重要文化財「旧朝倉家住宅」
仕事前だとどうしても近場からになってしまいます。
重要文化財「旧朝倉家住宅」 http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/asakura.html
住 所 :東京都猿楽町29-20
一般公開日:休刊日:月曜日、年末年始(12/29~1/1)
月曜日が休日の時はその直後の休日以外の日
入 園 料:一般 100円、小中学生 50円 60歳以上、障害者および付添者は無料
公開時間 :3月~10月=10:00~18:00(入館は終了時の30分前)
:11月~2月=10:00~16:30(入館は終了時の30分前)
大正8年に建設された旧朝倉住宅は、接客のための座敷、家族向きの座敷や茶室など機能に応じて、異なる意匠でまとめられた良質の建物や、これらと一体になった庭園がよく保存されています。東京都心部に残る、関東大震災以前に遡る、数少ない大正期の数少ない和風住宅として基調であり、また、都心化が急速に進んだ周緑部に営まれた住宅であることが、近代和風住宅を知るうえで重要であるとして、平成16年に国の重要文化財に指定されました。
大正ロマンの香るノスタルジックな佇まい、四季折々の美しい姿を見せる庭園が、憩いの場となっています。
ちなみに....
敷地面積:1,642坪(5,419.81㎡)朝倉家が精米業を営んでいた当時は、現在の3倍の敷 地だったそうです。
建築面積:174坪(573.76㎡)
延床面積:203坪(669.87㎡)
部屋数 :18部屋 かつては主屋中央部に和室3室(寝間・中の間・仏間)がありまし たが、現在 洋室1室(第一会議室)に改造され、現在の数になっています。
畳の枚数:170畳半(畳み廊下含む)以前は玄関ホールも畳だったとか...
雨 戸:124枚
玄関入り口外から
玄関右 洋間
洋間(来客や執事の事務のためのスペースでした)
洋間天井:折上格天井(おりあげごうてんじょう)
格天井が二段になっており、壁と天井との接合部を曲面にしたものです。
応接間書院
応接間(年中行事などで正式に客を迎えるときに使われました)
棹縁天井(さおぶちてんじょう)「応接間」「角の杉の間」など..
細い材である棹縁に天井板を並べて張った天井です。
第一会議室から応接間方向
第一会議室から角の杉の間方向
1階南側に10畳の仏間、12畳の中の間(居間)、10畳の寝間(現在は逸失の会議室に改造されています。
角の杉の間横の廊下
どこからでも庭を感じる事が出来ます。右の一間は書院風の杉の間です。
廊下の先に杉の間(三間)があります。杉の木目を意匠のテーマにした趣味的な数奇屋座敷で、当主はここで陳情など私的な客を応接したそうです。
杉の間から庭を見る
この部屋はヤバいくらいイイかんじです。天気が良い日はもちろん、雨の日でも縁側に座ってボーッとしながら外を眺めたいものです。部屋の中にいても外の緑と一体になった感じがします。この部屋欲しい...
杉の間から中庭を見る。
あらゆる杉材の木目を「板目」で見せる一風変わったものです。この部屋では徹底的に「板目」を使っています。これだけの「板目」材を揃えるだけでも相当な財力が必要だったと思われます。
外から杉の間を見る。
茶室
円窓の部屋
円窓(丸窓)など特徴的なデザインの窓が見られます。
窓を開けると外の緑の庭が丸く切り取られるのです。
中庭が優しく光りを取り込んでくれます。
中庭
2階にに行きましょう。
階段上がってすぐの廊下です。右側窓のからは、庭が一望出来ます。左が広間です。
花頭(火灯)窓といいます。窓の上枠が花形や火炎形にかたどられています。
もともと禅宗寺院で用いられていたものが、さまざまな建築でも使われるようになりました。
2回の広間は書院造りで、長押が鴨居の上に打たれています。正式の接待を行う部屋の意匠は書院風にするのが習わしでした。
二階広間の一室に書院、床の間をはさんで2つの花頭窓があるのです。
格天井(ごうてんじょう)
棹縁天井の棹を格子状に組んだものです。(玄関、2階広間など)
一階へ降ります。
この階段、降りる時のミシッ、ミシッ、という音がなんとも言えない感じ...
玄関前を左に曲がり事務室へ
事務室にあった金庫?です。時代劇見てるみたいです。
入る事は出来なかったですが、台所のですね。目の前の黒いものは何だろう?
■では庭へ出ます。
一般公開するに当たり、庭門は復元されています。
庭園は、石灯籠などの添景物でも景観が作られています。主な観賞地点から見ると、奥行きの深い斜面の特性を生かした風景を望むことが出来ます。
この庭はなんとなく雑木林っぽいです。気持ちいいです。
杉の間の外あたりから見た感じ
おわりです。次は何処行こう...。