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「『辛』に『一』を足すと幸せになりますよ」。

テーマ:ちょっといい話 2009-08-06 12:05:47
銀座ナンバー1「筆談ホステス」斉藤里恵さん独占取材(1)
更新日:2009年07月31日
筆談に不景気は関係ない

 終電間際の銀座駅。髪を結った色っぽい女性が多く乗り込んでくる。どこか華やぎを持つその風情は、電車内の大勢を占めているサラリーマンやOLたちとは一線を画し、車内の空気を一瞬にして変えてしまう。

 夜の銀座に800店あるとも言われるクラブもバタバタと倒れて姿を消していく中で、生き残り組が経費節減のために電車で帰宅しているからだという。客足も遠のき、店が終わってからの同伴のアフターも減った。電車通勤はホステスさんなりに、考えたささやかな経費削減のサバイバル術でもある。

 しかし、そんな銀座でも勝ち組はいる。しかも、それが健常者ではなく、耳が聞こえないために通常の会話ができない人だとしたら。そんなことが信じられるだろうか? そう、自身の半生を描いた著書「筆談ホステス」がたちまちベストセラーとなった斉藤里恵さん(25)だ。

 里恵さんは美形で、にこやかな笑顔が似合う小柄な女性。コミュニケーションを取るために、声を発することはできない。常にメモとペンを携帯している。里恵さんにとって、この2点セットを「相方」と呼べる存在だ。相手のセリフが書かれたメモと唇の動きを読みながら、メモに筆記して返す。会話のすべてが筆談だ。

 YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)のキャリア豊富な編集陣の中でも、筆談の取材を経験した者は皆無であった。しかも健常者ではない人が銀座のホステスになったという話を聞いた者も皆無。だが、今回取材するうちに銀座ナンバー1という看板はダテではないということがよく判った。
http://media.yucasee.jp/posts/index/1407?oa=ymb6162

以下続く
 ある日の接客で、こんなこともあった。「辛い」とこぼす不動産会社役員の「辛」というメモに、横線を一本足して「幸」として「辛いのは幸せになる途中ですよ」とのメッセージを送った。男性の目からは涙がこぼれ落ちて、来店時には深刻だった表情も帰る時には笑顔になっていたという。

 こんな言葉を口にするなんて、と少し躊躇するような恥ずかしいセリフも筆談なら臆面なく書ける。

 「『辛』に『一』を足すと幸せになりますよ」。


ベタですが,ちょっといい話だと思います。

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