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2011-09-20 23:05:03

猫塚

テーマ:ブログ
その石段の横に小さな猫塚がある
新しく盛られた土の下に私の魂だけが葬られた
赤錆びた手摺りの下の道端
だれか一輪 花を供えておくれよ
月の夜
全力で走った私の身体は宙に舞った
落ちた私に気付く人はいない
バイクに跨がった青年は躊躇せず走り去っていく
忘れたいか
忘れるものか
きっと夢にうなされるだろう
明日も、明後日も、これから先、ずっと先まで
だから一輪 花を供えておくれよ
盛られた土が風雨にさらされ平らになっていく前に
2011-08-13 20:16:49

せみ

テーマ:ブログ
今日の朝までないていました
これでおしまい
もうしがみつく力もありません
3日なきつづけて
からっぽになりました
わたしのなきがらは
風が運んでいくのでしょうか
ありが運んでいくのでしょうか

仰向けになって月を見ています
2011-07-27 19:25:09

あの夏

テーマ:ブログ
あの夏はまだ来ない

動くたびに細胞から吹き出してくる汗
拭っても拭っても止まらなかった
息をするたびにむせかえる熱した空気
立っているだけでクラクラと目眩がした

あの夏はまだ来ない

燃え尽きるような勢いの太陽の下
沸騰して溶け始めたアスファルトから湯気がたった
あの夏の蝉は朝と晩にだけ聞こえた
今は昼間しか鳴かない

歩道橋の上の人影が陽炎のように揺れた
あの夏はまだ来ない

《23727》

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