自分たちはまだ「未生-ミセン-」だ! | SOTOBORI STREET EYE!~赤坂外堀通りで働く広報コンサルタントの視点~

自分たちはまだ「未生-ミセン-」だ!

年末年始、私は『未生-ミセン-』という韓国ドラマにどっぷりはまってしまいました。

 

このドラマ、プロ棋士を目指していた主人公チャン・グレが、家庭の事情で夢に挫折した後、学歴もスキルもない中、総合商社にコネ入社して奮闘する姿を描いたもの。

会社員にとっては特に共感できる要素が多く、リアルで丁寧に作りこまれたストーリーで、登場人物が皆魅力的です!!

心に響く名言がたくさん登場しますので、ここで2つご紹介します。

 

①主人公チャン・グレを指導していた囲碁の師匠の言葉

 

『誰にでも自分の戦い方がある。叶えたい夢があるなら体力をつけろ。お前が後半に崩れる理由、ダメージを受けた後に回復が遅い理由、全部体力の限界があるからだ。体力が弱ければ楽を求め、我慢がきかなくなる。そして疲労感に耐えられず、勝負には目もくれなくなる。勝ちたいのならその悩みに十分耐えうるだけの体作りをしろ。精神力は体力がなければ鍛えられない』 

 

この言葉に従い、グレは毎日ジョギングするなど体を鍛えます。

 

確かに、いわゆる基礎体力がないと集中力もイマイチ、精神的に逃げに入ってしまいやすいですよね。

体を鍛え、食生活を改善しよう!!と私も2017年、決意を新たに。

 

②主人公チャン・グレの上司、オ課長がグレの入社時にかけた言葉

 

『正直お前が入ったことは嬉しくない。お前も知ってると思うが俺たちは即戦力が欲しいんだ。

どうせ来たんだから、どうにかしてでも耐えてみろ。ここでは耐え抜く事が勝つことなんだ。耐えるというのは、どうにかして「完生-ワンセン-」に近づくことだから。俺たちはまだみんな「未生-ミセン-」なんだ』

 

「未生」は囲碁用語で、まだ生き石にも死に石にもなっていない不確かな状態を指し、「完生」は生き返った状態の石を指すそう。つまり、「未生」は一見死に石に見えても、生き返る可能性がある状態なのだとか。

 

チャン・グレは、学歴も語学力もないことから、仕事をする上で逆風をもろに受けることが多いのですが、オ課長から「つらくても諦めるな! まだチャンスはある!!」というメッセージが伝わってきます。

 

この人のキャラクターは、上司として魅力的な要素を集めたような人。部下のためならば対立する上司に頭を下げ、性別や学歴にこだわらない公平さを持ち、自分なりの正義感を持ち続けている!!そして子煩悩。こんな40代、とても素敵です。

そして、オ課長の部下でグレの直属の上司、キム代理がこれまたいい人で泣かせるストーリーになっております。

 

ちょっとくらい大変でもどうってことないな、と思わせてくれる素敵なドラマでした。

タイプも年代も全く違いますが、かなり似たところがある私の現在の上司、ごくたまにオ課長とだぶってみえます。

 

 

左からキム代理、主人公チャン・グレ、オ課長