有田焼カレー物語 vol.7

創ギャラリーおおた、オープンして、初めての年末、そしてお正月です....。

少し慣れ睡眠時間も3時間は確保出来る位にはなっていました.....。


とは言え、頭はお仕事の事でつねにいっぱいです....。


お母さんだったはずが、すでにモードはお父さん状態(笑)....。

始めて人生で頑張っているお父さんに足を向けては寝られない!と言う思いに駆られます....。


でもでも当時は、一応、まだまだ可愛い女性!(笑)で、しかも二人の母親です.....。

例年のようにお正月のおせち料理を作ってあげることが出来ません...

全て家族に丸投げ状態です泣。


それでもお正月のおせちだけは家族で囲むお時間を頂きました...。

夏休み以来の子供達との貴重なお食事!....涙が出ます....。


今年は年賀状もとても書くことが出来なかった....。

遠く離れた親戚や友人たちへの失礼もこの年から始まってしまいました。

全く心の余裕もありません....。


お年玉をむじゃきに喜ぶ子供たちの姿を見て.......。

一緒に母親と遊びたい....と泣く4歳の娘に後ろ髪をひかれながら.....。


こんな生活で良いのだろうか.......。

いや、始めた以上は最後まで頑張ってみよう.....。

切ない葛藤が交差するのです...。



ある日、見たこともないとてつもなく、元気なお客様が現れます!!

年のころは60代.....。

お洒落なハットに派手なブーツ!!


「やあやあやあ.....。いいじゃない、いいじゃない...。なかなかやるじゃないの....。」

「こんなところだったら僕、ギャラリーやってあげても良いよ~!」

「僕が入ったらここは凄いことになるからね!!」


なんとも何とも上から目線です(笑)!


お聞きしたら福岡界隈ではかなり有名な画家の先生だとの事...。

全く自信のないこちら側とあまりにも違う、この余りある自信は一体全体どこから......。

羨ましすぎる!


本当にホントに怖いもの見たさ!!

パンドラの箱を開けてしまった瞬間でした.....(笑)。


「よろしかったらぜ、是非.....!!」

思わず言ってしまいました!


ここから丸十年......ギャラリーはこの方の存在なくしては語れない空間に生まれ変わって行くのです.....。



そしてそして...同日、レストランの厨房では、創ギャラリーおおたの世界が大きく変わる歴史的な、出来事が起きていました。


まかないで何気なく....本当に何気なくカレーを、頂こうと思っていたところ.....。

パンにのせようとしたチーズがなんと...誤ってカレーの上に、こぼれてしまいました....!!

「ああっ....。」

「どがんしゆうかあ~...。」

「仕方なかね~....。」


「そうだ....!焼いてみゆうか!」

「そして.....何となんと.....。」

..........チーズを乗せて焼いたカレー.....!!!

...........................。

「こ、これは美味しい、、、!」

「これはきっとお客様は喜んでくださるはず.......。」

「さすが!....」


熱々で、ふーふーっ!

何とも寒い季節にピッタリのおおたの焼きカレーが出来上がったのです!!

心まで温かくなります.....。


これが何と有田焼カレーの前進となるカレードリアン!!の発明の記念すべき日の二つの出来事でした....。



早速、翌月から旅の絵本!のメニューに登場します.....。


新作の開発は素人上がりには、とても大変です.....。

新しい不思議な作家!と瓢箪からカレードリアン!!(笑)


スタッフ皆で作り上げたおおたの焼きカレー!!


さあ....創ギャラリーおおたのカレードリアンは果たして起爆剤となってくれるのでしょうか......。


二つの新たな出会い......。


1997年.......1月........。


新しい時代には新しい人が必要だ...........渋沢栄一

 



 

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