あきらめなければ夢は必ず実現する!! ある中学一年生男子の話。
テーマ:ブログ私のコーチ人生はここから始まったといえる事柄である。
今から31年前の今と同じ時期のことである。
水泳のコーチを志して6年間、それまで私は、諸先輩方のほとんどの人が言うように
トップ選手になるためには人より優れた体力、素質がなければ難しい
であろうと考え
ていた。
JR兵庫駅前に神戸スイミングスクールをオープンして半年後の4月、選手コースを
開設したものの集まったのはほとんどは、他のクラブでは初心者コース程度のメン
バーであった。しかし、私はなんとかこの子たちを全国大会へ連れて行ってやりたい
という決心をしていた。
メンバーの中で一番年上の山口浩史君は当時、中学一年生で12才であった。
50m自由形を45秒で泳いでいた、というよりもその程度の選手であった。
50mで全国大会へ出るためには10秒以上速く泳がなければならない。
それも半年後には13才の誕生日を迎え、年令区分が上がるのである。
誰が考えても不可能なことである。
そのころ、初めて地域のC級大会に出場したが、50m自由形で参加選手中、
ほとんど最下位であった。体力も無く、素質もほとんど感じられない彼は、
水泳に希望を持てず、中学校に入学するとバスケットボール部に入りたいので
水泳をやめたいと言ってきた。
私はもう少し、水泳を続けるよう説得した。その後、私の試行錯誤の練習に彼
の体は何度もSOSを発信して来た。原因不明の胸の痛みを訴え、その都度、
病院で精密検査を受けたが結果は異常なしであった。
練習の成果が表れ、彼はどんどん速くなっていき、4ヵ月後の兵庫県選手権の
200m自由形決勝では、その年の春の全国ジュニアオリンピック同種目で2位
になった選手に対し150mをリードして折り返した。結果は最後のラップで交わされ
2位だったが、彼の勇気は私と彼のチームメートに大きな感動を与えた。その3ヵ月
後の大会で彼は、全国ジュニアオリンピックの標準記録を突破した。
その後に私の教える選手たちへの指導は大きく変わり、ほとんどの選手が全国の扉
を開き、その多くが表彰台の最上位に立っていった。
あきらめなければ夢は必ず実現する。
私は今でもすべての選手に可能性を感じている。







