2010年01月24日(日) 21時28分07秒

冬の雲取山山行

テーマ:山行録
かねてより登ってみたかった冬の雲取山単独行の記録です。
雲取山は奥多摩の最奥の東京都、埼玉県、山梨県の県境に位置する東京都最高峰(2017m)の山です。
人里から遠いため山荘での1泊登山が基本らしいのだが、ネットで調べたところ日帰り往復可能なルートが3つほどあった。
都内の山のくせに日帰りで行けないとは嫌な奴、と思っていたが案外いい奴かも知れない。
そのうち、冬季でも車で登山口まで乗り入れ可能な鴨沢ルートから雲取山を目指すことに。
まず車で多摩川上流の奥多摩湖のほとりの鴨沢を通り小袖登山口まで行き、そこから徒歩で雲取山まで片道11km。高低差1500m。
往復22kmってどこかで聞いた様な数字だと思ったら、屋久島の縄文杉コースと同じだ。なんか嫌な予感。
とりあえずの予定は以下の通り。
吉祥寺発(04:00)-小袖登山口着(06:00)-登山開始(06:30)-雲取山(11:30)-下山開始(12:30)-小袖登山口着(15:00)-吉祥寺(てきとう)

というわけで、1月23日(土)。
目が覚めるとなぜか既に4時55分。めざましいつ止めたっけ?
家を出る時点で予定より1時間以上遅れというのは全く予想もしていない展開。
高速で八王子まで行けば30分遅れくらいで登山開始出来るかもという淡い期待を抱きつつ急いで身支度。
05:20 おんぼろの夜明け号で自宅出発。07:10小袖登山口着。ちょいとしか短縮出来てないし。車止めは一杯なので150mほど離れた空き地に駐車し登山準備。
07:30 1時間遅れで登山開始。小袖登山口↓
井の頭天文台

屋久島と違っていきなり地味に登りの連続。スタート直後だけに案外堪える。
今後のテント泊縦走を想定してトレーニングのつもりで日帰りなのに 40リットルのザック一杯に、寝袋とか2日分の食料とかツエルトになるポンチョとかアイゼンとか水2リットルとか入れてきたのもちょっとやりすぎだったかも。

30分後くらいに出現する廃屋↓写真撮ってる間に一人に抜かれる。
井の頭天文台

まだまだ周りの山の方が高いです↓ココらへんから傾斜がゆるやかになりペースアップ。
井の頭天文台

09:00 堂所↓。予定より30分遅れまで短縮。
井の頭天文台

堂所から地味に登り勾配がきつくなる。なかなか次の七ツ石山小屋下分岐に着かない。
途中で富士山が!
井の頭天文台

9:40 七ツ石山小屋下分岐↓。時間がないのでまきみちを選択。
井の頭天文台

日陰には雪が残っていて凍結中↓。アイゼンを履くか迷うがとりあえずそのままで。
井の頭天文台

10:30 七ツ石山をまいて石尾根縦走路に合流↓
井の頭天文台

ここからしばらくは展望が見事です。
遠くに見えるは南アルプスか?
井の頭天文台

石尾根はこんな尾根らしくない広い道↓
井の頭天文台

ヘリポート着↓
井の頭天文台

11:20 町営奥多摩小屋着。無人でした。トイレを拝借。
今後の本格的な登りにそなえしばし休憩。
ここで早くも雲取山から戻って来た人と遭遇し、しばし会話。
ここから先は雪道が多くて凍結してるけど、アイゼンはなしでもなんとか大丈夫。
上は寒くて、上で水を飲もうと思ったらハイドレーションチューブが凍ってて飲めなかった。
などの情報を入手。山頂そんなに寒いんかい!

小屋を出てさっそく登り開始↓
井の頭天文台

登ってしばらく行くといきなり雪道出現。トレース跡が思いっきり凍ってる。
遠くに見える小高い山が雲取山頂と非難小屋↓
井の頭天文台

ココらへんは森林限界より下だけど、そろそろ森林限界が近いのか、木の背丈が低い感じ。
滑らないように注意しながら進む。徐々に近づく雲取山頂↓
井の頭天文台

最後のひと登りが結構きつかったがなんとか非難小屋前に到着。
奥秩父主脈縦走路とはなんとも惹かれる響き↓
井の頭天文台

12:45 非難小屋脇を通りいよいよ雲取山頂に到着!↓
井の頭天文台

さすが東京都最高峰。すばらしき展望です。360度さえぎるものなし。
井の頭天文台

ちなみに思いっきり寒い。完全に氷点下。
恒例の山頂での湯沸し↓今回もアルコールバーナーです。
井の頭天文台

コンビニで買った赤いたぬきとおにぎりでお昼ご飯。
氷点下で食べるおにぎりのなんとも不味いこと。
コンビニのおにぎりはガチガチに冷えるとなんとも味気ないのでみなさんご注意あれ!
井の頭天文台

あまりに寒いので再度お湯を沸かしてコーヒーを入れてテルモスに詰める。
山頂出発前にわざわざバックパックを置いて撮影↓
井の頭天文台

今回の相棒 MacPac の Amp Race 40 とトレッキングポールは KOVEA。
KOVEA は韓国のメーカーなんだけど、日本や欧米の有名アウトドアメーカーの製品の製造をしている会社。
このトレッキングポールは一本180gのカーボン製でアンチショック付きでは世界最軽量級の優れもの。
デザインがオーストリアのコンパーデルのトレッキングポールに似てる。
もしかしたらコンパーデルのポールも KOVEA 製造なのかも知れない。
MacPac の Amp Race 40 は軽量で収納ポケットも多い便利なザック。
唯一の欠点はショルダー部のクッションが薄くて肩が痛くなるところかな。
ウエストベルトもおまけみたいなもんなので、重さを上手く分散出来ない感じ。
背面は柔らかいので猫背の僕でも背負いやすいです。
ちなみに 50リッターで 15kg くらい背負うならグラナイトギアのヴェイパートレイルが軽いし、ショルダーもウエストベルトもしっかりしてるし、おまけに猫背でも背負いやすいので、オススメです。
猫背の人が背面システムがガチガチなヘビーデューティーなザックを背負うと首をやられるので、グラナイトギアから70リットルで尚且つ背面が柔らかいザックが出たら嬉しいな。
首を痛めてからマックパックのカスケードが背負えなくなっちゃったからな~。

13:20 山頂出発。
冬だし山は暗くなるのが早いので 16:00 までには駐車場に着きたい感じ。
以後、先を急ぐため写真はありません。

下山開始後すぐに昔バイクでこけて痛めた左ひざが痛くなりペースダウン。
どうも登り以上に下りは苦手だ。

14:00 奥多摩小屋。ここまでは順調。
登ってくる女子に遭遇。山荘泊まり組らしい。今日、初めて見た自分より年下。
左ひざを庇ってるうちに右ひざも痛くなる。更に肩が痛くて荷物が辛くなる。
おじさんにバンバン抜かれる。
60過ぎっぽいおじさんにも颯爽と抜かれる。

15:15 七ツ石山小屋下分岐。ペース上がらず。ここで休憩。水とカロリーメイト。
ボケーっとしてると前方30mくらいの藪からいきなり体長1mくらいのイノシシ出現。
こっちにまるで気が付いていない。これやばい。相当ヤバイ。しかも普通にデカイ。
とりあえず脅かさないように気づいてもらうために目を合さないようにしつつガサゴソと音を出す。
立ち止まりこっちに気づくイノシシ。しばし沈黙。
脅かさないように軽く低い声で「さあそろそろ行くか~」と独り言。
方向転換して逃げるイノシシ。
ふ~。あぶなかった。出合い頭だったらやばかった。
都会の人は知らないかも知れないけど、イノシシは相当、危険な動物なんですよ。
気が立ってると猪突猛進で襲ってきます。
九州では案外身近な動物なんでそんなに驚かないけど、10m 以内だったら危なかったな。
ちなみに、宮崎ではたまに軽トラがイノシシに襲われてニュースになったりします。
イノシシの後を追う形で出発。怖いからトレッキングポールで音を鳴らしながら進む。

16:00 堂所。後方から物音がしてビビる。またイノシシ?
しかし、イノシシではなく、イノシシばりに突進してくるおっさん(推定年齢60才)。
速い!がんがん下ってくる。凄い!下りでブレーキかける気配なく走るように下ってくる。
道を譲ると「ちわっす!」と言いながら風のように去って行きました。
その姿をじっくり観察した感じでは、下りでも平坦の道のように普通に足を運んでいて、足ではなくトレッキングポールでブレーキを掛けている模様。
なるほど、足を突っ張ってブレーキをかけるから膝に来るのだな。
というわけで、おっさんの真似をして下ってみる。お、凄い。膝あんまり痛くない。
でも、なんかちょっと速くて怖い。目が慣れてきたらガンガン行ける。一気にペースアップ。

16:30 廃屋。ペースアップのおかげ。あとちょっと。一安心。
少しペースを落とす。ちょっと周りが暗くなって来た。もう誰にも抜かれない。
たぶん、下山組のビリっけつなんだろう。

17:00 無事登山口到着。ふー。暗くなる前についてよかった。
車でしばし休憩。結局、下りも相当時間掛かったなあ~。やっぱ、下り相当苦手みたい。
膝も肩もつま先も足の裏も痛い。
うーん。やっぱ往復22km、高低差1500m って日帰りするには結構ハードなんじゃないだろうか?
でも、ここ、トレランのトレーニングで走って往復する人いるらしいです。
世の中には凄い人がいるもんだなあ~。

鴨沢から吉祥寺へ。死んだような目をしながらおんぼろの夜明け号を運転。
家に帰るまでが登山です。
渋滞してて家に着いたのは20:00ころ。さすがに疲れた。


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