皆さま、おばんです!
一昨日のブログで、
辺りに民家がない札沼線・於札内駅のことを挙げましたが、
お隣の駅が、これまたすごい場所にあるんす。
こちらでした。
札沼線・南下徳富(みなみしもとっぷ)駅です!
南下徳富駅、こちらの町道踏切のすぐ近くにあるのですが、
見てくだされ、この光景を!
周辺には民家がなく、車も滅多に通過しません。
「無音」という音が聞こえちゃう世界ですの。
振り返ってみても景色は変わらず。
昭和58年に刊行された宮脇俊三先生著の「北海道690駅」によれば、
南下徳富駅の乗車客数は昭和58年の時点で既に5人/日を切っていたらしい。
南下徳富駅は昭和31年に開業した駅ですが、
その頃に、ここに駅ができた理由をぜひとも聞いてみたいものですね。
南下徳富駅は木製のホームが1本あるだけの無人駅です。
ホームの手前に案内看板がありますが、
これは4年前に撤去された待合室に代わって立てられたものだそう。
この奥に木製の待合室があったそうですが老朽化のために撤去。
その後、待合室は建て替えられることなく、
冬場の列車待ちは命がけ仕様な駅になってしまいました。
居場所を失った駅ノートもガラスケースの中にありましたよ。
南下徳富駅のスロープを上る。
ホームは木製で、冬場に備えて滑り止めが施されております。
南下徳富駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造です。
ホームは2両分ほどの長さがありますが、
現在、この区間はキハ40が単行で運行されております。
こんな駅があっても路線の愛称は「学園都市線」。
この路線名は、末端区間が廃止され
江差町まで行かなくなった江差線並に違和感を感じますよね。
収支的には残念な結果の南下徳富駅かもしれませんが、
駅からの眺めは優秀なのです。
そんな南下徳富駅にお願いです。
待合室は消えても、駅の存在だけは消えないでください!
南下徳富駅の2つ北側にあった中徳富駅は平成18年に消えちゃった(廃止)ので…
ちなみに中徳富駅は南下徳富駅と同じ昭和31年に開業した兄弟駅でしたよ。
南下徳富駅(平成27年10月21日)
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