有田焼カレー物語 vol.6

冬を迎え..レストランのお客様もさらに、少しずづ増えて参りました......。

ギャラリーの作家さん達に癒される毎日.....。

時には夜パーティをしたり、会合に使用して頂いたり、団体でご使用頂く事もあります。


有田町の窯元のお食事会、お誕生会、長崎の教会の集会....。病院での送別会等......。


こちらがご提案をしなくても、お客様が考えて、ご利用して下さいます。

ただ営業能力が足りなかっただけではありますが(笑)........。


このように、創ギャラリーおおたは、お客様や作家の方々に、育てて頂いたお店でもあります....。


その頃は少し落ち着いて来たのか、パーティーのお食事のメニューを考えたり、演出を考えたりできるようになりました。

30人分ものお料理も一気に作り上げます.....。

早さと手際のよさだけは自信がありましたが、調子に乗り、やはり無理がたたったのか、腱鞘炎になってしまいました。


この腱鞘炎が辛いのです......。

おまけに、パンやケーキを焼くオーブンで両手は火傷だらけ.....。

三つの顔を持つ女は、次には何と......。

なんと.....傷だらけの女になってしまいました!(笑)。



それでも、どんなに大変でもお休み出来ません。

そう、これが小さいながらも、起業した人間の責任です。


ここは持ち前の根性で出来る限り頑張るのみです。

.....と言っても両手が使えなくてはどうしようもありません....。

まるで昔のドラマの片平なぎささん状態!.............すみません古くて(笑)......。


お客様には一切辛い顔は出来ませんので、顔で笑って心で泣いて.....。

ここまできたらどこまで頑張れるかわかりません....。

一日が終わったらひたすらほっ....とする日々です.....。


このままではどうすることも出来ません........。


ケーキが焼けて、おもてなしが好きで、優しいスタッフがもう一人どうしても欲しいのです...。

つらい日々が続きます.....。

そんなある日、若くてとても可愛らしいお客様が、スタッフになりたいとやってきました。


経歴を拝見してなんとびっくり......!

なんと一流大学の理工学部を卒業した研究室の先生です....!

しかも...厳格なおうちで育った超お嬢様!!


さらにさらに....通勤は車の免許は危ないからとお母様の送り迎え付....!!

花嫁修業をさせて下さい....とおっしゃいます。

「こちらは母が大好きな空間ですので、母の許しが出たのです.......。」

目が点です.....(笑)。

しかし、ケーキ作りに興味があることと、長所は「素直!!」と書かれていることに興味津々!!


お手伝い頂く事になりました........。

いえいえ切羽詰まっていたのもありました.....。

ところが.....。

このお嬢様、頭脳明晰、容姿端麗...おまけに本当に素直(笑)........!!

覚えも早くて朝から晩まで一生懸命働いてくれるのです......。

身体がきつい時に本当に助けてくれたHさん.....。

素敵な笑顔と素直さで、作家の先生からも大人気でした.....。


今は東京に嫁がれ、、夢を叶えて専業主婦!!

女性の究極の幸せを叶えたのはあなたの優しい素直な心......。



どうしようと思った時を、穏やかな道を作ってくれました.....。


歴史に残るスタッフナンバー3のうちの一人です......。

お仕事の基本である、素直に忠実に!...そして一生懸命に!を実践してくれたスタッフの鏡でした。


こうして、スタッフの方々が常に急場を助けてくれます......。


どうしよう....と思うと、こうして助け船のようにどなたかが現れるこの有り難さ.....。

ハチャメチャで皆にご迷惑ばかりかけている.....。

自信がドンドンなくなっていく.......。

そんなときの。。。。。.

それでも必ずこうして道があるのです......。


Hさんに心から感謝を込めて


あなたから頂いた観葉植物は、今でもおおたのお玄関でお客様をお迎えしています........。



1997年...........冬.......。



どんな人間の前にも道がある.......................渋沢栄一

 

 



 

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