皆さま、おはようございます!

今朝は、ある出来事をきっかけに歴史が動いた…というか
駅そのものが動いちゃった、
大糸線のこちらの駅をいっちゃいますよ。
e06030/大糸線・梓橋駅
大糸線・梓橋(あずさばし)駅です!

目前に架かる鉄橋・梓橋から名付けられた駅で、
大正4年、大糸線の前身である信濃鉄道の開通に併せて開業しました。
e06036/大糸線・梓橋駅

大糸線の起点の松本駅を出発してから松本市内の駅が続きますが、
この梓橋から先は安曇野市です。
ホームにはこんな看板が挙げられておりましたよ。
e06031/大糸線・梓橋駅
梓橋駅の歴史を語る上では絶対に外せないエピソードがありまして、
昭和40年に起きた豪雨によって
大正4年竣工の初代・梓橋が流失してしまったのです。

詳しくは駅中に掲げられた、
こちらの案内看板をじっくりご覧くださいね。
e06033/大糸線・梓橋駅

以上、完。










すみません、ふざけすぎました。

梓橋が架かるこの区間は大糸線の中でも乗降客数の多い区間で
直ちに復旧工事が始まったのですが、
決壊した橋は大正時代に造られた古いもので補修は出来ず、
梓橋を新たに架け替えることになったのです。
しかし壊れた橋を撤去するだけでも相当に時間がかかりそう…

そこで取られた方法が、決壊した橋に代わり
梓川の15メートル下流に新しい梓橋を架けるという策でした。
幸いなことに梓橋の島高松駅側には
橋梁建設で利用された貨物側線の用地が空いていたために、
そこに新線を通すことで
わずか25日間という日数で復旧を遂げたのですよ。
e0603c/大糸線・梓橋駅
昭和23年に撮影された梓橋駅の航空写真です。
右下に見えるのがのちに決壊することになる初代梓橋でした。


しかし、梓橋駅が梓橋にあまりにも近すぎたことと、
新たな梓橋は豪雨対策によって位置が高められたために、
従来の梓橋駅のホームは使用することが出来ず、
小高い位置に新たなホームが造られることになったのでした。
e0603d/大糸線・梓橋駅
こちらは昭和50年に撮影された航空写真で、梓橋が梓川下流に架設されたために、
梓橋駅ホームも南側(画像の下側)に移設した様子がわかりますよね。

駅舎はそのままでホームだけが離れに移設された結果、
梓橋駅はこんな構造になっちゃったのでした。

古風な木造駅舎を持つ梓橋駅なのに、
改札を潜ると突如、地下通路の入り口が現れました。
e06039/大糸線・梓橋駅

そこからちょい長めの地下通路を抜けることで、
ホームに進入出来るのですよ。
e0603a/大糸線・梓橋駅

そしてこちらが現在の梓橋駅ホームでした。
e06037/大糸線・梓橋駅
e06038/大糸線・梓橋駅
e06032/大糸線・梓橋駅
ホームの反対側には保線用の側線があるのですが、
こちらは以前の本線を転用したもの。
雪で覆われちゃって、その様子が見れないのが悔し~っ!

なお、決壊した旧橋の橋脚は
今でも梓川に残されたままになっているんだとか。
梓橋の島高松駅側には旧橋時代の線路跡である空地も、
しっかりと確認できるようです。
e0603e/大糸線・梓橋駅
Yahoo!地図で見た赤線が旧橋時代の線路跡でした。

梓橋によって運命が大きく変えられてしまった梓橋駅。
心から楽しめちゃうスポットであること間違いなしですよ。
ただし駅ファン限定の話。
e0603b/大糸線・梓橋駅
余談ですが、梓橋駅のホームに地下通路が出来た際に、
「梓橋駅もついに都会の駅っぽくなった」と喜ばれたそうです。
そんなもんなのかな?



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