■地方からの声、ついに2割台…内閣支持率急落に焦り

 民主党岐阜県連は12日、「政治とカネ」の問題で内閣支持率が下落していることを受け、党体制刷新を求める鳩山由紀夫党代表(首相)あての申し入れ書を党本部に提出した。名指しは避けたが、県連内の小沢一郎幹事長更迭論を背景にしたものだ。この日、2つの民放テレビ系列が伝えた世論調査で、内閣支持率は政権にとり危険水域とされる2割台に突入。11日に投開票が行われた鳥取市長選などでも民主推薦候補が苦杯をなめており、民主党内の動揺はさらに広がりそうだ。

 日本テレビ系のNNN(9-11日)の調査によると、内閣支持率は28・6%、テレビ朝日系のANN(10、11日)でも28・5%で、ともに初めて3割を下回った。

 岐阜県連の申し入れ書は「(内閣)支持率低下に歯止めがかからない状況で、参院選への大きな影響は避けられない」と指摘。首相や小沢氏を念頭に「政治とカネ」の問題で「さらなる説明責任」の履行を促し、首相に「速やかに新体制を築く」よう求めた。

 政権交代後、民主党の地方組織が党人事の刷新を求めたのは初めて。岐阜県連顧問の渡辺嘉蔵(かぞう)元官房副長官は「誰が読んでも小沢氏の更迭を求めるものだ」と指摘した。

 ただ、岐阜県連代表の平田健二参院国対委員長は12日の党役員会で、小沢氏を前に、自身が率いる県連が機関決定した文書にもかかわらず、「一部の意見です」との奇妙な説明を行った。記者団にも「新体制が何を指すか分からない」と語った。

 小沢氏は12日の記者会見で、岐阜県連による申し入れについて「諸君のような(辞任要求との)とらえ方はしていない。党務を預かる幹事長として内閣支持うんぬんは関係ない」「今まで世論調査は当たったことがないよ」と強気の姿勢でかわした。

 それでも鳩山首相と小沢氏を取り巻く状況は厳しさを増す一方だ。11日には鳥取市長選で、民主推薦候補が自民・公明推薦候補に大差で敗北。岡山県浅口市長選では、菅直人副総理・財務相の義兄にあたる新人が民主党の支援を受けたが、元自民党県議の新人に敗れた。

 鳩山首相は12日午前、支持率低下について「ここは踏ん張り時だ。改革の方向は絶対間違っていない。いわゆる政治とカネの問題もある。それに隠れて改革が見えていない。変化を見せ切ることが大事だ」と述べた。

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