この世を去る、その尋常ならぬ瞬間に、
詠まれる句には、魅力があって。
短いことばの中に、憂いとかすがすがしさとか、愛とか幻とか。
兎に角、いろんなことを感じる。
散るを厭ふ 世にも人にもさきがけて
散るこそ花と 吹く小夜嵐
(三島由紀夫)
無知ゆえはじめて知ったのですが、
三島の自決は、割腹によるものだったのですね。
この時代に!
「小夜嵐」という文学的なことば。くらりときました。
月みたいに人のこころも満ち欠けして、
どの状態がいちばん美しいのかわからない。
まんまるの満ち足りた美しさもあるけれど、
欠けている月の不足のある、美しさ。
手のひらに月と美しいことばを浮かべて、うっとりしてみたい。






















