December 06, 2005

救世主ニコレッタ

テーマ:弁護士あれこれ
ニコレッタは私が弁護士秘書から今のポジションに代わるぎりぎりまで私の上司だった(といっても年下の)若手弁護士です。
優しくて思いやりがあって可愛くて知性があってとってもバランスのとれた女性です。
前にこちらの女性週刊誌で「キューティー・ブロンド」のリース・ウィザースプーンが「have it all! (究極の勝ち犬!)」なんて書かれてましたが彼女もまさに全てを持っているって感じ。
でもルックスはリースじゃなくて「プリティ・プリンセス」のアン・ハサウェイに似ています。
まさにプリンセスって感じなのですよ。

Ann Hathaway

ご主人は将来を有望視されているとっても多忙な外科医。
(なぜか多いんですよね~、医者と弁護士のカップルって・・・)
誰もが「She's so sweet!」というほど彼女のことを慕っています。
彼女は私がポジションを変わる時にちょうど産休に入り、今はパートタイムで復帰してKM(ナレッジ・マネージメント)部門で働いています。
(この彼女の赤ちゃんがまたとろけるくらいに愛らしいのですよ・・・)

実は彼女は私のボジション異動のためにずいぶんと尽力してくれた救世主的な存在です。

私が他の秘書と同じ業務をこなしながら更に翻訳作業 等の追加業務を随分としているのに事務所がまったくそれに見合った評価をせずに当然のよう思っているのを私以上に憤慨してくれ、もっと自己主張するように導いてくれたのも彼女です。

今のわたしがあるのは彼女ともう一人の上司ウィル のおかげとも言えるのですが、ニコレッタは私のために部署の統轄パートナーであるサンディー に口添えしてくれたり人事と一悶着起こしてくれたり随分親身になってくれました。

彼女が私のために起こした人事との一悶着とは・・・

つづく

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
プリティ・プリンセス 2 ロイヤル・ウェディング 特別版

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November 30, 2005

タイからの弁護士

テーマ:弁護士あれこれ
最近バンコクから出向してきた弁護士さんが私のオフィスのお隣さんになりました。
彼女の呼び名はクン・デーン。
タイの東大にあたるタマサート大学出身のチャーミングな才女です。

実は私はタイ人のBFやフォスター・チャイルドがいたほどタイおたくだった過去があるのですが、クン・デーンとは年が近いこともあり、すぐに話があって仲良くなりました。クリスマスからお正月にかけて一緒に旅行に行く計画も立てています。

クン・デーンは毎日のように「クン・ありゃ~、今ひま?」と私のオフィスにやってきてコンピュータのことを聞いたり、タイのニュース記事を紹介してくれます。
今、タイのタクシン政権は非常に揺れている状態でクン・デーンは気になってしょうがないようです。
タクシン首相はビジネスのやり手で、傲慢なところがあって、ムスリムに差別的な対応をしていて、彼女は前から現政権支持はしていなかったようですが、最近の儀式でタクシン首相が本来国王が行うことを自分でやったりして国民のひんしゅくを買っているそうです。

彼女はものすごーくタイ王室を尊敬しているのでかなりカチンときたようです。
ちょっとでもタイ事情を知っている誰かとその気持ちをシェアしたかったんでしょうね~。
これが外国ではなかなか思うようにできないことです。

そのもどかしさは私もよくわかるのですよ。
例えば仕事中にインターネットでニュースチェックしてて「おぉっ!」と驚くようなことがあって誰かに言いたくても出来ないんですよね。
「えっ ホリエモン立候補?」とか「本田美奈子死んじゃったの?」
とかよっぼどの日本通じゃないと反応がないのわかってますからコンピュータの前で静かに一人反応・・・
日本人の同僚が一人もいないとなかなか寂しいものでございます。

クン・デーンは昨年末の大津波のすぐ後、復興資金注入の価格査定のためにプーケットに派遣され被害を受けた観光施設や遺体安置所などをまわって歩いたそうです。
痛々しい傷あとを目の当たりにし、とても辛い仕事だったそうですよ。
こんなデュー・デリジェンス もあるのですね。

来週は部署の秘書を交えてクン・デーンお手製のタイカレーランチを予定しています。
しっかりミーティングルームもおさえてあります!
私はサラダ担当です。楽しみ!

クン・デーンは2月にタイに帰国予定です。
彼女が帰っちゃったらまた両隣空き部屋で寂しくなっちゃうな~。

ヘンリー ホームズ, スチャーダー タントンタウィー, Henry Holmes, Suchada Tangtongtavy, 末広 昭
タイ人と働く―ヒエラルキー的社会と気配りの世界

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July 26, 2005

はじめての年上上司 - 後編

テーマ:弁護士あれこれ
新しい上司ウィルがよくディクテーションするタイプであることがわかっておののいた私。
彼にこう提案してみました。

私はディクタフォンは苦手だけれども練習して向上したいので、今まで通りディクテーションして欲しい。
慣れてくれば徐々にAccuracyも上がってくるハズだけど、あまりにも使えないようだったら遠慮なく人事に申し出て秘書の交代を要請して欲しい。

自分からイヤだといって人事に助けを求めるよりも試すだけ試してみて相手にイヤだと言ってもらえばいいやという他力本願でした。
もー、完璧に逃げ腰でございましたよ。

ウィルもよっぽど私のこと哀れに思ったんでしょうね。

「ディクテーションの指導を受けたいから社内インストラクターのアポをとってくれ」

って私に頼んだんですよ。

「でも、いつもやってるなら今更習わなくても・・・」

「いや、職場が変わればディクテーションの方針も違うかもしれないから」

そういってウィルはまずディクテーションの個人指導を受けてくれました。


ディクテーションの仕方は若手弁護士が新人研修で学ぶものですが、このセッションを受け直して欲しい~と思うようなシニア弁護士ってけっこういるのですよ。私がその後秘書をつとめることになったジェレミーもその一人でした。

セッションでは文書を作成する手順に沿った口頭録音の順番(作成者、案件番号、文書名等)だとか、秘書がタイプしやすいような話し方、効率が悪くて秘書がとても困る話し方などの説明があるんです。

どきどきしながらウィルから受け取った最初のマイクロテープは驚くほど聞きやすいものでした。
それだけではなく耳慣れない固有名詞もちゃんとスペルアウトしてくれていたし、私が聞き取りやすいように努力してくれているのがわかりました。

タイプした後は必ず見直して打ち間違いのミスを少しでもなくすようにつとめていたので、ウィルからは

「たま~に思いもよらないトンチンカンな単語になってて笑わせてもらう時もあるけど正確度でいえば他の秘書と変わらないよ」

と励ましてもらい(?)、徐々に慣れて自信をつけていきました。

ウィルのもう一ついいところはNature of Matter(案件の概要)をちゃんと教えてくれるので筋がつかめて仕事が非常にやりやすかったことでした。

弁護士の多くはただ「これタイプして」とか「これ印刷して」とかの指示を出すだけで、秘書はどうせ能なしだから案件の概要なんて説明する必要ないしそんな暇もないという態度をとるので、ウィルの説明はありがたかったです。

実はですね、ウィルの秘書として働き始めてまだ2週間も経っていない時に、実父の訃報が入り私は急遽日本に帰国、2週間仕事をお休みしました。
職場に戻ってきた日、ウィルが大きな花束を買ってきて「おかえり」と言って渡してくれました。

(他の上司からは何ももらわなかったのに)まだ秘書としての信頼関係も培っていないウィルから気を遣ってもらって感動いたしました。

ウィルは無神経な物言いが多くて秘書の間からは嫌われています。
秘書から受けようとして馴れ馴れしくしてかえって墓穴を掘っているオヤジというか何というか・・・哀愁漂ってます。
今、ウィルの秘書をやっているバレリーは「もうイライラする~、あいつ~」と愚痴っています。

でも私にとっては何故かsupportiveでcaringでとってもいい上司でした。




ソニー
SONY M-850 マイクロカセットコーダー

         ↑

追記: 弊事務所ではまだデジタルボイスレコーダーにはなってません。アナログの世界・・・
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July 25, 2005

はじめての年上上司 - 前編

テーマ:弁護士あれこれ
先週ご紹介した携帯をくれたウィル についてもう少し書きたいと思います。

ウィルは私がこの事務所で働き始めてはじめての年上上司でした。

そう、私、今まで15人の弁護士の秘書をつとめましたが、ウィルを抜かした14人全員が年下だったんです。

オヤジ呼ばわりしていた鶴羽訝先生
も実は年下・・・

ありゃ~さんってそんなオツボネ様でしたか・・・って思われた皆さん。

そりゃ~私はトシくってますけどね、
この部署所属の秘書の中では下から3番目。いちおう若い方から数えた方が早いんですよ。
つまりこの職場の秘書達は泣く子もだまる(?)ババア軍団なんですよー。
平均年齢40は超えてるかなと思いますね・・・

部署の秘書達の中ではいつまでも若造気分でいられるのはいいのですが、世話をする弁護士だけがどんどん若くなっていく現実・・・
若い秘書は入ってこないし、
っていうかそもそも新しい秘書は入ってこないし・・・
この職種の化石化は着々と進んでおります。
新入社員の司法修習生なんてもう自分の子供扱うみたいに接してる秘書ばかりですよ。

私の場合、タイピングは遅い、ディクタフォン は苦手だという使い物にならない秘書でございましたのでずーっと手のかからない若手弁護士ばかりあてがってもらっていたのですが、とうとうもう少しシニアの弁護士につかねばならいことになってしまいました。
なんといっても合併以来、辞めた秘書の代わりが入ってこないのですから秘書一人あたりの弁護士数がどんどん増えていくのでございます。

初めてのシニア・アソシエート弁護士につくことになって私は慌てました。
しかも別の法律事務所から転職してくる予定だったウィルの評判は噂によるとあまりよくなかったのです。

私はウィルを幻滅させないようにあらかじめこちらの事情をきちんと伝えておくのが得策と判断いたしました。

■私がもともと日本人弁護士の秘書として雇われたこと
■日本人弁護士が退職した後も日系クライアントの窓口を兼ねていること
■ヒアリングが苦手なので今までディクタフォンの必要ない若手弁護士の秘書ばかりしてきたこと
■つまり今回シニアアソシエート弁護士の秘書をするのは初めてなこと

挨拶した時に上記のことを説明し、ウィルによくディクテーションするか聞くと答えは・・・

「よく使う」

げっ、まずい・・・どうしよう・・・


つづく

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July 22, 2005

おさがり携帯

テーマ:弁護士あれこれ

今日はなんとウィルから携帯電話の本体をもらってしまいました♪
ウィルが2年間使っていたNokia 6610です。
さっそく古い機種Nokia 8210からSIMカードを差し替えてみました。

SIMカードは一番安いVirgin Mobileのプリペイドタイプを使っています。
理由はちょうど購入する時にVodafoneの値上げがあり、Virgin Mobileが一番安くなったからです。
Virgin Mobileは日本にはないのですよね。
そもそも日本ではプリペイドのSIMカードだけ売ってくれないので自分で勝手にプリカの本体乗り換えが出来ないのですよね・・・


実はですね。
私、一度も携帯本体を買ったことのない女なんです。
今まで2年間使用していたNokia 8210もウィルのお下がりなんです。

ウィルは私の元上司のシニアアソシエート弁護士です。
以前ちょこっと話に出した 秘書から総スカンを喰らっている皮肉屋弁護士です。
秘書達からは陰でダースと呼ばれています。(Star Warsのダースベイダーのダースです)

darth

ホントはとってもいい人なのに、どうしてみんなあんなに毛嫌いするんでしょうか。

2年前まで私は携帯というものを持っていなかった貧乏人だったわけですが、緊急事態に携帯がなくて大変な目にあったことが重なり、ついに買う決心をして一番安いオプションを物色しておりました。

そんな時にウィルがたまたま24ヶ月の契約が切れて買い換えた新しい携帯を見せてくれたので思わず聞いてしまったのです。

「ねぇ、古い機種どうするの? もし使わないなら安く譲ってくれないかな~?」

そしたら彼、気前よくタダでくれたのですよ♪

それだけでなくて2年後に契約更新時が来た時に「携帯本体いるかい?」って聞いてくれたんです。

ラッキー!
2年前に彼が買い替えたものがまた私のもとに転がり込んできました。

右が2年前にもらった機種で左が今回もらった機種です。


mobile

ちょっと大きくなってラジオつきのカラー画面になりました。
カメラはついていません。

電磁波が恐いし充電するのが面倒くさくて普段はいつも切りっぱなしにしている私には充分です。
こんな使い方ですから通信費は一年に一万円もかかっておりません。
まさに緊急用。つきあいの悪い女。

古い機種は夫に譲ります。
これでうちの夫も晴れて携帯持ちになります。
さて、この古い機種本体にはどのキャリアをのせるべきでしょうか。
これから一番安いオプションを探そうと思っていますが多分またVirgin Mobileのプリペイドタイプになるかな~。

ホント、この夫婦、寄生虫ですねぇ~。
ウィルには今日トリュフ・チョコレートの詰め合わせをプレゼントいたしました。

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July 06, 2005

弁護士流チャリティー募金

テーマ:弁護士あれこれ

昨日は自分の財布を開けようとしない弁護士の話 を書きましたが、本日はここまで来るともうご立派、敬服モノの行動派弁護士をご紹介したいと思います。
彼女の名はメル。スポーツ好きで活発的な若手弁護士です。

去年だったでしょうか、メルは2、3ヶ月ほど休職してグアテマラにボランティアに行くことになりました。
このボランティアに参加するために旅費だとか活動資金を何十万円か捻出しなければいけなかったんですね。

そこで彼女、社内でチャリティー募金を企画したのです。

ある日、(パートナー以外の)弁護士と秘書達の間にモーニング・ティーへの招待メールが届きました。
発信者はメルの秘書です。

「メルさんがこのたびグアテマラにボランティアに行くので資金集めをしています。
そこで○月○日金曜日の10時半に○階のセミナールームでモーニング・ティーを開催します。
チケットは500円。メルさんの善行を支援する方のご参加をお待ちしています!

モーニング・ティーではメルさんのお母さん手作りのブラウニー、賛同者たちの手作りの各種ケーキ、レモンパイ、クッキー等々、スポンサーの承諾をしてくれた△△のドーナツとスターバックスのコーヒーが出ます。」

お金集めのためにメルがやったことと言えば・・・

■スターバックスと△△ドーナツと交渉して商品を無償提供させた。
■同じ部署の秘書達をそそのかして手作りのお菓子を作らせ、ついでにセミナールームの入り口で集金させた。
■自分の母親にブラウニーを作ってもらった。
■自分の秘書に事務所のセミナールームを予約させ、勤務時間に招待状を作らせて発信させた。

つまりメルったら事務所の資源を最大限に利用して口先三寸で軽々と目標達成したのでございますよ、しかも勤務時間中に。

モーニング・ティーは大盛況で金曜日という事もあり多くのスタッフが集まって手作りスイーツに舌鼓を打っておりました。
私もおいしいブラウニーなどをほおばって楽しいティー・タイムを過ごしました。

「私だったら自腹切ってるだろうな~、高給取りの弁護士のメルの旅費をなんで安給料の私が支援してるのかしら?」
などという思いがちらっとかすめなかったわけでもないですが、それでもメルの行動力と要領の良さにはすっかり感服してしまった私でした。

こういうところで一般庶民は弁護士に差をつけられてしまうのかと妙に納得させられた出来事でございました。


歴史的記憶の回復プロジェクト, 飯島 みどり, 新川 志保子, 狐崎 知己
グアテマラ虐殺の記憶―真実と和解を求めて
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July 05, 2005

ケチケチ弁護士

テーマ:弁護士あれこれ
弁護士はケチだっていうのはこちらではどうもステレオタイプ化しているようです。
ケチっていっても一生懸命コツコツ節約して・・・っていうのとはちょっと違うんですよ。

タダとか優待で何か出来る機会があまりにも多いし、そういう情報ネットワークにも恵まれているので、自分の財布を開けるのは一番最後の手段みたいな考え方が多少なりともあるのかな~なんて思ったりいたします。

誰かの送別会だとか結婚式などの時に部署内でカードに寄せ書きしてカンパを集めることがよくあるのですが、この時に秘書達の間で暗黙のルールになっているのが「弁護士にカードをまわす時には張り付いて見張っている」ことです。

いや、別に彼らがカンパ金を盗んだりするわけじゃないんですよ。

カンパ金を入れないでカードにサインだけしてまわす輩がけっこういるんです。
こういう時には給料は少ないけど人情の厚い秘書達の方がよっぽど金払いがいいんですよ。
(と秘書達はぶーぶー文句を言っています)

弁護士の間を自由にカード回覧させた場合と、弁護士のもとに秘書がカードを持っていってその場で待つ場合のカンパ金の集まり具合は全然違うんですね~。
スタッフ30人程度の部署内を自由にまわして5,000円くらいしかカンパ金が集まらないと相応なプレゼントが買えませんからせめて10,000円くらいは集まって欲しいと思うのがオーガナイズを任される秘書の気持ちです。それに高給取りの弁護士が秘書よりも貢献しないのはどう考えても不公平なので暗黙のルールが出来るに至ったわけでございます。

部署内だけの送別会などは暗黙のルールが活かせるから良いのですが、全社的に行う送別会などの時にはこのルールが活かせません。

事前に社内メールで「某さんが退職するのでプレゼントに貢献したい人は○月○日まで□階の秘書の△△のもとまでカードをサインしに来て下さい」などと流しても弁護士達の反応はにぶいです。別にそのこと事態はいいのですよ。忙しくて送別プレゼンテーションに来られないなら来なくったって構わないんです。

いやらし~な~と思うのが送別プレゼンテーションの直前に顔を出し、カードとプレゼントを本人に渡す前にカードに飛び込みサインする弁護士がけっこういることです。
いかにも自分もプレゼントに貢献しましたという風をよそおっちゃって・・・
別に全ての弁護士がこうだってわけじゃあないのですよ。
ただ、こういうことするのはまずノン・リーガル社員ではなく揃いも揃ってリーガル社員なので気になるんですよね。

この手の弁護士って自分は賢くて周りは要領の悪いバカだと内心思っているようで、周りは気がついてさえいないと過信している高慢ぶりがなんとも痛々しいです。
御心配なく。みんな気づいてますしカゲで嫌ってますから・・・



丸田 潔
それでもお金がたまる人やっぱりたまらない人―「たまる人の家計簿」、見てみませんか?
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June 24, 2005

Tの悲劇

テーマ:弁護士あれこれ
今年の2月のある朝のことです。
出社途中のエレベータの中で耳を疑うようなことが聞こえてきました。

「昨晩ビルの出口が封鎖されてて・・・」

「・・・即死だったみたいよ」

Fall?

飛び降り?

うちのビルで飛び降り自殺が?


事務所につくとアリシアとニールがちょうど深刻そうな顔で話していたので事情を聞きに彼らのもとに行きました。

ニールは弁護士仲間で既に回っていたらしいメールを見ながら首を振ってため息をつきました。

「テリーに間違いないらしい・・・何てことだ・・・Shocking thing...」

アリシアがいいます。

「そういえばテリーの奥さん、ドラマの『Desparate Housewives』にでてくるようなmaterialでsnobbishな女だったのよ。
婚約パーティーの時にテリーにおつかい行かせたりしてこき使っててびっくりした記憶があるわ・・・」

テリーは3年前まで弊事務所の私たちの部署に所属していたもの静かな弁護士でした。
彼には日系企業の厄介な案件を担当してもらった事もあるのです。
その後、彼は出向先の銀行に転職していきましたが、その銀行も同じビルに入居していて私たちのオフィスとは吹き抜けをはさんで反対側に位置していました。
彼の元を去って行った奥さんが勤めている会社も同じビルに入居していました。

彼はその吹き抜けの一番上によじ上ってそこから飛び降りたのです。
彼の元を去った奥さんが退社してエレベーターに乗って降りていくタイミングに合わせて・・・
シースルーのエレベーターからちょうど落下が目撃出来るように・・・

あまりにも痛々しすぎる計算された自殺・・・


どうして?
なぜそこまでして?


それから2週間ほど、我が部署にはどんよりとした重たい空気が漂っていました。
どうしようもないやりきれない脱力感・・・怒り・・・後味の悪さ・・・
みんな口には出さないけれど、誰もがテリーの死の影響をしばらくずるずると引きずっていました。

自殺する側は自分とごく一部の周りの人のことだけしか考えてないから、自分の死がどれだけ多くの周囲の人に多大な精神的ダメージを与えるかなど思いも寄らないに違いありません。

彼が弊事務所の社員でなくなってからもうずいぶんと経っていましたが、アンジー が亡くなった時と同じように事務所でカウンセリング・セッションが開かれました。
退社時間帯でしたから落下を目撃してしまった人も中にはいたのです。

ビル内のロビーの落下地点には毎日毎日たくさんの献花がされましたが、ビルの管理会社が毎日毎日すぐに片付けてしまうのでそのうち途絶えました。


生真面目でおとなしかったテリーは間違いなくうつ病だったと思います。
奥さんは彼の心の病を理解しないばかりでなく、逆に愛想をつかしてしまったのではないかと推測します。

ストレスの多い仕事に追われている弁護士のような職業の人はうつ病に要注意です。
プライドの高い知識人は自分がうつだと認めようとしないし誰かに助けを求めることもせずに自分で全て解決しようとしてしまう傾向にあります。

そして手遅れになるまで放置してしまう・・・
彼の死の一週間前に会った人によると彼はいつもよりすっきりした様相だったそうです。
既に自殺の決断に達していたからだと考えられます。
虚しい事ですがそれが精神的に追いつめられた彼が見いだせた唯一の解決法だったのでしょう。

うつ病は誰もが一生のうちになり得るものだし、きちんと治療して薬を服用して普通の生活を送ることも出来るのです。
ちょうど鶴羽訝先生がそうだったように・・・

テリーがもっと早く助けを求めていれば・・・・と、悔やんでみても仕方のない事です。
でもテリーの二の舞は誰にも踏んで欲しくありません。


どうか、どうか命を大切に・・・

著者: 鈴木 秀子
タイトル: 愛と癒しの時間―心が満たされる瞑想

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June 15, 2005

若手弁護士の脱出劇

テーマ:弁護士あれこれ

昨日ご紹介した腰掛け弁護士達 が、若手弁護士のExodus(脱出)第一波(小波)と致しますと、お次に来る第二波(大波)が4~5年くらい働いてみたあとで転職する若手弁護士たちです。


4年くらい働くと仕事のこともいろいろわかってくるし、周囲との競争も過酷になってきます。

シニア・アソシエイトまであと一歩、この職場でずっと働いていたらどういうところに落ち着くかという将来像も見えてきます。

あるいはシニア・アソシエイトに実際なってみて少しずつ身動きがとれにくくなっている時期でもあります。

 

脱出第二波には二つのタイプがあります。


第一タイプは他の法律事務所に移る人

しかも他都市、外国が圧倒的に多いです。


第一線で歴史に残るような案件に従事して箔をつけたいというアンビシャスな弁護士達です。

いわゆる履歴書の見栄えUP作戦ってやつですね。


私の所属する部署は金融部門ということもあるのでしょうが、この部署から脱出していく弁護士達の行き先は圧倒的にロンドンが多いです。

私の知ってる弁護士だけでもう20人近くがロンドンに行ってるんじゃないかと思うほど。

NYに行く人もいますが意外と少ないんですよね。

この職場の弁護士達にとっては、カルチャーも近いロンドンがやはり一番人気のようです。

あとは、アジア系の弁護士達はシンガポールとか香港に渡っていく人も多いです。


第二タイプは法律事務所以外の企業に移る人

銀行等の社内弁護士として働く道を選ぶ人たちが多いですが、弁護士専門のリクルート会社などでヘッドハンターになったりする人もいます。


法律という狭い範囲の仕事よりも、もっと広いビジネス全般に関わっていくことの方が魅力的に見えてきたり、仕事と家庭のバランスをとって行きたいと考えている人。

言って見れば法律事務所でこれからも働き続けることに無理を感じている人たちです。


インフラ整備などの巨大案件に運悪く引きずり込まれてしまった若手弁護士なんて、多種多様な案件に携わるチャンスもなく1年も2年もたった1つの案件の時間的奴隷となってすっかり消耗してしまうんですね。見ていても可哀想ですよ。


弊事務所はよくクライアントの企業様に弁護士を出向させるんですけれど、出向先の居心地がすっかり気に入って、そのまま転職してしまう弁護士は後を絶ちません。

事務所側にとっても、その人たちは今後クライアント側の窓口となってずっと関わり続けていくことになるわけですから喜んで送り出します。


こうやって沢山採用した司法修習生もあっという間に数が減っていきます。

(もちろん中途採用で補充はしますが)


事務所側からしてみれば第二タイプの脱出組は脱落組。

でも、ワタクシとしましてはこの弁護士達に一番共感いたしますね。

弁護士としてのキャリアという点では脱落かもしれませんが、精神的余裕のある人生を選択したという点ではむしろこちらの方がスマートなんじゃないかと思うのです。


人生、仕事だけが全てではないですよね。

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June 14, 2005

司法修習生の華麗な転身

テーマ:弁護士あれこれ
弊事務所に入所してくる司法修習生の中には弁護士としてのキャリアを積むことが目的でない人も時々混じっています。

そういう人はとりあえず弁護士資格をとって1年くらい弁護士としての経験を積んだ後で本来自分が目指していたキャリアに向かって旅立っていきます。

この人たち、一流法律事務所が腰掛けなんですよ。

いったいどういう人たちですかって?

アカデミックの道をめざす人と政治家を目指す人たちです。

どちらの路線にとっても弁護士資格を所有して少々の社会経験もあるということがプラスになるんですね。

アカデミックの道をめざす人はもう大学にいた頃から教授としての将来を約束されているような人たちで、司法修習期間の間にもあちこちに論文出してたり、著作を出していたりしています。中には大学にパートタイムで所属して研究をやりながら、法律事務所でパートタイムで弁護士として働く人もいます。(法律事務所の方がお給料いいですから・・・)

政治の道をめざす人も、やはり司法修習期間の間にあちこちの新聞に論説を寄稿していたりして、気がついたら議員さんのブレーンになってたりします。
私の元上司ではボビーとアレンがその口です。
両方とも弁護士一年生だった時に私が秘書をしておりました。

アレンはまだこの職場で弁護士をしながら相変わらず新聞に論評を載せているようですが、周りの人たちは彼が将来政治家になるのは間違いないと見ています。
ボビーはある日突然議員さんのブレーンのポジションが決まって嬉々として事務所を去って行きました。(ちなみにブレーンは一人だけじゃなくて沢山いるうちの一人だそうです。)

現役の政治家達の中にも弊事務所のOB・OGはいるのですが、自分が面倒見た元ボスが将来大臣になっちゃったりしたらちょっと嬉しいかも・・・。


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