人間には、「今の自分のままでいたい」という欲求があるらしい。
だけど一度病気になると、今まで当たり前にできていたことができなくなったり、
自分の意思とは違う生活、状況におかれることになる。
それは自分らしさを失うことでもあり、不本意だしつらいことだろう。
認知症の方は、もちろん家族もつらいだろうけど、
本人が一番つらい想いをされているにちがいない。
「うちにかえりたい。」
そう言われる認知症の方は、きっと私が想像する以上につらい想いで、その言葉を発しているのかもしれない。
タクティールケアでせめて少しでも心に安らぎと安心感を。
と思うのだけど・・・
まだまだ私には、「認知症の方を深く理解すること」が不足している。
認知症の方を理解するというよりは、人の心を理解することが
まだ足りてないのかもしれない。
つらい気持ちを抱えている人に、自然に寄り添う。
その人と同じ位置まで自分を近づけて。
それって簡単なことのようで、実は難しいことなんだと、
最近思うようになりました。
だけど私は、質のいいタクティールケアを提供できる人になりたい。
相手が発する感情のシグナルを、決して見逃すことなく、
受け止められるようになりたい。
まだまだ未熟者だけど、いつか必ず、そういう人になりたい。