坂東三津五郎の紫綬褒章受賞を祝う会が銀座のドイツ料理のビヤホールで開かれた。発起人は勘三郎を筆頭に福助や扇雀や弥十郎などで、三津五郎にだけナイショで行われた。勘三郎の紫綬褒章受賞の時と同じ場所で、同じサプライズパーティーなのに、弥十郎の「久々に会いたいと言っている人がいるので」という嘘にまんまと引っかかる方も引っかかる方だが、歌舞伎界らしい大らかさで、出席者全員が見たかったサプライズと知った時のその驚きの一瞬の顔を楽しんだ。
倅の巳之助も二人の娘達もそして今月の歌舞伎座出演中の役者達も本人にさとられないように苦労したようだが、僕も橘右之吉もこの間電話などで散々話していたのに「僕のところへこんな案内が来た」とも言わず会場で初めて「昼間はどうも」なんて言い合えるのだから、敵を欺くには先ずみかたからという実践のようなここ数日であったわけだ。僕が２日前だったかのブログでも、友人の娘の結婚式などと言っていた、そのなどを公表しなかったのだから、大したネットワークと言うべきであろ。
何はともあれお目出度い事である。