皆さま、おはようございます！
今から１年半前とずいぶん昔の話ですが、
釜石線沿線のドライブを楽しんじゃいました。
休みの日に自宅にいると時間がもったいないような気がしちゃって…
ＪＲ釜石線＆ドライブで走った釜石街道（国道283号線）は
一級河川の猿ヶ石川に沿って伸びているので、
途中で水力発電所を見ることが出来ます。
こちらは電源開発の東和発電所。
鉄道好きでかつ発電所の方、結構多いんじゃないでしょうかね？
発電所を過ぎて間もなく見えてくる駅がこちらでした。
釜石線・岩根橋（いわねばし）駅です！
大正３年、釜石線の前身である岩手軽便鉄道の手により開業した駅でした。
岩手軽便鉄道は昭和11年に国有化されて釜石線に改称、
昭和18年に改軌化工事（762→1067ミリへ）が施工されておりますよ。
静かな湖畔の森の陰から、もう起きちゃいかがとカッコウが鳴きそうな
佇まいの中にある岩根橋駅。もちろん現在は無人駅ですが、
有人駅だった時代があるっていうんですからスゴイですよね。
岩根橋駅が無人駅化されたのは昭和60年のことで、
それ以前は、現在は自転車置き場がある辺りの空き地に
木造駅舎があったようです。
これでけでも驚きですけど、かつては貨物ヤードもあって、
数多くの貨物列車が往来していたとか…
もう、衝撃以外の何物でもありませんって！
写真の右に写る空き地がかつてのヤード跡らしく。
国鉄末期辺りまでは線路も残っていたそうですよ。
このヤード、岩根橋駅から北方２キロの地点にある田瀬ダム（昭和29年竣工）
の建設に必要な資材を輸送するために造られたそうで、
部材の鉄骨やセメントを積み込んだ貨物列車が
東北本線・北上駅‐岩根橋駅間をピストン輸送していたんっですって。
岩根橋駅で降ろされた資材は索道（ロープウェイ）を使って
駅から工場まで運ばれたそうです。
その遺構が見れるかと思い、
昭和37年に撮影された航空写真をチェックしたのですが…
蒸気機関車が牽引する貨物列車は写ってましたけど、
索道らしきものは見れませんでした。
駅の左下に見える四角い空き地辺りに工場があったのだと思いますが。
現在は単式ホームが１本あるだけの岩根橋駅に、そんな歴史があったとは。
駅舎やヤードは消えてしまいましたが、
駅の北側には貨物ホームの遺構が残ってました。
わずか１年間だけですけど、
岩手軽便鉄道時代に終着駅だった時代がありますので、
その頃に資材輸送で活躍したホームなんでしょうね、きっと。
さてさて、こちらは釜石線の駅の名物である、エスペラント語表記の駅名標です。
岩手所縁の詩人・宮沢賢治が
作中でたびたびエスペラントを登場させていることから、
釜石線のすべての駅に、このような駅名標がありますのよ。
駅名は「Fervoiponto(鉄道橋)」
めがね橋が描かれてますね。
釜石線のめがね橋といえば宮守川橋梁が有名ですが…
駅名標に描かれているめがね橋は最寄りの岩根橋（達曽部川橋梁）ではないかと。
駅から歩いて５分の場所にありますので、めがね橋を見に行ってみました。
ルートは超簡単、国道283号線を北上するだけです。
岩根橋に到着～！
この橋梁、軽便鉄道時代に造られたもので、
昭和18年の改修（改軌化工事ですね）の際に
桁橋と橋脚、橋台をコンクリートで固めて現在の姿になったそうです。
それにしても…
ここって高いっすね。
ちん○ん縮みまくりですよ。
この場所はＳＬ銀河のビューポイントだそうです。
上からではなくて、橋梁の下から写すときれいな写真が撮れるそうですが…
軟弱モノの自分には無理無理。
以前も書きましたけど、釜石線の駅は実に奥が深い！
ダム建設の際に専用鉄道が敷かれ、
構内を電気機関車が往来していたようですけど…
いつか、そんなことも調べてみたいっすね。
↑（花巻駅方面）
岩根橋駅（平成26年11月30日）
宮守駅（平成26年11月30日） ・新駅舎（平成29年３月14日）
↓（釜石駅方面）
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