2011-04-01 15:34:03

「収束」、「呉越同舟の意図」、「世界の目」

テーマ:東日本大震災(2011.3.11)

読売新聞4月1日付の朝刊に、「首相視察、裏目に」「東電、初動つまずく」との見出しがある。「原発事故3週間検証」という内容だ。私が政府との会議に毎日出て痛感することが、「遅い公表、説明も二転三転」とあり、まったく同感、同感。
東電が収束できると見通したが、対応しあぐね、やっとやっとやっと政府が米国等と連携してこの危機的事態を乗り切ろうとしている。(資料あり※毎日新聞)
最悪のシナリオに備えるべき「菅内閣政治」が、充分に機能していなかったことの証明となってしまった。


東電・勝俣会長は、記者団の質問に
>>もっと海水を注入すべきではなかったか。
「遅さは感じていない。ただ今後、客観的に調査したい。悪いところは悪いとする。ベストを尽くしたと思っている」
>>海水を注入した福島第一原発1~4号機の廃炉はどうか。
「客観的に見ると、おそらく廃止せざるを得ない」
と3月30日に語った。


原子力安全委員会の代谷誠治委員は
「まさにシビアアクシデント。筋書き通りに進んでしまった。きちんとマネジメントされていれば防げたと思う」との見解を示した。(3月30日)

菅総理は、「そういった専門家のみなさんの判断を尊重した対応だ」(3月25日)と、久々の会見でそう表明した。

各々の見解だが、共通するのはこの事故を過小評価・矮小化していたのではないか、という点だ。

第一原発の南約10?にある福島第二原発(計4基)を稼働させるためには、福島県民に賛同してもらうことが不可欠。そのため、福島県民に多くの不安を与えないように、との判断が動いているのではないか。さらには、官邸と東電、安全・保安院(経産省)など、原発村的に何やら呉越同舟の思惑で動いてはいないだろうな、と疑い始めている識者も多い。


「ともかく今の事態を、すべてをかけて収束させること。それに尽きる」。
福島県の佐藤雄平知事は東電会長の発言の感想を報道陣から問われ、そう語った。

「国はエネルギー政策を見直していかなければいけない」という発言に対して「『脱原発』という意味か」と問われると、「エネルギー政策の見直し」とだけ答えた。(朝日新聞、3月31日2面)

地元はとにかく原発を収束させ、住民の安全を守り抜き、農畜産物から観光・製造業にも及ぶ風評被害対策で手いっぱいである。
世界の日本政府等に向ける視線は厳しい。

水で冷却すれば、放射能物質が地中や海水に流れ込むことは、当然予想されていながら、モニターでチェックされてその対応に追われている。
専門家は「あの事故や水素爆発を見ただけで、放射能については何が起こり、次はどんなことになるかと予見できたはず」と指摘する。「次は海の向こうの外国で放射性物質が検知されることになろう」と予測している。

そうなる可能性を予見できるからこそ、世界各国や海外メディアがトップニュースで連日報道しているのもうなずける。世界の危機に日本がどう対応しているか、情報公開対応策とそのスピード等、すでに「フクシマダイイチ」は世界の問題なのだ。
世界が日本に不安を持ち、不信を募らせないように、正しく対処することも求められていることも忘れてはならない。

確かに想定外の巨大地震と巨大津波ではあった。日本の技術や管理体制、そして安全性への備えは世界トップであったろうが、この現実である。
私たち政治家も反省し、これを直視し、プライドや過信をかなぐり捨てて、まず第一に周辺住民と地球市民すべてのために国内外の英知と技術の枠を集結して、「収束」という結論を早く出さなければならない。


PDF以下のリンクからご覧ください。
各国、機関の原発事故への主な支援

2011-04-01 11:20:38

各党・政府震災対策合同会議

テーマ:東日本大震災(2011.3.11)

昨日の「各党・政府震災対策合同会議(実務者会議)」で政府に緊急要請した資料です。


PDF以下のリンクからご覧ください。
3月30日政府震災対策合同会議資料

2011-03-31 19:01:09

やっぱり説明しない

テーマ:東日本大震災(2011.3.11)

政府、藤井補佐官と保安院長からは、昨日のこれまでをまとめた次の質問(これ以下は3月30日分データでご覧ください)に、一切触れずじまい。
そもありなん、と再度回答を求めたく、同じ内容を直接前出の2名他計4名に手渡した。
 皆さんにも、【1】、【2】、【3】のうち、【3】の質問項目を特にチェックして欲しいと思います。


「福島第一原子力発電所原子力災害に関するこれまでの未回答等の政府対応の不明点に対する質問書」


【1】3号機と4号機の使用済燃料プールが健全であるとの発表についての不審点


1、推定事実:
1)実際には両号機の使用済燃料プールは、地震(但し、3号機においてはその前に発生した水素爆発による動荷重の影響も考えられる)によって破損しており、水が抜け、過熱した燃料によってプール・ライナーが融け落ちて燃料の溶融物(又は破砕片)が原子炉建屋の東側廊下に突き抜け、壁と床を焦がし、4階、3階、・・・の順に崩落させた。そのため、建屋の東側の外壁の塗装は焼け、地上に大量の瓦礫を蓄積させたのではないか、如何。
2)4号機の爆発(3月15日)の原因は、亀裂の発生と蒸発によって水位が低下した使用済燃料プールにおけるジルコニウム-水反応であると推定するが如何。
3)高熱の使用済燃料の溶融物(又は破砕片)が、原子炉建屋の2、3階に広がった際、設置されているMG-セットの潤滑油などを燃焼させ、黒煙を発生させたのではないか、如何。
4)使用済燃料の溶融物(破砕片)は、一部は途中に留まり、一部は瓦礫に混じり、一部は地階まで達し、更にその下へと降下した。従って、原子炉建屋の東側は極めて危険な放射線レベルとなっている。如何。
5)自衛隊の戦車を使って瓦礫の撤去作業を行う予定が中止された理由は、戦車の重量によって埋設配管が損傷するからとの報道であったが、真実は、高レベルの放射線に阻まれて接近出来なかったためであるのでは、如何。

2、不審点:
1)両号機の使用済燃料プールが健全である、との発表は本当か。
2)両号機の使用済燃料プールへの注水作業が成果を出したとの発表は、本当か。
3)4号機の使用済燃料プールが水で満たされている、と言明した政府と、原子力安全・保安院は共謀して事実を隠蔽しているのではないか。
4)上空からの観察で、数人が、4号機の使用済燃料プールが水で満たされているのを確認した、との報道は本当か。
5)爆発した水素の発生が、ガンマ線による放射線分解によるものであるとの説明は間違いないか。

3、検証方法:
a)上空からの観察を行ったという人物の氏名と所属を明らかにすること。
b)4号機の原子炉建屋外壁東側に堆積した瓦礫の表面線量率の測定データを、実施している動画と一緒に提出すること。実施者の氏名、所属を明らかにすること。
c)4号機の原子炉建屋外壁東側に堆積した瓦礫の周辺の土壌をサンプリングし、水洗いした
水のサンプルに対し、ゲルマニウム半導体の液体シンチレーションカウンターによって5000秒以上の測定で計測し、その生データを提出すること。この場合、サンプリングを行った箇所の詳細なマップ、付近の写真、サンプル量(重量)、実施者、分析員の氏名と所属を明らかにすること。
d)4号機の原子炉建屋内の東側の壁と床面の境の写真撮影を、4階、3階、2階、1階に対して実施すること。
e)上記に対して実施できない場合には、その理由を合理的に説明することを求める。


【2】1~3号機の原子炉圧力容器の底部が損傷していることを認めないことに対しての不審点


4、推定事実:
1)各原子炉圧力容器の底部は損傷している、のではないか。

5、不審点:
2)タービン建屋地階で発見された高レベルの汚染水が、主蒸気ドレン配管から流れたとの印象を与える報道をしているが、本当なのか。

6、検証方法:
a)上記が事実であるとすると、複数の隔離弁(電動弁)が閉から開に操作されたことになる。どのように同弁に対する電源を復旧させたのか説明すること。説明には、最近復旧した電源の単線結線図、制御回路図を全て添付することが必要だ。
b)原子炉建屋地階にある全てのポンプの写真を提出すること。写真には、撮影日と撮影者の氏名、所属を示すこと。


【3】最悪の事態までのシュミレーションは用意されているのか


a)今後起こり得る事態を示されたい。
b)それらの事態に対処する方法を示されたい。
c)a)の各々の事態で、放射線(能)による影響、被害を示されたい。
d)a)の各々の事態により、避難住民の帰宅可能となる月・年数を示されたい。