October 16, 2005

休暇番外編 - ヨセミテ道中記

テーマ:旅行
レンタカーを借りてサンフランシスコをあとにする私たち。
一路目指すはヨセミテ国立公園である。

road to Yosemite


天高く馬肥ゆる秋。
雄大な景色が出迎えてくれる。

El Capitan


小学生時代「ケサラン・パサラン」と勝手に呼んでいた懐かしの植物もお出迎えである。

ケサランパサラン


空が青い!
こんなのが360度のパノラマで広がっているのである・・・

olmsted point

気分はこの地域で活躍した偉大なる写真家アンセル・アダムス。
デジカメなのでいい気になってどんどん写真を撮りまくる。

選りすぐりの写真はフォトアルバム としてアップしたので時間のある方はどうぞ。
(Sign upしなくても写真をクリックすれば見られる)


ところで夫と私のカメラ視点はかなり違ってて面白い。
どちらも景色の前でハイポーズという写真とはかなりかけ離れた写真を撮るのだが、夫の目のつけどころはやっぱりアーティスト的かな。

例えば同じマリポサグローブで撮った写真を比較してみると


こっちが私

リス


こっちが夫

Tree1


こっちが私

fallentree


こっちが夫

Tree2

私は見たまんまの自然派だけど、夫は惹かれたものを切り取りだす感性派なんだよな。



ところで帰途につく前日にちょっとしたアクシデントが・・・

国立公園のど真ん中でパンクである。

レンタカーのお兄ちゃんが
「このタイヤ、しぼみ気味だったから空気入れといたよ」
といってたタイヤ。。。よくみると釘がささってた。おいおいおい。
あわててサイズが一回り小さい一時しのぎの予備タイヤに替える夫。

パンク

この危ない状態でくねくねの崖道を1時間以上走って宿泊地へ戻ったのであるよ。
そして翌日はサンフランシスコに戻る途中の町で別の車に変えてもらって帰途についたのであった。

いや~びびったね。

お天気に恵まれたあっという間の3日間。
二人仲良くまたいつか訪れることが出来たらいいな。

shades


それにしても仕事に戻ってきたくなかった~!!!

Ansel Adams
Ansel Adams 2006 Calendar


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October 15, 2005

休暇番外編 - 「アーティストの妻」道中記

テーマ:旅行
有給休暇をとって夫が参加するコンベンションに付き添ってきた。
2年に一度の大イベントなのだ。
今回の開催地はここ。

GGBridge


旅の疲れと時差ボケを癒すため、コンベンションが始まる二日前に現地入り。
スーツケースをひきずって駅から街中に出ると"Welcome to San Francisco!"と歓迎のことばを受け、ガイドブックを手渡された。

観光ボランティアの人かなと思ったら、お金を恵んでくれということだった。
それからホテルまで徒歩5分の間、次から次へと乞食に遭遇。
二人目までは財布の口をあけて対応してた心優しい夫も三人目でギブアップ・・・多すぎ。

初日から乞食の皆さんに暖かく迎えられた私たちであるが、到着二日目にはこんな人達にも遭遇。

festival

乞食のお兄ちゃんからもらったガイドブックにたまたま徒歩圏内のところで何やらフェスティバルがあると書いてあったので見に行ってみたのである。

festival2

ブラックのボンデージ風、グランジ風ばかりの人ごみの中で、何も知らずに紛れ込んだパステル調の私たちは妙に浮いていたのであった。
「せっかく一人5ドルの入場料を払ったのだから元を取らねば・・・」
と撮影に精を出す私をこづきながら夫は「ねえ、もう行こうよ~」

職業柄(?)、ゲイ&レズビアンの友人もけっこう多い夫であるが、やはりこういう所では目のやり場に困るらしい・・・。
センシティブな小心者である。

その後、坂を上ってたどりついた教会のレリーフ門を眺めながら一息つく夫。

教会

こっちの方が落ち着くらしい・・・


さて、いよいよコンベンション開幕である。
午前中は講演やらワークショップなどがあり、ドタンバで通訳など頼まれたり、コーヒーブレイクの社交活動等で神経を使う。
アーティストの"Lovely wife"を必死こいて演じる?わけだ。

そして午後は自由時間。
アーティストやディーラーさんにとっては売り込みタイム、コレクターにとってはショッピングタイムである。

私が外に抜け出してこんなことやって遊んでる間に・・・

GGBridge2



夫は高級ホテルの展示会場で缶詰になってセールスに励んでいた。

convention


売って売って売りまくるのじゃ~、 パシッ(ムチの音)


夜は社交タイム。
お金持ちのコレクターさんにあわせて背伸びするのもなかなか大変である。
(とはいってもおごってもらう機会も多かったのだが・・・)

dinner

普段は貧相な暮らしなのに突然高級レストランでSquab料理(子鳩)に舌鼓を打ったりするわけだ。
脂肪摂取量急上昇であっという間に便秘気味・・・(すまん、食事中の皆様)


まあ、そんなこんなの一週間。
さて戦績は?

玉砕


までは行かなかったけど・・・


惨敗



に近いかもですな・・・


なんとか足は出なかった程度の売上げである。

これからも当分、私は今の会社にしがみついてなきゃならなさそうだ。

それにしても、こうやって休暇を取ってる間も自分の飛行機代くらいは有給で稼ぐことができる会社員の身分ってのはありがたいもんだとつくづく思わされた。
帰ってからもまだちゃんと席あったし・・・

まぁ、あまり売れなかったとはいえ、新しいお客様も出来たし、本人それほど落ち込んでないようなので可とする。(いいのかよ、おい)

緊張が続いたコンベンションの後は、待ち望んでいたヨセミテでの羽休めである。

つづく

ミロスラフ・サセック, 松浦 弥太郎
ジス・イズ・サンフランシスコ

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April 28, 2005

ロシアふたたび

テーマ:旅行

夫を無理矢理連れて行ったサンクトペテルブルグで、私たちは合流した友達と三人でピョートル帝夏の宮殿に行った。

その年(10年前)はソビエト時代は稼働していなかった噴水が復活したばかりだったので、ロシア人も含めてものすごい観光客がいた。

面白い噴水をたくさん見て歩いているうちに夫がトイレに行きたいと言い出したので、広い庭園の一角にあるこぎれいなカフェに入って一休みすることにした。


まっすぐトイレに向かう夫と入り口で別れ、友達と私は一足先に中に入って紅茶を注文した。

経済混乱さなかの新生ロシアのどたばたの中で、この瀟洒な空間は別世界のようだった。

「ねぇねぇ、ここ、すご~い、ちゃんとスティック・シュガーがあるよ。」

「ホントだ~、サービスも西側並じゃん。ずいぶんがんばってるよね。」

私たちがなんでこんな話をしてたかというと当時のロシアは極端な砂糖不足だったのだ。

ビジネスで日本に来たロシア人のお偉いさんが喫茶店でスティック・シュガーを見つけるや人目も構わずごっそり抜き出して背広のポケットに入れて持って帰るのを私は目撃していた。


そんな時代だったからスティック・シュガー完備の高級カフェ@ロシアは外貨獲得手段としての外国人観光客専用で一般ロシア人には敷居が高すぎる場所だった。


あれっ? 夫はまだ?

入り口の方を見てみると夫が見えた。

けどこっちに向かってくる気配なし。

私たちの場所がわからないのかな?

迎えに近づいてみると・・・


なんかモメてる?

でーんと腕を広げたロシア人のおばちゃんが夫を通せんぼしてた。

「このトイレはカフェの客専用なのよ!あんたみたいなロシア人が入れる場所じゃないのよ!」


漏れそうで必死な彼、ロシア語で何を言われてるのかわからず、とにかくおばちゃんの背後にあるトイレに駆け込もうとする。

おばちゃん、サッカーのゴールキーパーよろしく大きく腕を広げて彼の前に立ちはだかる。

彼、左から突破を試みる。

おばちゃんも左による。

彼、右に方向転換。

おばちゃんもすばやく右からタックル。

懸命におばちゃんを振り払おうともがく彼。

おばちゃんが金切り声を上げる。

「金払え~ この貧乏者の乱入者めが~!」


押し相撲はじまる・・・・

のこった、のこったのこったのこったのこった~


って行司やってる場合か?




「あの~、すみません。彼、私たちの連れですから・・・
もうちゃんとお金払って、ほら、あそこのテーブルで・・・」


やっとおばちゃんの手から抜けることが出来た彼・・・
大急ぎでトイレに駆け込んだ。


「はぁ~、もう一時はどうなることかと思ったよ~、英話通じないし・・・」



英語と日本語ちょっとしか話せないアングロサクソン系の夫。
みすぼらしい格好のせいか、またここでも ロシア国民に間違われてひどい待遇を受けた。

私が大好きなロシアにもう二度と一緒に旅行してくれそうもない。


あのおぞましくも笑えるもの・・・記念にビデオに撮っておきたかった。

著者: アンリ トロワイヤ, Henri Troyat, 工藤 庸子
タイトル: 大帝ピョートル

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April 20, 2005

試された絆 - 後編

テーマ:旅行
博物館から出ると彼は待ち合わせ場所に向かってネヴァ川沿いの大学通りを歩き出した。

数丁も歩かぬうちに、前方に朽ち果てたボロ雑巾のような物体が道端に転がっているのが見えた。

もしや・・・・彼女では・・・?

道端に見えるのはその物体の上半身だけで、下半身は傾斜する川べりに向かってずり落ちていた。

近づいて確認した彼は自分の目を疑った。


そこにはやつれきった顔面蒼白の婚約者が世にもおぞましい姿で倒れていた。

声をかけると彼女は朦朧としていた意識から目を覚ました。

「いったい何があったんだ? どうしたの? 大丈夫かい? 立てるかい?」
(見ればわかることだが・・・)

彼女は力なく首を振り、蚊のなくような声でつぶやいた。

「本当は川べりに降りて隠れてたかったんだけどさ、ハァハァ、そしたらあんたに見つけてもらえないと思って・・・良かった~、最初に見つけてくれたのがあんたで・・・」

「とにかく、ほら、乗って」

彼はたいした広くもない背中を差し出した。

「えっ、いやだよ~、恥ずかしい。ハァハァ、ねぇ、私、川べりで寝て待ってるからさ~、ハァハァ、宿に戻って替えのパンツ持って来てくれないかな~。」
(どこで替えるつもりだ?)

「何、ばかなこと言ってるんだよ!君をこのままで置いて行けるわけないじゃないか。行って帰ってくる間に宿に戻って寝られるのに! 恥ずかしいもクソもあるか!(字義通りでござる) さあ、早く乗って!」

そうやって彼は○○まみれの女を背負ってよろよろと歩き出した。

ロシア感覚で言えば宿はとっても近いところにあった。歩いて川向こうに渡ってすぐだ。




この橋わたるんだけどさ・・・・・


橋


なんとか橋をわたりきったところでライオン像の下に座ってちょっと休憩した。

「ハァハァ、なんで昨日の晩、リュドミラに出されたあの魚の干物食べたんだよ? ハァハァ、いかにも危なそうだったじゃないか。」

「そんなこと言ったって、あれ、日本の棒ダラと同じだったんだもん。ハァハァ、ロシアにもあるってわかったら嬉しくて食べてみたくなるじゃない。ハァハァ、それに朝は大丈夫だったんだよ。ミルクティーだと思うけどなあ。」

「いやぁ、ぜったい魚だよ!」

小休止した後で、彼はまた私を背負ってよろよろと歩き出した。
あと半分。

思いっきり観光地のど真ん中を一歩一歩。
エルミタージュの横を通り・・
外人用観光バス乗り場の脇を通り・・・

彼はゆっくり一歩一歩、そして堂々と観光客の間を歩いて行った。
私は彼の背中に顔をうずめながら(っていうか隠しながら)「彼がそばにいてくれて良かった」と思った。


「彼で良かった・・・」


思えば、それから更にさかのぼって5年前、私はタイとミャンマーの国境沿いの小さな街でムー・サテー(豚の串焼き)を買い食いして同じように死にかけたものだったなぁ。

あの時に一緒に旅してた彼は、真夜中に私がホテルの部屋のバスルームで死に物狂いでのたうち回っているときにぐーぐーとイビキかいて爆睡してたよな~。それだけじゃなくて私を気遣うより先に、私が寝込んだせいで旅行の日程を変更しなきゃいけなくなったことを残念がってたよな~。考えてみれば、あれがあいつとの縁の切れ目だった。


今、私は世界で一番惨めな気分だけど、世界で一番幸せ者のような気がしていた。
だって彼がついてくれているから・・・

私は彼の背中を熱い涙で濡らしていた。

著者: スティーヴン カーター, ジュリア ソコル, Steven Carter, Julia Sokol, 小林 由香利
タイトル: 愛を長続きさせられない彼女(あなた)へ―本当の絆をつかむ8つの方法

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April 19, 2005

試された絆 - 前編(食事中厳禁)

テーマ:旅行
警告1: お上品なあなたには読むのをオススメしません。



時に海外旅行というものは、お互いの人間性を改めて知るきっかけとなるリトマス試験紙のようなものだと思う。
相手のふがいなさや自己中心的な態度に幻滅して成田離婚という結果を招くこともある。
もちろんその逆もあって、相手との絆を深めるきっかけとなることもある。

私たちにとっての初めて一緒の海外旅行は二人の絆を大きく深めた濃厚な旅だった。

彼に強烈なトラウマ を与えながらも、ようやく辿り着いたサンクトペテルブルグ。

私は現地の大学で二週間の語学研修を受けていた。
午前中に私が授業を受けている間、彼はエルミタージュ美術館 でぶらぶらしたり、大学のすぐ近くのクンストカメラ(珍品博物館)でホルマリン漬の奇形児コレクションをみたりして暇をつぶしていた。そして、お昼頃に大学の前で待ち合わせて一緒にランチをとって午後はあちこち観光するのがお決まりのパターンとなっていた。

ある朝、会話の授業を受けていた時、急にものすご~く気持ち悪くなって来た。
背筋に寒気が走って、手には冷や汗が・・・。
これは退出しなければ・・・と思って会話の途切れを見計らっているうちに下腹部の激痛がずんずん襲って来た。

「すみません。気持ち悪いので失礼します・・・」

といってなんとか荷物を片付けて平静を装い教室を出た後、トイレまで全力疾走!


警告2: お上品なあなたはここからぜったい読んではいけません。





ハアハアハア 危機一髪!

げぼげぼげぼげぼ 
上からも下からも全身脱水モード全開(全壊?)の私

げーげー ぜーぜー ひぃひぃ ハァハァ

いったい何が悪かったんだろう。
休憩時間にミルクティーとマフィンを食べただけなのに・・・・

げぼげぼげぼげぼ

それにしても苦しすぎる~。立ち上がれない。

ぜーぜー ぜーぜー 

間歇的にやってくる絞りモードにもだえながらトイレの中で立ったり座ったり立ったり座ったり・・・

ひぃひぃ ハァハァ ひぃひぃ ハァハァ

20分ほどして備え付けのトイレットペーバーも使い切り、なんとか立って歩ける力が戻って来たところでふらふらと外に出た。

良かった。まだ授業中で・・・廊下に誰もいなくて。


校門の前の公衆電話から宿に電話を入れる。
しかし黙って立ってるだけでこんなに辛いものか・・・


誰も出ない・・・・

彼、もう出ちゃったか・・・

ハァハァ ハァハァ


いかん、雷神様第二陣襲来の予感

だまって立ってられん・・・

どこか・・・どこか・・・隠れるところ・・・

ひぃ~

つづく

著者: 及川 豊
タイトル: まーチャンと二人旅

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March 27, 2005

イースター・ホリディ

テーマ:旅行
イースター・ホリディは車で3時間くらいかけて山に遊びに行ってきた。

ガソリン代はイースターの一週間前から見事に跳ね上がっていた。

まったく石油会社は抜かりがない。来年こそは事前に買ってポリバケツにためておこうと誓い合うがまたきっと忘れるだろう。

赤信号で待たされるたびに寄付の集金につかまる。
ゴールドコインがあっという間に消えて行く。

ホリディに行くことが出来る私たちより恵まれていない人たちは沢山いる。

上を見てもきりがないが、下を見てもきりがない。感謝の気持ちを持たなければ・・・



目的地は義姉家族の別荘地。知り合いの肉屋さんから買った30エーカーの元牧場。

といってもまだ家は立っていないので家族や友達みんながヘビが出る草ぼーぼーの野っ原にテントはって野グソの世界である。


2年前に遊びに行った時のことを思い出す。

夜中にちょうどいい茂みと思っていた場所が、朝起きてみたら巨大な牛の屍骸の横でおしっこしていたことを知って愕然としたっけ。


あの牛は・・・まだいた。すっかりカラカラになって骨と皮だけになっていた。ホントにすごいレザーだ。

今回また野グソはしたくないしシャワーも浴びたいので、私たちは近くのモーテルに泊まった。チェックインしたら部屋にルームサービスのエッグチョコが2つ置いてあった。

トイレに入って戻ってきたら、既に1個なくなっていた。夫め!


義姉家族の土地には小川も流れていて絶好のピクニック場。甥や姪の友達やその友達、近所の人など初対面の人達も集まってきて、一緒にサッカーをしたり、本を読んだり、焚き火を囲んで語り合ったり、のんびりまったりとした時間をすごす。


昨日の夕食は、近所の人が飼っていた子羊。巨大なキャンプ用無水鍋に野菜のぶつぎりと一緒に入れられ焚き火でことこと3時間。

豪快な食事はわくわくする。 ごめん、メリーさん


食事のあとはそれぞれがお気に入りの木の枝をさがしてきて、先端にマシュマロをさして焚き火の上で半分とろかして食べる。

こっちでは焚き火といえば焼きマシュマロなのだ。


夫の手と口がせわしなく動き、もう誰にも止められない・・・・


日曜日のイースター・サンデイは家族みんながチョコレートで出来た卵やウサギやアヒルなどを贈り合う。子供向けの安チョコをもらってはしゃいでいる大人が一人。

夫がダチョウサイズのエッグチョコを頭で割ってむしゃむしゃと一気食いしながら私に訊く。

「日本でもイースターのチョコって売ってる? 物好きな日本人だったらイースターのいろんな凝ったチョコ造って売り出しそうだけどなぁ」

うーん、確かに言えてるけど聞いたことないなぁ。

こっちではチョコレート業界にとってイースターが一年のうちで一番のかき入れ時なのだが、最近の日本ではどうなのだろう?

ハロウイーンも私が日本にいないうちにいつの間にかすっかり商業路線に組み込まれているようだし、イースターもそのうちわかんないね。
著者: トマス ベルガー, ペトラ ベルガー, Thmas Berger, Petra Berger, 松浦 賢, 松浦 利子タイトル: イースタークラフト
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March 11, 2005

エルミタージュ幻想

テーマ:旅行
ソクーロフ監督の「エルミタージュ幻想」をご覧になったことがあるだろうか。
エルミタージュを舞台に展開された歴史絵巻を90分ノンストップのワンショットでとらえた映画である。

カメラワークを見るだけでも十分価値があるけれど、ロシア史上の事件や有名人物についての背景知識があれば、より味わい深い映画である。

だからといって「エルミタージュ美術館」に行ったことがあればもっと味わい深いかといえば、そうでもない。

だって舞踏会の賓客である華麗に着飾った淑女達が立ち話している場所は・・・・

暗い、汚い、臭いの三拍子で近寄りたくなかったトイレの目の前じゃん。 優雅に笑顔を振りまいてる女優さんも大変だ~」

などと余計なことを考えてしまうからだ。

さて、このエルミタージュ美術館、実は夫が専門とする日本美術のものすごいコレクションがある。

これをエサにしてわざわざ彼をサンクトペテルブルグまで引きずって行ったのだ。

サンクト大に5ドル払って彼の分まで学生証を発行してもらい、エルミタージュ美術館のフリーパスの出来上がり。

私が午前中に語学学校に通っている間、彼は毎日美術館・博物館をタダで見物する、という手はずだった。

「私って、なんてかしこいの」って悦に入っていたら大はずれ。

「日本美術コーナー」が夏期休暇中・・・・

事務所を見つけて、そこをなんとか見せてもらえないかと聞いてみる。

「このお方は、地球の反対側からわざわざこれを見に来た専門家なんです。なんとかして見せてくれませんか?」

「見せてあげたいけどカギ持ってるキュレーターが夏休み中でいないんだよ。」

とりあえず、キュレーター氏のダーチャ(別荘)の電話番号を教えてもらったまではいいが、電話に出ないんだな、これが。帰国前日まで毎日かけたのに。


エルミタージュは幻想のまま終わった・・・



タイトル: エルミタージュ幻想
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March 07, 2005

ロシア珍道中ー彼のアエロフロート初体験3

テーマ:旅行
パート2よりつづく 

いよいよ目的地に近づいて来た。
サンクトペテルブルグに着陸すると乗客から拍手がわきおこった。
彼の顔にも安堵の表情が見てとれる。

空港ではこれからお世話になる家のリュドミラが迎えに来てくれていた。
しばし再会を喜び合う。

荷物を回収してさあ、いよいよ彼女の家へ・・・

と思ったらそう甘くはなかった。

いつまで経っても荷物が・・・・出てこない。。。

乗客達は自分たちの荷物を手に次々と消えて行く。

焦燥感にかられる私たち。

まさか、ここまで来てスーツケース紛失

そんなばかな・・・


とうとう全ての荷物が運び出され、
そして、誰もいなくなった・・・・

途方にくれる私たち。


ハバロフスクで盗まれたのだろうか?
それとも、ノボシビルスクから間違ってモスクワに行ってしまったのだろうか?


リュドミラも動揺を隠せない。
実はスーツケースには彼女の荷物がいっぱい詰まっていたのだ。

日本でお土産をしこたま買い込みすぎた彼女は、自分のスーツケースに納まらなかった荷物を私たちに託して一足先に帰国した。

「いいよ、いいよ。私たちが後で持って行ってあげるから」

とその時は気軽に申し出たが、まさかあんなにたくさんの量をおいていくとは思ってもいなかった。
結局、私たちのスーツケースの半分以上が彼女がディスカウントショップで買った日用品で埋め尽くされていた。
スーツケースに二人で乗っかってやっとふたを閉めたのだ。。。

それが・・・ない。。。

ここでリュドミラに機嫌を損なわれてはこれからの3週間とても肩身の狭い思いをしなければならない・・・・
困った。。。

あっっっ!!!

その時、ひらめいた。

私たちは国内線に乗って国内線ターミナルに到着した。
でも、私たちは外国人乗客・・・・

リュドミラに案内されて大急ぎで国際線ターミナルに向かう。

だだっ広い通路に私たちのスーツケースがぽつねんと置き去りにされていた。

「あった~! よかった~!」

周りには旅行者が行ったり来たりしている。
係員はどこにも見当たらない。

これ、荷物検査なしで持ち去っちゃっていいの?
荷物を監視している人は誰もいない。

つまり誰が持ち去ってもわからないってことである。
気がつくのがもうちょっと遅かったらと思うとぞっとした。

私たちは複雑な思いでスーツケースを引きずって空港を後にした。
恐るべしアエロフロート。

おわり


著者: 鎌田 慧
タイトル: 混沌と幻想の街―サンクトペテルブルグ
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March 06, 2005

ロシア珍道中ー彼のアエロフロート初体験2

テーマ:旅行
パート1よりつづく (10年前の話です)

さて、ハバロフスク空港でいよいよ国内線へと乗り継がなければならない。
当時燃料切れで落ちまくっていた国内線の乗り継ぎなんてロシア通か貧乏かバカでなかったら使わなかった、かなりディープなルートである。

この少し前にも日本人留学生が乗っていた国内線がシベリアで墜落していた。自分たちの乗った飛行機は果たして飛行中にガス欠を起こすのか、まさに命をかけた賭け、ロシアン・ルーレットの世界である。

とりあえず、国内線に乗り継ぐロシア人達の後をついて行く。
次の中継地はノボシビルスクだ。

新生ロシアの経済混乱でその頃の極東地方は老朽化した発電所がまともに稼働していなかった。
そのせいかどうかわからないが、このハバロフスク空港、電気が一つもついてない、
やたらと暗くて薄気味悪い幽霊ビルのようだった。

そこにたむろしている怪しげな男達
空港近辺で外国人が暴行を受けて身ぐるみはがされたという話は日常茶飯事だった。

日本から大事な取引先が出張する時などは事前にマフィアに金をつかませて護衛してもらう、という話も聞くほどだった。

彼は、どこから見ても外国人であるこの東洋女をなめまわすような男達の視線に気が気ではなかった。
そんなことはつゆ知らず、のんきな私は空港内を徘徊していたロシアン・ブルーの猫を夢中で追いかけ回していた。

ところで彼はどこから見てもロシア人。。。だったようだ。
スラブ人の血は一滴も入ってないのだが、ロシア滞在中はいつもロシア人から同国人扱いされてしまっていた。

貧乏生活が板についている彼はたぶん資本主義国人のオーラが全然でていなかったのだろう。
大事に長持ちさせた服はよれよれで、まだらな砂のような髪質はまさにスラブ男のそれだった。

外国人東洋女に雇われたロシア人ボディガードに見えていた可能性大である。

さて、乗り継ぎの時刻が来てもノボシビルスクの表示が全くでてこない。
だんだん不安になってくる。
かといって案内デスクみたいなものがないから誰にも聞きようがない。
係員は時間が来たらドアを開けて行列をさばき、行列がさばけたらドアの向こうに消えてしまうのである。

あたりを見回すとどうやらノボシビルスク行きの他のロシア人達も不安になってたようなので安心した。

定刻時間を大幅に過ぎてやっと一つのドアに待ちわびていたノボシビルスクの表示がでた。
パスポートを取り出して行列に加わる。
やっと乗り込めるかなと思ったらドアの手前で止められた。


「君の入り口はここじゃない。外国人専用の入り口は隣の建物だよ。」

国内線というからロシア人と一緒かと思ったのだが待合室は別だったのだ。

そしてその係員は後にくっついて来た彼に気がつくとこう言い放った。

「君だね、ジェーボチカ(お嬢ちゃん)を間違った場所に連れて来たのは。だめじゃないか!」

突然叱られてしまった彼は何を言われているのかわからず反射的に「ニェット」と答えていた。(ちゃんと答えになっているところがすごい ) - 本当は「僕はロシア語できません」のつもりだったのだが・・・

ちなみに彼の知っているロシア語は「ダー(はい)」と「ニェット(いいえ)」と「スパシーバ(ありがとう)」の3つだけだった。

こうして外人用の建物にたどり着き、そこからなんとかノボシビルスク行きの国内線に乗り込むことができた。
でも国内線に乗り込む外国人乗客は当然私たち二人だけ
案内もなしにこれで間違うなと言われても所詮ムリであった。

彼はもう神経を使い果たしてへとへとだ。

旅路はまだつづく


著者: 本田 良一
タイトル: 国境を行く―揺れる極東ロシア
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March 05, 2005

ロシア珍道中ー彼のアエロフロート初体験1

テーマ:旅行
彼と同棲していた時、タダ宿のつてがあったのでサンクトペテルブルグに行く計画を立てた。
仕事でサハリンとモスクワにしか行ったことがなかった私はぜひともサンクトペテルブルグに行ってみたかったのだ。

金のない彼は興味を示さなかったのだが日本に置き去りにするのもつまらないので無理矢理連れて行くことにした。

「旅費はぜんぶ私が持ってあげるから。
エルミタージュ美術館行ってみたいでしょう?
今年から復活したピョートル宮殿の噴水も見られるよ。」

初めての婚前旅行だ♪

10年近く前の当時、アエロフロートは燃料不足で国内線がよく墜落していた
だからフィンランド航空で行くつもりだったのだが見積もりを取ると高い・・・すごく高い。
彼の旅費も払ってやると言いきってしまったが二人分は・・・とても払えない。

選択の余地なくアエロフロートになってしまった。
しかも国際線は満席。
予約できたのは青森ーハバロフスク経由の国内線乗り継ぎ。。。

って一番墜落の可能性大のコースである。

「死ぬときは一緒だよね」

とわけのわからない心の準備をする。

燃料切れ墜落事故に対する心の準備にとらわれていたため、アエロフロートに乗る前の基本的な心構えを彼に話しておくことをすっかり忘れていた。

何の予備知識も持っていなかった彼は飛行機に乗り込んだ瞬間凍り付いた。
機内に敷かれている古くてすすけたじゅうたんがねちねちしていた。

「猫を何匹も飼ってる老婦人の部屋のような臭いがする」

今思い出しても名言である。

「さっさと席えらんで座りな!」

と急かすスチュワーデスに追い立てられ席についた彼を待ち受けていたものは。。。


窓際でぶんぶんうなっていた巨大なハエ。


「いやぁ、これはよくあることよ。
ハエがいるんですけど~、って言ったらスチュワーデスが手のひらでバシっとハエを叩きつぶしちゃうんだってさ。ハハハ」

とよく耳にしていたアエロフロートジョークで笑いを誘おうとしたが逆効果だった。
ますます落ち込んでいく彼。

しーんとした気まずい空気が漂う中、飛行機が飛び立った。

「おっ、ちゃんと飛んでるじゃん。やっぱり大きい飛行機はいいねえ。
私が30人乗りのアントノフ機でサハリン行ったときなんてさ、ターボから火吹いてるのが目の前に見えてさ~。おまけに燃料がぽたぽたしたたってるしぃ。もう生きた心地しなかったもん。
あんたの受けたショックなんて、それに比べれば可愛いもんよ~。」

などと言って励まそうとする私は、ますます彼の傷口に塩をぬっていた。


そうこうしているうちに機内食がやって来た。

ビニール袋に入ったものを投げてよこすスチュワーデス。

中に入ってるものはトマトがまるごと一個、きゅうりがまるごと一個。チーズにパン。

ブリティッシュ航空のまずいサンドイッチだってまだましに見えてくる・・・

申し訳なさそうにちらっと横を見ると、彼はもうショック死寸前であった。

切ってあるものが何もないなんて・・・・ぼくはじゃない!!!

落ち着け、どーう、どーう、どーう。落ち着くんだ。
旅はまだ始まったばかり。

やっと陰気くさいハバロフスク空港に着いた。

すでにすっかり打ちのめされている彼。

もういやだ。帰りたい。

あの~、まだ3分の1しか飛んでないんですけど・・・
繊細すぎるよ、君。
                 つづく


著者: 米原 万里
タイトル: ロシアは今日も荒れ模様
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