、弁当、寿司


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