初めての「救急車」 | パパだってやるんだぞ

初めての「救急車」

太樹が救急車で病院に運ばれた。
3月21日(月)の夜のことだ。

一度はひいた熱だったが、突如として40度を越えるまでになり、それがまる2日間ひかない。
子育てに馴れた人なら「突発性発疹」を疑うのだろうけれど、パパにもママにもイマイチ自信がない。おまけに太樹が咳をするものだから、もしかしたら「肺炎」だとかその他の病気のことが心配になった。

もう急いで診てもらった方がいいとなると、あれこれ悩むより「救急車」を呼ぶのが適切だろうと判断した。

で、119番。

運ばれた大学病院で診察した結果、熱の原因は不明。

①突発性発疹かも知れないし、
②肺炎かも知れないし、
③中耳炎かも知れないし、
④尿路感染症かも知れない。

どれだか判んない。

様子見ですね、と言われて一旦は帰宅することになったけれど、その晩は殆ど眠ることができなかった。とにかく太樹の熱を下げようとひたすら身体を冷やし続けた。

そしてその翌日も熱は40度以上のまま。よくぞひきつけを起こさないものだと不思議なくらい。本人の意識ははっきりしているし、結構食欲もある。
しかし、熱がこのままだと心配なので、その日の朝早く同じ大学病院を再訪し、血液と尿の検査をしてもらうことになった。

点滴をしながら待った検査結果は、「ウィルス性のもの」ということ。
要するに上の①の可能性が最も高い。

それならそれで、こちらも安心というものだ。最初にだす熱は大抵が「突発性発疹」らしいから、放っておけばいずれ熱もひく。一両日中に熱は下がるのだろう。

ふう。

先生に礼を述べ診察室を去ろうとした時、その先生がのたまふ。

「熱が2日間ひかないくらいじゃ、救急車は呼ばないで下さいね」






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「なんじゃと、こりゃあああ! てめえはプロだからいいけどな、こっちは素人で熱の原因が判んねぇし、急いだ方がいいと思ったから救急車を呼んだんじゃ! 第一、最初に診た時はそっちだって原因不明だって言っただろうが!」

とパパは心の中で思った。
そしてやはり心の中で、ちゃぶ台をがらりとひっくり返してやったのだった。星一徹のように。

今、太樹の全身には赤い発疹がでている。もう熱も下がったので、一安心といったところ。

それにしても、やたらと救急車を呼ぶ人間が多いので、救急医療の現場で問題になっているというのは聞く。しかし、医者も親の身になってモノを言ってくれよなあ、もう(プンスカ)。