あらゆる細胞を作ることができる「人工多能性幹(iPS)細胞」を世界で初めて開発した山中伸弥京都大教授は19日、広島市で開かれた日本再生医療学会で講演し、将来iPS細胞を治療に使うため、あらかじめ細胞を準備しておくiPSバンクを「5年以内に完成させたい」と述べた。
 iPS細胞は、皮膚などの細胞に特定の遺伝子を導入して「初期化」した万能細胞。目的の細胞に作り替えれば、再生医療に応用できる。患者自身の細胞を使えば移植しても拒絶反応が起きないが、がんになる危険性があり、山中教授は「いかに安全なiPS細胞を見分けるかが課題。安全性を慎重に検討する必要がある」と述べた。
 その上で、「iPS細胞の作製には時間と費用が掛かる。脊椎(せきつい)損傷では、けがから10日以内に移植しないと効果がなく、iPSバンクを作るべきだ」と訴えた。50種類のiPS細胞があれば、日本人の9割に対応できるという。
 また、山中教授は10年後の達成目標として基盤技術の確立や臨床試験の実施、筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)の治療薬開発などを挙げた。 

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