第百四十一話 国宝ハンター、運転する! | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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前回までのあらすじ~

NZのKHをHTしているKHT。
(日本全国の国宝をハンティングしている国宝ハンター・とに~)
初のOIKでUKMBをHT!
(初の大分県で臼杵磨崖仏をハンティング!)
そして、OIKでのYA。
(そして、大分県での夜が明けた。)



大分2日目。
本日は、『U.S.A.』 を目指します。


・・・・・と言っても、アメリカではなく、
大分県の北部、国東半島の付け根に位置するU.S.A (=宇佐) のほうです。

この街には、年間で150万人、正月3が日だけでも40万人が訪れるという神社があります。
それは、宇佐神宮。
全国に4万社あまりある八幡様の総本宮です。

宇佐神宮


どれだけ多くの人が参拝にいらっしゃるのか。
手水舎の大きさを見れば、納得です。

手水舎
手水舎


さて、国宝に指定されているのは、《宇佐神宮本殿》 (ジャンル:建造物) 。
でも、拝殿が邪魔で (?) 、肝心の本殿はよく見えず。

宇佐神宮本殿


こうやって覗き込むように見るしかありません。

本殿
本殿


建築様式としては、八幡造。
ざっくり言えば、切妻屋根の建物が前後に2つ連結している形です。
なので、真横から見ると、屋根がM字になっています。

ちなみに、宇佐神宮の参拝方法は、
普通の神社と違い、「二礼・四拍手・一礼」 というスタイル。

四拍手


宇佐神宮の公式サイドも、理由はよくわかっていないようです。
とりあえず、戸惑いながらも、二拍手余分に叩いてきました。

参拝を終え、帰ろうとしたところ、
本殿 (上宮) だけでなく、下宮も参拝すべし的な案内がありました。

下宮


なんでも、「下宮参らにゃ片参り」 とのこと。
そこまで言われたら、仕方がないので、
渋々ながら、国宝でも何でもない下宮も参拝することに。

下宮


お賽銭×2。
さすが、U.S.Aの神宮。
資本主義が徹底しています (←?)


さて、上宮と下宮をW参拝した後は、宇佐神宮宝物館へ。

宝物館


こちらでハンティングしたのは、
《孔雀文磬〈弥勒寺金銅承元三季八月五日奉鋳法印祐清在銘〉》 (ジャンル:工芸品) です。

孔雀


孔雀文磬と言えば、昨年、中尊寺でも国宝のものを観ていますが。
それと比べて、宇佐神宮宝物館にあったものは、かなり反っていました。
尻ポケットにクレジットカードを入れていたら、なっちゃう感じの反り具合。
プレスできるものならプレスしたいものです。


お次は、宇佐神宮から車で40分ほどの位置にある富貴寺へとやってきました。

富貴寺


お目当ての 《富貴寺大堂》 (ジャンル:建造物)は、九州に現存する最古の木造建造物。
しかも、平等院鳳凰堂と中尊寺金色堂と並んで、日本三大阿弥陀堂の一つに数えられているそうな。

富貴寺


これは期待が高まります!

きっと感動的な国宝建造物が、この仁王門の先に待っているに違いありません。

仁王門


いざ、ご対面!!

えぅ


・・・・・・・えっ、あっ、うぅ、これなの??

想像していた何倍も地味でした。
日本三大なんちゃらのはずでは?
でも、よく考えたら、トリオのすべてがスターというわけではないですからね。
シブがき隊でいうところのふっくん、
たのきんトリオでいうところのよっちゃんのポジションです。

まぁ、仁王門のあたりから、こんな予感はしていました。

仁王門


針すなおが描いた田村正和みたいな仁王像があるところに、
平等院鳳凰堂や中尊寺金色堂クラスの豪華絢爛な建造物が建っているわけがないのです。


ただ、“日本三大なんちゃら” という看板を切り離して観てみると・・・

味


味があっていぶし銀で、これはこれでいいかもと思える建物でした。
注意書きの看板も、風合いがいい感じです。

ダメージ


ちなみに、富貴寺とググってみると、
「富貴寺 福山雅治」 という検索ワードがヒットしました。
調べてみると、どうやらアサヒスーパードライのCMの舞台になった模様。




同じようにスーパードライを飲みたかったですが、車なので、もちろん諦めました。
もし次回来る時があれば、車以外で。


今現在の国宝ハンティング数 896/1108




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