インターネットがつながりづらいラオスの今日この頃、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。追い打ちのようにモデムが故障。ラオテレコム担当者に電話して、修理の予約。「今、昼ごはん食べてるから後で。」「もう家に帰ってきちゃった。」「すっかり忘れてたっ。」という理由で3回もすっぽかされ放置。ラオスの3大最強コンボ。ぼーぺんにゃん。
さて、今回はラオス南部初の日本料理屋オープンのお話。
6月20日。パクセー在住の日本人たちがまだかまだかと待ちに待った日本料理屋『陣○』が、ついにオープン!これでやっと、日本食が食べられる。。。嬉しい限りです。
首都のビエンチャンには何店かあるのですが、ラオス南部では初登場。
というわけで、オープン当日に日本人一同でおじゃましてきました。
オープン前。大理石にびっくり。 赤ちょうちんに灯が入りオープン。
完全に日本だ!ついに日本食! ラオス人が「いらっしゃいませ!」
行政街のショッピングセンターの一角に作られたレストラン。和の雰囲気に心が弾みます。
ここパクセーではタイに近い都市ということで、醤油や酢、わさびやみりん、豆腐や乾燥湯葉、海苔や干ししいたけに、サーモン・マグロの冷凍刺身まで手に入ります。全てタイからの輸入ですが。
首都に行かないと手に入らないのは、お味噌、かつお節、納豆。
一方、まずラオスでは手に入れることができないのが、だしの素と昆布。これが和食には非常に大切!
居酒屋と言うにはあまりに立派。 まさか、うな丼が?!あるんですっ!
料亭というにはあまりにカジュアル。 田うなぎじゃないんですっ!
ラオス南部では、赤ちょうちん(?)と言えば、中国かベトナム店のシンボル。デザインこそ違えど、ちょうちん対決に日本もいよいよ参戦です!
お店のコンセプトは、居酒屋と料亭の中間といったところでしょうか。
店長の白○さん。当然、日本人。 箸袋も立派。何よりお手拭き!
某有名ホテルで総料理長を務めて ラオスにはこれが必要なんです!
いたそうです。 すぐに回収されてしまいましたが。
店内は、すっきりとした印象。カウンターにはショーケース。日本定番の刺身がずらりと並んでいます。その上には、舟盛り用の舟。まさか、ラオスでこれにお目にかかれるとは。
カウンターで寿司を握るのはタイ人 マグロ、サーモン、海老、蛸、鯖
の板前さん。あっ、舟盛りだ。 新鮮なお刺身。新鮮な。。。
ラオスには海がないのです。海産物は全て輸入に頼らなければなりません。そのため、とても貴重で高価。ましてや、刺身なんて。さらに言えば冷凍ではない生なんて、もはや空想の世界です。
とびっ子?えびっ子。。。タイから仕 あっ!うなぎだ、うなぎだ!!
入れるのですが日本産だそうな。 見ているだけで、よだれが。。。
店内テーブル席。この木製のテーブ 個室も3室完備。ラオスでは個室
ルと椅子、乾季になってもゆがまな と言えば、カラオケかトイレくらい
いんだろうなぁ。 なもんである。素敵です。
店内に巨大水槽発見!青い。。。ひたすらに青い。この青さ、まぶしすぎるっ!
あれっ?クマノミだけ?まだ何もいない?これって観賞用?
と、思いきや!
立派な水槽。青い。けれどいるの よく見てみると。あっ、いた!!
は、クマノミさんだけ??? 伊勢海老だ!生きてる!!
何と、生きた伊勢海老を発見。と、いうことは伊勢海老の刺身が食べれるということ。。。
見なかったことにしよう。今の僕には目に毒です。
そろそろ落ち着いて席に着きます。メニュー、いや、おしながきを手に取って開いてみます。
っ?!!!
メニューならぬ御品書。表には 『白鹿淡麗辛口2L』1,250,000kip。
日本にある本店の写真。 日本通常価格1,000円。10倍以上。
白鹿淡麗辛口2Lが、1,250,000kip(12,500円相当)。。。
見間違いかな。。。0が一つ多いような気が。。。
もう一度見てもやっぱり1,250,000kip。。。日本通常価格1,000円のお酒なんですが。。。輸入って大変なんでしょう。
やっぱり、ラオスはビアラオに限る!あれっ?普段見るラベルとは色が違う。。。何か金色。まぶしい。
ビアラオはゴールド。 ビアラオがワインクーラーに
1本20,000kip。コクがある。 入ってるの初めて見た。晴れ姿。
おつまみは烏賊の塩辛と枝豆。あぁ、至高の組み合わせ。日本だ。
烏賊の塩辛35,000kip。烏賊は 枝豆25,000kip。これとビアラオ
ラオスではわりとメジャー。 だけでも十分幸せです。
カリフォルニアンロール。45,000kip。 焼き鳥25,000kip。ラオス語では
とびっ子とマヨネーズの相性がいい。 ピンカイ・シアップマイ・シイウワーン
日本?と言っていいものかどうか。 長い。しかしピンカイとは別物。
カリフォルニアンサラダ。50,000kip。
そろそろアボカドが旬です。
と、ここまではよかった。しかし、テンションの上がっていた僕たちはとんでもない注文をしてしまったことに気付くことに。
店長の○石さんが、わざわざご挨拶に来てくれた時に、今日のおすすめはと尋ねると「ハタのかぶと煮」とのこと。値段を聞かずに勢いで注文。人数が多いからと2尾、用意してくれることに。しかし、これのおかげで後で泣きを見ることに。
ハタのかぶと煮。赤くて黒い斑点 ハタのお刺身。店長のはからいで
が印象的な魚。何ハタ?南国魚。 特別に作ってくれた。冷凍ではない生。
ハタの姿揚げと野菜あんかけ。
これはラオスにもある。
一通り堪能したところで、店長さんが感想を聞きにやってきた。そこで、衝撃の事実が明かされることに。
何と、このお魚さん、一尾ずつ、氷とオキシジンと一緒に特殊ケースに梱包して航空便で仕入れるという。
オキシジン=酸素?航空便?もしかして。。。
生きたまま?
そうです。
ここで思考停止。ラオスでは聞いたことが無い話に、怯えはじめる。こわい。。。
店長サービスのデザート。マスク 皮の表面がネット状に。ラオスでは
メロン。日本からの輸入品。 このネットを見たことがない。
デザートに店長がメロンをサービスしてくれました。このメロン、ただのメロンじゃない。マスクメロン。メニューにものっているのですが、何んと一つ375,000kip(3750円相当)。値段ばかり気にして嫌になっていた自分ですが、このお値段にはありがたや、ありがたや。
最後にお会計。2,085,000kip也。えっ?
えええええぇぇぇーーーー?!!何でこんなに高いの!!みんな、あ然。
請求書を見ると、おすすめのお魚さん、1尾何と712,500kip(725,00円相当)。それが2尾で1,425,000kip。。。
やはり最後に泣くことに。。。しばらくは来られません。
パクセーでは、とびぬけて裕福な人は極少数。比較的上流階級のラオス人でも、なかなか来ることはできない価格設定でしょう。どの階層の人たちをターゲットにするのか、じっくり実地調査して、変化していく必要があるのかもしれません。
日本人としてとても心配。長く続いてほしいなぁ。