【前編】からの続きです。

現在、医学的な裏付けがなかったり、
標準的ではないとされる治療法や予防法が、
書籍やネット上に溢れています。
ステロイド外用薬への誤解もそのうちの一つです。

このように間違った情報が氾濫し不安になりがちな患者さんを取り巻く状況を改善すべく、
アレルギー疾患対策基本法が今年の6月27日に公布されました。
今後、国内外で発表された最新のエビデンス(根拠)に基づいた専門医学会のガイドラインが、より充実することになります。

この結果、全国どこでも公平かつ適切なアレルギー治療を受診でき、
患者のご家族の知識や理解を深められる啓蒙活動もより充実し、アトピー性皮膚炎をめぐる医師と患者の信頼が取り戻されることでしょう。

まずは専門医を受診し治療をはじめることが、
解決の最短コースとお考えください。

ステロイド外用薬は、症状をコントロールするためにも、専門医に適切な使用法を教わる事をお勧めします。

アトピー性皮膚炎の治療のとても難しいところは、お子さんを連れての通院、塗布の仕方、生活習慣など、多くの部分を、患者さん本人ではなく、症状の分からない親御さんに依拠していることです。


さらに、治るスピードも遅いとなれば、不満や不信感も募るはずです。
結果を出す治療にするためにも、
専門医とのコミュニケーションとご家族の病気への理解が必要となります。
では最後に、
主治医の先生と意思疎通すべきポイントをあげてみます。

用法用量について具体的に教わっていますか?
1 一回の使用量
2 塗り広げる部位と面積
3 頻度

生活習慣について、具体的に教わっていますか?
1 正しい顔と体の洗い方、
2 スキンケア
3 改善すべき生活習慣、
4 変える必要のない生活習慣

治療方針について
1 通院頻度
2 治療期間
3 ステロイド外用薬の離脱期間
(一見、症状が収まっていても、
自己判断での塗布の中止は再発を招きます)

アトピー性皮膚炎について、
分かりやすく網羅されているのが、
下記のサイトです。ぜひ、ご覧になって下さい。
そして病気と正しく向き合うことが大切です。

また、お子さんに正しく病気について伝えるために、「アトピーせいひふえんってうつるの? 」という可愛い小冊子もあわせてご紹介します。

日々の診療や研究で奮闘している専門医の皆様のお力によって、アトピー性皮膚炎をめぐる医療は、次のステージに移りつつあります。

お母さんとお子さんにとって、心身ともに負担の少ないアトピー性皮膚炎治療になるように心から願っています


アトピー性皮膚炎の治療の3つの基本を分かりやすく図解しています。
特に、保湿薬、
外用薬の塗り方は動画ならではの分かりやすさです。
「アトピー性皮膚炎の標準治療」
九州大学医学部皮膚科学教室
http://www.kyudai-derm.org/atopy_care/index.html


○アトピー性皮膚炎のメカニズム、
ステロイド外用剤についての標準的な見解と治療法
「よくわかるアトピー性皮膚炎」
公益財団法人日本アレルギー協会
http://www.jaanet.org/pdf/atopi_tein.pdf


○子供が学校生活をおくる上での心得について、
絵本で分かりやすく解説
「アトピーせいひふえんってうつるの? 」
公益財団法人日本学校保険会
http://www.gakkohoken.jp/modules/books/index.php?fct=photo&p=78
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