2009-08-28

響きあい、連鎖するイメージの詩情―70年代の版画集を中心に

テーマ:観シュランガイド 2009

本日は、今年に入って3度目となる目黒区美術館へ。


ここの美術館の美術展は、とにかくマニアック


ある時は、 “祝祭の衣装展  ロココ時代のフランス宮廷を中心に”

またある時は、 “上野伊三郎+リチ コレクション展~ウィーンから京都へ、建築から工芸へ”



普通に考えて、普通に人が行かないような美術展を、普通に開催する。

それが目黒区美術館。



そんな目黒区美術館は、先日まで内部の改装のため、お休みをしていました。

これを機に、いろいろとリニューアルするかと思いきや。

リニューアル一発目の美術展が…


“線の迷宮〈ラビリンス〉・番外編

 響きあい、連鎖するイメージの詩情―70年代の版画集を中心に”



…と、いきなりの番外編からのスタート。

さすが、目黒区美術館。タダモノではありません。


9月27日まで行われているこの美術展は、



『日本の版画にとって、独自のめざましい発展が見られた70年代に焦点を当て、

 目黒区美術館がコレクションした版画集や詩画集をもとに、版画の一断面をふりかえろうというもの。』



どうでしょう…?

このビックリするほど、ワクワク感を煽らない美術展は (笑) ??


何だか、逆に、興味が湧いてきました (笑) !



さてさて、美術展は、やっぱり、版画だらけの美術展でした。


壁中に、版画がズラズラっと。

版画を引き出して見る仕組みの謎のケースも、いくつか。


70年代という時代がそうなのか、

それとも、今回の展示作品が特別そうなのか。


どちらかというと、マイナーな作品が多かったような。

しかも、どことなく暗い感じの。


例えば、

秀島由己男 《版画集「わらべ唄」より「かたつむりと花子」》 とか


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-かたつむりと花子



柄澤齋 《「肖像 part1」シャルル・ボードレール》 とか、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-《肖像VIIシャルル・ボードレール



他にも、草間彌生とか。

何と言うか、全体的にマニアック


そういうわけだからでしょうか。

会場のあちこちには、何故か、 “眼の休憩” なるスポットが。

そこにあるのは、小さな鉱物…。


ちなみに、職員さんに聞いてみたところ、

これらの小さな鉱物は、展示とは一切関係ないとのこと。


“何故に鉱物…???”


眼の休憩をする場所なのに、

反対に、頭は休まらなかったです。

全体的には、暗い感じの作品が多かったですが、

中には、ポップな感じの作品もありました。


今回、妙に心が惹かれたのは、

飯田善國の 《詩画集 「Chromatopoiema」 》 の一連の作品。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-クロマトポイエマ   アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-クロマトポイエマ



これは、西脇順三郎という方の英語詩を、

ビジュアル化した作品なのだそうです。


なぜ、こうなったかは、神と飯田氏のみぞ知るのでしょう。



というわけで、 「面白い♪」 とは真逆の美術展でしたが、

「不思議と嫌いじゃない」 という感じではありました。

星

一つ星でしょうか。





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