3月1日に引取した多頭飼育のシーズーmix♀野々花が4月30日に出産をしました。
皆さまへ経緯をご説明します。
3月1日 千葉県動物愛護センターより、多頭飼育58頭中の28頭を当会へ引取しました。
当会はセンターより医療面での信頼もあり、妊娠が怪しそうなメスをセンターより積極的に引取しました。
幸い今回は母体を危ぶむような妊娠のケースも無く、メスは3月末を以って、野々花以外は不妊手術を実施しました。
なぜ野々花だけ不妊手術が遅れていたかと言いますと、引取当初よりヒートの症状が続き、ホルモンバランスが安定する2か月後あたりがベストであろうと協力病院の院長と3月2日に判断しました。
そして避妊手術が4月28日だったのです。
3月2日の検診時に子宮へエコーを掛けましたが、もちろん超初期にて写る訳はありません。
ヒート状態がその後も何日も続いておりましたので、私もよもや妊娠しているとは思いませんでした。
引き取った子は出来うる最大限の努力をし、身体にも負担がなるべく掛からないようにします。
ホルモン過剰分泌している時期の避妊は危険も伴う事もあり、避妊時期をそのような判断をしました。
4月28日午前、私は預かりnayuさん宅へ手術の為に野々花を迎えに行き、そのまま協力病院へ預けました。
4月28日午後、協力病院の院長より、妊娠後期であること、あと2,3日すれば産まれると緊急にて電話を頂きました。
犬の妊娠は63日です。
逆算すると私共が野々花を引き取る1,2日前にかかった事になります。
引き取り時、全てのメス犬にエコー検査を実施しました。
野々花はヒートでもあり、妊娠とは私も全く思わなかったのです。
動物愛護団体として、出産させるは観点からどうかとも思います。
しかし、もう体も大きくなり、形となっている命を葬る選択は出来ませんでした。
なにより、母親犬である野々花の母体の安全を重視し、産ませる選択をしました。
私は会の代表でもあります。
全ては私の責任です。
そしてそのまま協力病院へ入院となり、4月30日午前に5匹(♂4♀1)の赤ちゃんを自然分娩にて出産しました。
オス 碧(あお)
オス 藤(ふじ)
オス 若竹(わかたけ)
オス 白(はく)
メス 茜(あかね)
野々花の預かりママである、nayuさんが名付けてくれました。
うち♂の若竹は未熟児で生まれ、協力病院スタッフさん皆さんで頑張ってくださいましたが、翌日5月1日夜に天使になってしまいました。
nayuさんもあんなさんも生まれたからには頑張って欲しいと願いましたが、それは叶いませんでした。
若竹のこと・・・
若竹はたった1日の命でしたが、小さな小さな体で立派に生き抜きました。
大切なARChの子です。
皆さまのARChっ子です。
5月3日にスタッフさん達と天に見送りました。
nayuさんが家の子にと言ってくださったので、小さな小さなお骨はnayuさん宅に安置しました。
5月6日
4兄弟は体重も200グラムと大きくなって来ましたので、母親犬野々花と共に協力病院を退院してnayuさん宅へ戻りました。
メス茜が少し体重が少ないので、母乳と一緒に人口哺乳となります。
nayuさんはご旅行の予定もキャンセルして、野々花とその子達の子育てを引き受けてくださいました。
ベニーナママさま、こちらの勝手を聞いてくださり、ありがとうございます。
保護犬に赤ちゃんを産ませる事は賛否両論あるも承知しています。
誰の責任でも無いのです。
全ては私の判断ミスです。
皆さまへのお願い
非難やご意見は私だけにお願いします。
今は、頑張っている野々花と4匹の赤ちゃん達を見守りください。
実の母のように野々花を思うnayuさんを応援ください。
一言・・・
勝手ではありますが、我々は保護団体のスタッフである前に一人の普通の女でもあるのです。
どうか私共の選択を許し見守りください。
野々花にも、赤ちゃんにも、もちろん他のARChっ子にも、そして全ての保護犬猫ちゃん達に幸せな家族が出来る事を願ってやみません。
どうかこんな私共を応援ください。