May 09, 2005

電話はキライです

テーマ:海外で働く

海外の職場で何が一番苦手かってそりゃあ、まず電話でございます。


まあ、見方を変えれば給料もらいながら無料英会話レッスン受けてるとも言えなくはないのですが、タダよりこわいものはございませんことよ。

日本では職務の一つとも思っていなかったような当たり前の簡単なことがある日突然一番の弱みとなるなんて・・・
よく使う電話の英語フレーズをプリントして電話の横の壁に貼ってたくらいです。

私は日本人弁護士「鶴羽訝先生」と若手弁護士「デニス」の二人の秘書として働き始めました。

彼らにかかってくる電話の応対はそれほど苦労はしなかったんです。
なぜなら案件リストや取引先のリスト(アンチョコ)をもらっていますから、見当がついていました。

鶴羽訝先生にかかってくる電話はたいてい日本人の方からでしたし、デニスにかかってくる電話の相手も若くて親切な方が多かったのでそれほど問題はなかったのです。

問題は隣の秘書の電話をフォローしなければならなかった時。
私のMinder (世話係)となってくれたシニア・セクレタリーであるガブリエルはとても親切で優しい女性でした。
彼女は部署のNo.2のシニア弁護士でちょっと怖いトムの秘書をしておりましたが、他の秘書同様、私用電話が多いんです。
つまり彼女の電話中は、彼女の線にかかって来た電話は私の線に転送されてくるわけです。


ガブリエルの別隣の秘書が不在とか電話中の時はそこにかかってきた電話が彼女の電話に転送されて、それがまた私のところに再転送され・・・誰もいない場合には電話が4人の秘書の間をぐるぐるとたらいまわしになります。


それでですね。私、当時はまだマジメでしたから。

入所した当初は私用電話なんてしないし、席を立って遊びに行ったりもしませんでしたよ。 

やたらと周りの秘書(それも皆シニア弁護士に勤めるシニア秘書)の電話が転送されてくるのですよ。



部署No.1のMr. Robinsあての電話とか・・・

(他の弁護士がみんなファーストネーム呼びなのにこの人だけMr.で呼ぶことになっている・・・)


部署No.2の短気で秘書泣かせのトムあての電話とか・・・


その他諸々の電話をとらなければならないわけですよ。




シニア弁護士に電話をかけてくるクライアントは会社のお偉いさんのじいさんが多いのでございます。

電話をとった相手がジャパニーズ・アクセント丸出しの下手英語で応対しようが、一切手加減なし。
このじいさん達にはっきりくっきりゆっくりしゃべってもらうことは期待できません。

歯の抜けたような聞き取りにくい発音でまくしたてさっさと切ろうとします。



しかもアンチョコがないのでスペルから何から全て聞き取りに頼らなければなりません。
当然、スペルを聞いたり、繰り返して言ってもらったりする確率が増えます。
3回繰り返してもらってもまだわからないような時もありました。

で、お偉いさんのじじいですから、忍耐力ありません。
相手がイライラしているのが声のトーンでわかるのですよ。
もう、針のムシロでございました。

研修が終わって現場にでて一週間もしない時だったでしょうか。

私、どっかのお偉いさんからトムにかかってきたガブリエルの電話をとってしまいました。

「ルイオウティントウ社?」

初耳でございましたので思わずスペルを伺ってしまいました。

そして、

「ここは本当にABC法律事務所か?」

とイヤミを言われてしまいました・・・・(号泣)

弊事務所のお得意様である業界トップの鉱業会社からだったのでございます。

(日本でもその業界の方はよくご存知の大企業です)


英語力もモチロンですが、まず背景知識がないというのは恐ろしいことでございます。顔から火が出る思いでした。

その後しばらく、トムがどなりつけに来やしないか、人事に呼ばれて「お前はクビだ」と言われはしないかおののく毎日でございました。
なんといってもまだ試用期間内でしたから・・・

他にも電話失敗はずいぶんといたしましたが、これにはホントに凹んでしばらく電話恐怖症になりました。

著者: 堀越 千春
タイトル: そのまま使えるオフィスの英語フレーズ集―手紙、ファックス、eメール、電話まで!


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コメント

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8 ■ヒロ吉さんへ

ヒントになる背景知識が真っ白だとホントに大変ですよね。そちらは偏頭痛でしたか・・・こちらは胃痛でしたがきっと同じストレス性のやつですね(笑)

7 ■めちゃめちゃわかります!

ボクもカタカナで名前をメモってあとからイタリア語風に書き直す。
でも、名前なのか名字なのか会社名なのかなんなのか、ちっともわかりゃしない!って時期を、月一回の偏頭痛と共に乗り切りました。

6 ■dolphin-m さんへ

日本語でも確かに難しいですよね。
私も新入社員の頃は受話器に手を伸ばすのが先輩より一歩遅かったなあ。そんな時もあったなんてすっかり忘れてましたー。そのうち慣れますよ!

5 ■日本語でも・・・

日本でも電話応対は難しいですよ。
相手はお客という時点で偉そうなので。
私はまだまだ質問の内容が分からないときもあって保留ばかりですよ。

4 ■詩乃さんへ

私3回聞いてもわからなかった時にはさすがにわかった振りして切っちゃいました(苦笑)。その後、他の秘書に「この電話番号にかけて確認してみて!」って泣きつきました。

開き直らなかったら生きてけませんでしたよ~

3 ■うわっ!

大変そう~><
私だったら、ガチャン!と電話切って
日本に逃げ帰ってるとこです><

開き直った?ってのがいいですね(笑)

2 ■エツコさんへ

エツコさんも海外で働いていた経験があるのですね。今でこそ平気になりました(開き直った?)が、あの頃はもうびびりまくってました~。

1 ■私も

海外で働いていた時、電話が恐怖でした。でも私の働いていたところは日本人が多かったので、かけてきたほうもそのつもりで電話かけてたのでちょっぴり安心でしたが。

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