ARTROOM いつか役に立つ写真講座

写真誌が取り上げない視点で、写真の面白さを説明させて頂き半年ほど経ちました。
写真集、画集、カレンダーなどを制作して、ネットで販売するシステムを提供するARTROOMを主宰。
プロもアマも関係なく、写真を楽しむためのワークショップも開催しています。

次回、「写真を楽しむワークショップ情報」

次回のテーマは「人物で作品をつくる」にします。

撮影の前の打ち合わせから、現場での指導、そして単なるスナップ写真ではなく作品にするのは、
どういう段取りがあるのかを、実践してみようと思っています。
参加ご希望の方には、被写体になられるご家族、恋人、モデルなでをお連れすることも推奨しようと思っています。
気に入った写真があれば、A3サイズ(プリンターではなく印刷)に印刷して差し上げようと思っています。

6月24日(日曜日)13時から18時まで 21時までは打ち上げ
場所:アクティ汐留 東京都港区海岸一丁目1番1号
最寄駅 JR線・東京モノレール 「浜松町」駅 B1出口より 徒歩3分
大江戸線・ゆりかもめ 「汐留」駅 10番出口より 徒歩4分
大江戸線・浅草線 「大門」駅 B1番出口より 徒歩3分

会場:32階と42階の2部屋を時間で移動します。
会費:5000円 打ち上げ:1000円

全くの写真初心者を大歓迎、カメラはなんでも結構です。
このワークショップの趣旨は写真で遊ぶ、写真を楽しむ。
とても写真の仕組みを基礎から学ぶことができる、ユニークなワークショップです。
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絵 川原絹子

かれこれ10ヶ月ぐらい抱えている画集がある。
最初は撮影データを頂き、依頼主も簡単に本作りができると思っていたようだが、
色校正やテスト印刷は何度出したことやら。
作家のもとに通ううちに、最終的には私自身が全部の作品を撮影し直すことになってしまった。

それでも81歳の画家は仕上がりに100%満足してもらえず、私は未だに絵の質感や色との格闘中である。

最善をつくしたはずなのに、絵の印象が違うという。
確かに撮影→データ作成→印刷と、行程を繰り返し度に、絵のデータは圧縮されるわけだから、
どうしても絵の濃度は濃くなる。
こちらもそんなことは百も承知で、ラチュチュード全域を使ったオーサリングを心がけているのだが、悩む日が続いている。

さっきはたと気がついたのだが、この作家の絵はかなり大きい。
当然、印刷はその何分の一のサイズに縮小されるわけだ。
縮小されるということは、絵の具の濃度も当然濃縮されるわけだ。

大和絵は鉱石を粉砕した素材を絵の具にしているわけだから、分子レベルで鉱石の素粒子間の距離も近づくことになる。

困ったことに鮮やかな色ほど、濃くなるのだ。
「こんな派手な緑色じゃないのよね」
そう言われて来た理由がやっと分った。謎が解けたのだ。

色別に彩度を落とせば、実際に見た絵の印象に近づけるはずだ。
さあ、もう一息、がんばろう。


PS
例えば、淡いあじさいの花を写真に撮って、ブログにアップした途端に派手で下品な色になった。
これも、同じ法則ですね。
だから、写真は撮るものでなく、誕生させるものなんですよ。
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優れたシェフは、食材を見て何を作るかを決めますね。
写真も同じです。

例えば目の前に花があれば、
◉自分が何を惹かれているのかを確認する。
◉写したくないものは何かを再確認する。
◉もっとも美しく見える角度と領域を確認する。
◉構成デザインをシュミレーションする。
◉もっとも美しく写る色彩濃度を想像する。
◉色温度を意識して、カメラをセットする。そのままでもいいし、意識して変えてもいい。
◉どこからどこまでにピントを合わせるかを決める。
◉光の状態を確認し、もっともベストな光がいつなのかを想像する。
◉レンズによるパースを意識し、使用するベストなレンズのサイズを決める。
◉露出を設定する。カメラまかせは駄目です。
◉自分の心を落ち着かせる。

もしかしたら、今日シャッターを押さないで、別な時間に来たほうがいいかもしれません。
花に水をやることが大切かもしれません。
鏡を持って来て、隠れた花びらを鮮やかにすることが得策かもしれません。

このように花と貴方が対峙することが重要なのです。
慌ててファインダーを覗いてうろうろするのではなく、花の香りを全身全霊で感じることに神経を
集中させてください。
五感をフル動員させて、考えるのです。
いい写真が撮れるように念じるのです。

時間をかければかけるほど、花と貴方の関係の密度が濃厚になります。
この濃度の差が写真にはしっかりと写ります。
花だけでなく、人間でも、風景でも、モノでもまったく同じです。
被写体となっているモチーフにどれだけの思いを寄せるかが写真の重要作業なのです。

まあとにかく、カメラを構える前にやることはいっぱいあるわけです。
もし、これだけのことをファンダーを覗きながらやろうとしても、そうそうにできるものではありません。
だから、ファインダーを覗く前の作業、段取りが大切なのです。

私には、はっきりと覗き見撮りをした写真とそうでない写真の区別がつきます。
覗き見撮りをした写真は、インテリジェンスを感じません。
美しいものを作ろうとする意思は感じられないので、すぐ分ります。

覗き見撮りはとても下品な行為です。
私がモデル撮影会を激しく嫌悪している理由のひとつでもあります。
あんなものに出かける男性に、世の中の女性が冷たい視線を送っているかを知ることです。
まして、一般の女性が見る可能性があるブログにアップするなど、私は信じられません。
40年以上、そういった写真を目にしていますが、1枚もいい写真がありません。
つまり、気持ちが写っていないのです。
写真はマスターベーションの道具ではないのです。

真面目に写真に取り組みたい方は、今日から覗き見撮りはやめるべきです。
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デジタルカメラが登場したことで、絵画の撮影は非常に楽になりました。

以前は大きな絵の撮影は専用スタジオに持ち込み大変でした。
絵はムラもない均一な露出の明かりを作る必要があります。
つまり、絵はライティングして撮影するものという概念を私を支配していた時期があります。

最近気がついたのですが、露天の壁画などは別として、絵は燦々と輝く日差しの下で見るものではないことに気がつきました。
つまり、絵が自然な明かりの下で見るものだということが、はっきりして来ました。
特に日本画は、パステルカラーの淡い色が多いので、スタジオ用のストロボで撮ると、魅力が半減してしまうことが分りました。

さて、ご覧になっている作品は、画家の伊藤彰規氏の作品。
火曜まで、銀座でご覧頂けます。
http://ameblo.jp/marikogoto-gallerygoto/
油絵のごつごつした質感の中に、北国の乾いた空気感が写っています。

画集を作らせて頂くことになったのですが、小樽→札幌と時期こそズレていますが、
私のご近所に暮らしていたことが判明、驚きました。

まあ、銀座でお会いしたのも、何かの縁ですね、きっと。
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私も人物撮影をするときも、背景をどのようにデザインするかは同じなんですね。
この撮影は蛍光灯が重要なモチーフですので、まずこの蛍光灯が歪まないようにすることを優先しました。
左側に向かってパースが流れていますので、このパースの中に違和感なく、女性を配置すること術を考えました。

◉右足を前に出して、上半身を捩ってもらうことで、自然に身体は左側に傾きます。
◉左手、特に指先を伸ばすことによって、気の流れが左側に流れます。
◉反射的に顔や身の毛の左側に重心が流れます。
◉床のダイルと炊け軸がもっともバランスよく安定するバランス。

結果として、この女性のプロポーションをバランスよく写す角度を自然に探していたのです。
20代、30代の女性は、彼女から多くのことを学ぶことができるでしょう。

ちなみに、もし彼女を真っすぐ垂直に立たせて絵作りをしたいのであれば、
壁からある程度離すことで、壁と人物を切り離した人物を浮き上がらせる絵作りも可能です。

まあ、どっちにしても、その空間に漂うエネルギーを敏感に感じ、モデルから気の流れを感じることが大切です。
ですから、人物撮影は共同でおこなうクリエイティブ作業なんです。

大勢で一斉にカメラを向けるモデル撮影会では、こうした一連の作業はできません。






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私は東京の神楽坂に居います。
まあ、東京のど真ん中。
都会の熱気に我慢できなくなった空は、ときどきバケツをひっくり返したような土砂降りになります。
これだけ凄い雨なんですが、カメラに納めるとこれが写らないんですね。

雨の落下スピードにシャッターがついていけないせいもあるけど、
雨は透明ですから、そのままでは写りません。
見た目は凄いのに写らないのがしゃくな方は、
カメラについているストロボを発光させてください。

ご覧にように、ストロボを発光させると近くの雨に反射して白く光ります。
それとコツは濃度の濃い背景を選んで撮ることも大切です。
雪も一緒です。

でも、東京って、虹が出ないんですよね。



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私は現在10タイトルほどの作品集を制作中です。
作家は画家や写真家やネイリスト。
巷ではフォトブックがかなり普及して来ましたが、私が手がけているのは正式な書籍です。

本の編集作業は作家と打ち合わせをいかにして高密度にするかにかかっています。
1冊の本を納得のゆく形で仕上がるには、メールだけでは不可能ですし、全国の作家がお相手なので、そうそうにお会いできません。

色々と検討した結果、以下の手法をあみ出しました。
◉作家の個人情報は専用のセキュリティつきの登録画面を用意して、個人情報を厳重に管理する。
◉編集画面を相互に確認できるように、専用のクラウドwebページを用意する。
◉定期的にSkypeでミーティングする。

これはとても便利です。
この方法だと、予算がないとか、納期がないとか、言い訳をしないで、
作家さんと気が済むまで制作作業に没頭できます。
それに、私は編集やデザインのコストをできるかぎり、実費レベルを下げようと思っています。
10円でも安く出したいですからね。

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佐賀在住の画家、塚本猪一郎氏。

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埼玉県在住の画家、高橋聡子氏。

皆さん、嬉しそうでしょう。

来週には、10タイトルほど、一斉に発行、ネット販売も開始する計画です。
お待たせしている方々、あと少しお待ちください。

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花や建物を撮るのはいいのですが、それでは写生しかできない画家と同じです。
空間を瞬時に切り取るという写真の特徴を忘れてはいけません。

写真家集団「マグナム・フォト」を創立メンバーであるアンリ・カルティエ=ブレッソンの作品は、
そうした近代写真の原点です。
私は写真家というのは瞬間的なグラフィックデザイナーであるということを、彼の存在を知って理解しました。

日本にも滞在し、偽名で北海道へも旅したようです。
晩年は画家としても活躍した方です。

https://plus.google.com/u/0/photos/101094729531213219326/albums/5748901564840288081?hl=ja
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©Vincent Huang&Teo Project

この作品も私がアートディレクションした作品。
実はこのシチュエーションでの全裸ヴァージョンもあるのですが、ここでは公開できません。

私は彼女の真摯な性格が魅力だと思っています。
その真面目さを作品として残したかったのです。

人物撮影は真剣な写真を通じての対話なんですね。
私が家族を撮影した写真に魅せられるのは、ちゃんと写真で対話しているからなんです。
本当にその人のことを思ってシャッターを切ったのか、そうでないかは写真には明白に写り込むものなんです。

最近、写真をうまくなりたい方にお伝えしたいことは、安易にファインダーを覗かないこと、シャッターを切らないことです。
納得をいかないで撮影した写真は、自分を消耗させるだけです。
一度この消耗のスパイラルに入り込むと、なかなか抜け出せません。

写真は絵を描くことと同じなんです。
一生の記録ですから。



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年始早々にも書きましたが、私は素人を対象にしたモデル撮影会を嫌悪しています。
なぜ、駄目なのかを説明したつもりですが、
いつのまにか、嘘笑いしかできない若い女性達の写真を掲載しているいい歳をした男性と、
そういう仕事にしかありつけない若い女性達によるベタがあまりにも増えて、さすがにうんざりしています。

はっきり言います。
モデル撮影会にいくら通っても、写真はうまくなりません。
役に立ついつかは、絶対に来ません。

自称フォトモデルの女性たちにも言います。
タレントになりたいのなら、別の道を探すべき。
絶対に私のブログにペタをしないでください。

なぜ、駄目なのかを詳しく書くことにします。
つづく。


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ちょっと前にやっていた建物写真に感化されたワークショップ参加者さんの作品です。

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ご本人も構図上満足できないので、私にアドバイスを求めて来ました。
そこで、写真を回転させてみたのが下のカットです。

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この回転作業で明らかなように、傾斜した線が全部が全部意味なく傾いた状態では、感覚的に不安感を感じます。
おさまりの良くないというヤツです。
写真もお花を生けるのも構図上アプローチは一緒なんです。
つまり、芯となる軸を決めることなんですね。
その軸を幹にして、パースを構成している線がバランスよく、配置することで安定しますね。

以下は同じ作者の作品。
軸を探すコツがお分かりになったようです。
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ちなみに、最後のカットは東京タワーの展望台から撮影したカットとのこと。
画面中央のビルが、ワークショップを開催している建物です。
ワークショップは東京タワーの展望台(下の方)と、たいして変わらない高さの部屋で開催していることが判明しました。
どうりで眺めがいいわけです。
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