2008年04月14日(月)

感情の行き違い

テーマ:喜怒哀楽

技術者同士でシステムの設計方針などについて話していると、白熱してしまうことがある。お互い、声も大きくなってしまっているのだろう。傍から見ていると、喧嘩でもしているかのように見えるらしい。後から「あの人とやりあってましたね」などと言われるが、なんのことか分からない。本人たちは議論を楽しんでいるくらいなのだ。



会議の議事録でも、そういう誤解が起こりやすい。終始和やかな雰囲気の会議だったはずなのに、後から議事録を読むと、言い争いをしていたかのような印象を受けることがある。会議中、相手に気を使って、わざわざ婉曲な表現で話したのに、断定的な文章になって残されてしまったりする。


会議に出席している人が読むだけなら、大きな問題はないのだが、出席していない人に誤解され、いらぬ心配をさせたりすることもある。


議事録を書く人の力量にもよるが、ビジネス文書の形で、会議の雰囲気まで伝えることは容易ではない。



もっと危険なのはメールである。やりとりをしている当人同士が相手の感情を誤解してしまうこともあるからだ。「怒っているのだろうか?」と思うようなメールが届いたので、相手に電話してみると全くそんなことはなく、笑って話をしたというような経験はないだろうか?


そうやって電話をすればいいのだが、怒っているように見えるメールに対して、こちらもムキになって対抗するようなメールを返すと、険悪なやりとりになる可能性もある。


議事録の例と同じように、ビジネス上のメールは、固い文章になりがちだ。特に、否定的な内容を書く時には怒っているように取られがちなので、意識して柔らかく表現する方がよい。単に丁寧な言葉にするだけでは逆に慇懃無礼に感じられることもある。断定的な表現を避けるとか、口語を交えるといった方法がよいのではないだろうか(例えば「です」を「ですよね?」とするなど)。相手によっては、顔文字を使うのも悪くないと思う(これは、賛否両論あるかもしれないが)。


もちろん、やりすぎると、ふざけているように見えたり、失礼に当たることもあるので、難しいところではある。



事務的に仕事をしていると、人の「感情」などは情報として不要であるかのように扱われることもある。しかし、関係者の感情面がうまくいかなければ、仕事もうまくいかない。なるべく誤解や行き違いがないようなコミュニケーションを心がけたいものである。






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2007年07月08日(日)

もどかしい話

テーマ:喜怒哀楽

既存の Flash 製のプログラムを改造する仕事をした。Macromedia Flash 8 を使って、ソースコード(というか .fla ファイル)を変更するのである。しかし、私はこのツールを使った経験が全くなかった。


本来、Flash はアニメーションを作るためのツールであり、VB や Eclipse などのプログラマ向けの IDE とは全く勝手が違う(直感的に編集できたのはスクリプトエディタの部分だけだった。Flex ならよかったのに!)。周囲に詳しい人もおらず、ネットの情報を頼りになんとかやってみたが、思うように仕事が進まず、もどかしい思いをした。


仕事でこんな状況に陥ったのは久しぶりだった。プログラミング初心者の気分というのは、こういうものだったかもしれない。



・・・などと考えていたところ、FPN に「何かを始めようとするとき、必ず陥る罠 」という記事が。「好転の前兆」として、いくつかの例が挙げられているが、なるほど、誰しも思い当たるものがあるのではないだろうか。


何か新しいことを始めれば、最初は効率が悪いのは当然である。それを必要以上にネガティブに捕らえてしまうと、成果が出る前にくじけてしまったり、苦手意識を持ってしまったりする。最初の効率が悪いなら、悪いなりのスケジュールを引いておけばよい。あとは気持ちをどう持つかという問題だろう。


もちろん、新しいことを始める時には、進む方向を間違ってしまうことがあるので、必要以上にポジティブに考えるのも危険ではあるのだが・・・。








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プログラミングは体で覚えろ
プログラミングを始めようとして何度も挫折した人へ



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2007年04月02日(月)

愚痴のこぼし方

テーマ:喜怒哀楽
ITpro の「新入社員諸君への提言 」という記事を読んだ。

新入社員を迎える「上司・先輩へのお願い(2ページ目)」として、

 ぜひ,いい話をたくさん聞かせてあげてほしい。しかし,現実は全く逆になっていないだろうか。特に,ビジネス環境が厳しい昨今ではともすれば愚痴っぽい話が多くなる。話題に出てくるのは,「会社の経営状況が厳しい」,「他社の製品に比べて当社の製品は劣っている」,「うちの上司はダメだ」など,新入社員の夢を砕いてしまうものばかりだ。彼らは入社前に聞いた勧誘の話とは相当異なることにあ然としてしまうだろう。


とある。

私が新入社員だった時も、職場では「いい話」よりも「悪い話」を聞く方が多かった。特に、ワンマン社長への不満、給与面での不満、長期の出向が多いことへの不満など。そんな雰囲気を受けて、新人同士の会話もネガティブな話が多かったように思う。

今でも、毎年のように入社後1ヶ月もしないうちに辞めてしまうような新人がいるが、先輩達の「悪い話」が、彼らの背中を押しているということは否めないだろう。


しかし、私は「悪い話」自体を全て否定する気にはなれない。

引用元の記事は、

 以前,営業担当の役員をしているときに,ベテランや中堅の社員が若手を相手にして,会社の愚痴を言っているのを聞くと,必ず「会社の良いと思う点と悪いと思う点を両方すべて挙げなさい」と指摘したものだ。良い点がたくさんあることが分かっていて悪い点(改善点)を指摘するのは認めた。

 だが,良い点を挙げられず,悪い点だけを強調する場合は,退社を勧めることにしている。悪いことだけしか思い浮かばない会社に勤めているのは当人にとって不幸だし,その愚痴を聞いて感化されるかもしれない若者はかわいそうだ。会社にとっても迷惑である。


と続くのだが、そこまで言うのは、いささか乱暴ではないだろうか。

社員が会社の良い点を見つけられない理由の何割かは、その個人の特性(批判的な性格など)によるものだろう。しかし、他の何割かは会社側にあるはずだ。彼が会社に何を求めているか、ということを聞く前にクビを切るのは、会社にとって、もったいない話である(引用中、自分が「認めた」人の指摘だけを「改善点」と書いているのは意図的なのだろうか)。


もうひとつ、愚痴や不満には、それを口にすること自体が、ストレス解消になるという側面もある。また、職場の中で「愚痴の言い合い」をすることによって、結束力が高まるようなことすらある。

要するに、「悪い話」をするなら、相手を選べということである。冒頭のような影響を考えると、新入社員に対して話すのはあまり好ましくないだろう。また、話の内容にもよるが、社外の人間に話すのもよろしくない。会社として非公開の情報は社外の人間に漏らさない、というのが、社会のルールだからだ(当ブログのように、匿名で悪態をつくようなことはあるかもしれないが)。

愚痴や不満は、同僚に向かって言うのが無難である。もし可能なら、上司に向かって言う方が理想的だ。まともな上司であれば、それを「相談」として受け止めるだろう。場合によっては、対策に取り組んでくれるかもしれない。そうなれば、ストレスの解消のみならず、悪い状況の改善にも繋がる可能性も出てくる。


では、新人に対して、悪いことは隠しておけというのか? という人もいるかもしれない。確かに、後から知ったほうがショックが大きいということもある。

もし、新人に伝えておきたい「悪い話」があるのなら、なるべく最後はポジティブに締めくくるようにしたい。悪い状況があるのなら、そうした状況に対して、自分(あるいは会社)はどのように対処しているのか、といったことを付け加えて話すようにするのである。例えば、ただ「うちの上司はダメだ」と嘆くだけではなく、「そんな上司とはこう付き合え」と付け加えてやれば、新人のためになるだろう。

「対処なんてやってないよ」というのであれば、いい機会なので、考えてみるといいだろう。自分の力ではどうしようもないこともあるかもしれないが、それなら「自分が社長ならこうする」というような想像でもいい。

愚痴を言うのは誰でもできるが、それだけでは問題解決能力は育たないのだから。





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2007年01月14日(日)

プログラマだって褒められたい

テーマ:喜怒哀楽
「叱られて伸びるタイプの人」と「褒められて伸びるタイプの人」がいるという。プログラマだって同じだろう。しかし、プログラミングという仕事では、あまり褒められることはないような気がする。

少なくとも、私はコンパイラに褒められたことはない。どんなに効率的なコードを書こうが、美しいコードを書こうが、何も言ってくれない。そのくせ、ちょっとでも間違えると、文句(警告)を言われるか、駄目出し(エラー出力)されるかだ。

ソースコードをチェックするツールもあるが、同じようなものだ。「良い評価」はしてくれない。そのくせ、全てのバグを教えてくれるわけでもない。自分が気に入らないところだけを指摘してくるだけだ(※1)。


では、人間が褒めてくれるかというと、そんなこともない。開発の現場で、人間がソースコードをレビューをする場合、その目的は、問題点を見つけ出すことである。当然、プログラマは悪い所を指摘されるばかりになる。

もちろん、プロジェクトによっては、教育(OJT)のためにスケジュールに「余裕」を持たせてある場合あるだろう。しかし、そうでない場合、プログラマの教育・指導よりも生産物の品質の確保に重きが置かれてしまうのは当然だ。

プログラマはバグを作れば叱られる。叱られなくても自責の念にかられるだろう。しかし、仕様の通りにバグがないコードを書いたとしても、特に褒められたりはしない。そんなのは当り前のことだからだ。

そう思うと、「褒められて伸びるタイプの人」にとって、プログラマという仕事は厳しいものかもしれない。


そういう私も、今やプログラマを指導する立場であるが、品質確保に追われて、いつも「悪いコード」を探してばかりである。あらためて「良いコードを探す」という行為について考えると、新鮮に感じるほどだ。

私がいつも悪態をついている原因は、実はそんなところにあるのかもしれない。

プログラマを褒めるためだけではなく、自分が仕事を楽しむためにも、意識してソースコードの「よかった探し」をやってみてもいいかもしれない(※2)。






※1
JUnit に代表される自動テストツールは、テストにエラーがなければインジケータが緑色になる(エラーがあれば赤だ)。この緑色を「褒めている」と捉えることはできる。確かに、この緑が出ると気持ちいい。

※2
良いコードとはこういうものだ、ということをはっきり認識するためにも重要だろう。例えば、既存のコードの中から新しいデザインパターン を見つけようと思えば、このような視点は必須である。



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2007年01月07日(日)

ラッキーなこと

テーマ:喜怒哀楽
年明け早々の仕事はバグの対応だった。まぁ、受け入れテストをしている顧客が年末に送ってきていたバグ報告メールを、年が明けてから受信したというだけなのだが。

「幸先悪いな」
「毎年、同じこと言ってません?」

・・・そうだったかもしれない。

そもそも、ソフトウェア開発の仕事をしていて、「幸先がよい」と感じることがあるとしたらどんなことだろう。「仕事が早く片付いた」とか「いいプログラムが書けた」といった程度では、そこまでは感じないだろう。

例えば、「これから作ろうとしているシステムにぴったりのフレームワークが、ちょうどいいタイミングでリリースされた」とかいったことなら、ラッキーだと思うかもしれない。しかし、そんなことは滅多になさそうだ(というか、滅多にないからこそラッキーなのだ)。

突如として訪れる幸せは、突如として訪れる不幸に比べて少ないのだろう。予期せずバグが見つかったり、予期せずサーバーがダウンしたりするのは日常茶飯事だが、予期せずバグが直ったりはしないし、予期せずサーバーが高速化したりもしない。

だとすると、年始に「幸先が悪い」と感じる確率は、「幸先が良い」と感じる確率よりも高いということになる(もっとも、「良くも悪くもない」というのが一番多いのかもしれないが)。

まぁ、今年もいつも通りのスタートということだ。いつも通り、頑張って行ってみよう。


おまけ。

以前、「プログラマの神頼み 」という記事で「電電明神」を紹介したが、他にも IT の神様は御座した。神戸にある瓦屋山正法寺 の「旗振大明神 」である。このお寺のあたりは、かつて旗振り通信の中継に使われた旗振り山だったということで、情報・通信の守護神とされているそうである(※)。

あと、こちらはご存知の方も多いと思うが、東京の神田明神 には「IT情報安全守護」というのがある(守護・御守のページ を参照)。「秋葉原電気街を氏子にもつ神田神社独自のコンピューター、携帯電話のお守り」だそうだ。「しごとのおまもり」として、大国様御守、IT情報安全守護、名刺入れの3点セットもある。

初詣には遅い情報で恐縮だが、お近くの方はどうぞ。





※旗振り通信
江戸中期から大正前期には、米相場の情報を山から山へ手旗信号や火振り信号で伝えていたそうだ。大正6年頃までは最速の通信方法だった。旗振り通信については、柴田昭彦氏の「旗振り通信ものがたり 」というページに詳しい。



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プログラマの神頼み




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