12日から、北海道平取で毎年行われている「アイヌモシリ一万年祭」に参加して来ました。
北海道に着いた10日の夜、厚真のジョンさんらに美味しいお蕎麦屋さんがあると一緒に行ったお店が、まさかのお休み。
代わりに別のお蕎麦屋さんに行く事になりました。
しかし、別のお蕎麦屋さんは苫小牧にあり、そこからはかなり離れていたのです。
ところが駐車場に車を停めたら、梅さんたちのお友達のクロちゃんにばったり!
食事した後に、クロちゃんとバーに寄ったのですが、私も七年前にお会いした事のあるクロちゃんは、私が「アイヌモシリ一万年祭」に行くと言うと、目をまん丸にして驚くのでした。
「えっ、あそこに行くの?キャンプ経験の全くないmisaさんが?!」と。
「そ、そないに凄い所なの?」
「うん、僕もライブで参加するけど、生半可な氣持ちでは行けない所だよ。」
「マジか。。(汗)」
アウトドア派のクロちゃんがそう言うので、私はかなりびびってしまいました。
しかも、私は沖縄に行っていたばかりで、北海道も暑いと思い込み、暑さ対策はしていても、寒さ対策を全くして来なかったのです。
テントがない人用に小屋に雑魚寝させてくれると聞いていたのですが、夏だから何も掛けないでもいいやくらいに思っていたのです。
ところが、皆んなに「北海道の夜は凄く冷えるよ、ましてや山の中は夏でも極寒だよ」と言われ、認識の甘さに打ちひしがれていました。
そっか〜、この情報を聞くために遠く離れたお蕎麦屋さんにわざわざ来たんだね。。納得。
そして、かりんママさんは「多分misaさんは何も持って来てないだろうから」と、防寒着やらカイロやら色々と貸して下さったのでした(泣)
寝袋もジョンさんからお借りする事になりました。
それでも12日の朝、梅さんに会場まで送ってもらう車の中で、私はかなり不安になっていました。
「misa姉さんなら大丈夫だよ」と梅さんは笑うのですが、「15日までいるつもりだったけど、お願いです。13日の夜に私を迎えに来て下さい!」と懇願している私なのでした(笑)
アイヌモシリの会場は、携帯の電波が入らない事が容易に推測出来たので、13日は会場から車で約30分の所にある「平取温泉」まで、何とかして行って、そこに迎えに来てもらう手配を整えてから、意を決して会場に突入する事にしました。
「梅さん、行ってくるね。お迎え宜しくね!」と会場で車を降りようとしたその瞬間、目の前にいきなり真里さんが現れたのです。
真里さんは、私に「アイヌモシリ一万年祭」のことを教えて下さった方で、今年5月に阿寒湖の辺りに引っ越して来た方なのです。
「え!真里さんも来てたの?なんと言うグッドタイミング!」
「川で髪を洗おうと思って、駐車場に荷物を取りに来たの。」
私には、真里さんが救世主のように見えました。
「何処に泊まるの?私の車の中に泊まるといいよ。」
クロちゃんから、「泊まる小屋は虫がいっぱいだから、氣をつけてね。」と聞いていた私は、真里さんは私を救いに来て下さった天使だと思えました。
さらに、13日は一緒に「平取温泉」に行ってくれるとまで言って下さったのです。
神〜〜(泣)
そんなやり取りが、会場の受付に向かうまでの間に出来ていたのでした。
参加費を支払っていると、そこに主催者のアシリレラさんが現れました。
「お久しぶりです。6月末にお世話になりました!」とご挨拶すると、レラさんも喜んでハグして下さいました。
な、な、なんと順調な流れ。。
まずは、11日に神々に祈りを捧げる儀式「カムイノミ」が行われた場所にご挨拶。
イナウ⬇︎
その後、真里さんは川に行くと言うので付いて行きました。
途中、なんか変わった方と遭遇しました。
後で写真をジョンさんに見せたら、「AKOちゃんだあ〜!」と言ってました。
ジョンさんのカフェにも来られた事があるそうです。
脱原発の運動をされている方で、オリエンタルビーガンの方なんだそうです。
AKOちゃんのお名前は、行く前に聞いてたけど、女性だと思ってました。ジョンさんの知り合いとご挨拶しとけば良かった。。
川に着き、寒いのに大胆に上半身水着に着替える真里さん。
↑小さな滝になっている場所で、神が髪を洗っていました。
他の人も、洗剤なしで食器とかを洗っています。
その横で子どもたちが水遊びをしているのでした。
もう、この時点でかなりのサバイバルな感じ。
しかしそれは、まだまだ序章に過ぎませんでした。
会場で、何かイベントがある時はいいんです。食事にも困りません。
会場で販売されていたナシゴレン⬇︎
だけど、ここには電氣・ガス・水道の設備がありません。
おまけに携帯も電波が入らないし、充電のコンセントもないのです。
てことは、な〜んもする事がないっ!
否が応でも、他の人とおしゃべりしない事には間が持ちません。
だけどこんなカッコイイ方と知り合えました。
台湾から来られたカガミさんです。
台湾や中国の笛や3連のインディアンフルートを持参されていました。
25歳の彼は日本語もお上手で、各国の「レインボーギャザリング」に参加して来られているそうです。
裸足で歩いているし、身体は華奢なのに、かなりワイルドです。
麻柄ドーム製作者のヨッシーさんにも出会えたり、感じの良いよもぎやさんとも沢山お話出来ました。
「アイヌモシリ一万年祭」に参加されている方は、本当に優しくていい方ばかりでした。
やがて、アシリレラさんらアイヌの方々の踊りが披露されました。
アシリレラさんの息子さんによるエカシ・弓矢の舞⬇︎
ムックリの演奏⬇︎
剣の舞⬇︎
最後は、参加者さんらと輪になってぐるぐる⬇︎
その後、とっても奇妙な3人組のお芝居もありました。奇抜すぎた為、画像はありません。てか、撮らなかった。。
長くなってしまったので、続きは次回にしたいと思いますが、夜も大変だったのです。
私たちが、当たり前に暮らしている生活は、実は決して当たり前ではなかったのです。
ホント、全てにおいてです。
一度、こういう生活をしてみるとそれが良く分かります。
私たちは恵まれ過ぎているのです。これ以上、何を望むのでしょう。
私は、それを再認識する為にアイヌモシリ一万年祭に来たのかも知れません。
続きます。。