アルツハイマー病の患者の脳神経細胞内では、物質輸送に関わるたんぱく質「タウ」が異常に蓄積するが、酪酸を注射したラットは通常のラットに比べ、海馬で平均42%もタウの量が増加していた。

 

チームは実験結果について、注射した酪酸が血流に乗って脳内に入り込み、さまざまな異常を引き起こしたとみている。歯周病患者では、「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯肉の間から、健康な人の10~20倍も酪酸が検出されるという。

 

日本大学歯学部の落合邦康特任教授が日本歯周病学会で発表したラットによる実験結果によれば、歯周病の原因菌が作る「酪酸(らくさん)」がアルツハイマー病を引き起こす原因の一つになる可能性があるそうです。

 

■歯周病がアルツハイマー病の原因の一つ|歯周病菌が作る「酪酸」が酸化ストレスを引き起こす

アルツハイマー病を発症する要因はまだ完全に解明されていないが、考えられている仮説の一つに、体内での酸化反応が組織や細胞などにさまざまな害を与える「酸化ストレス仮説」がある。チームはこれまでの研究で、歯周病の原因菌「ジンジバリス菌」などが作る酪酸が細胞内に取り込まれると、「鉄分子(ヘム)」「過酸化水素」「遊離脂肪酸」が過剰に作り出され、細胞に酸化ストレスを起こして壊してしまうことを明らかにしている。

 

1.歯周病の原因菌「ジンジバリス菌」などが作る酪酸が細胞内に取り込まれる

 

2.「鉄分子(ヘム)」「過酸化水素」「遊離脂肪酸」が過剰に作り出される

 

 

酪酸を注射したラットは、通常のラットに比べ、全ての部位で平均35~83%も「ヘム」「過酸化水素」「遊離脂肪酸」の濃度が上昇していることが分かった。

 

3.細胞に酸化ストレスを起こして壊してしまう → アルツハイマー病

 

 

■まとめ

歯周病の原因菌が作る「酪酸(らくさん)」がアルツハイマー病を引き起こす原因の一つになる可能性がある。

 

今回の記事では、アルツハイマー病を発症する原因となる仮説として歯周病による「酸化ストレス仮説」が挙げられていましたが、仮説の一つには「脳糖尿病仮説」があります。

 

九州大の生体防御医学研究所によれば、アルツハイマー病患者は、脳内の遺伝子が糖尿病と同じ状態に変化することがわかったそうです。

 

●糖尿病患者の半数でアルツハイマーの初期症状を確認で紹介した加古川市内の病院に勤務する医師らの臨床研究によれば、糖尿病の通院患者の半数以上に、「海馬傍回(かいばぼうかい)」と呼ばれる脳の部位が萎縮(いしゅく)するアルツハイマー病の初期症状がみられることがわかったそうです。

 

インスリンには記憶、学習機能を高める作用もあり、糖尿病でインスリン反応性が低下することが、アルツハイマー病発症につながっている可能性があるようです。

 

インスリン抵抗性を伴った2 型糖尿病にアルツハイマーのリスク|九大研究によれば、インスリン抵抗性を伴った2型糖尿病の場合、アルツハイマーの発症に関係があるとされるプラークが形成されるリスクが高くなるという研究結果が発表されたそうです。

 

九州大学の研究によれば、血糖値の異常が認められた患者にはプラークが形成されるリスクが高いという結果がでたそうです。

 

論文を執筆した九州大学の佐々木健介さんによれば、インスリン抵抗性がプラーク形成の原因と結論するにはさらに研究を進める必要があるものの、糖尿病をコントロールすることによってアルツハイマーを予防できる可能性があるとしています。

 

最近の研究では、歯周病は糖尿病の合併症の一つといわれており、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周病にかかっている人が多いといわれています。

 

それは、糖尿病になると、唾液の分泌量が減って歯周病菌が増殖したり、免疫機能や組織修復力が低下して、歯周病が発症・進行しやすくなるからだと考えられます。

 

糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加によれば、糖尿病と歯周病の関連性は疫学調査や動物実験などで明らかにされており、糖尿病を多く発症する米アリゾナ州のピマインディアンを対象にした調査では、歯周病の発症率が糖尿病ではない人に比べて二・六倍高い、といったことも分かっているそうです。

 

なぜ、糖尿病の人は歯周病になりやすく、また治りが遅いのでしょうか?

 

高血糖状態が長く続くと、血液中に体内のタンパク質に糖が結合した糖化たんぱくが増加し、体内に侵入した細菌やウィルスを捕食・消化し、その情報をリンパ球に伝える働きを持つマクロファージを刺激し、ある特定のサイトカイン(細胞同士の情報伝達を担うタンパク質で、過剰に分泌されると、自らの組織が破壊されることがある)の分泌量が増え、歯周病が悪化するのではないかと考えられるそうです。

 

糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加で紹介した愛知学院大歯学部歯周病科(名古屋市)の野口俊英教授によれば、糖尿病と歯周病には5つの共通点があるそうです。

1.初期に顕著な自覚症状がない

2.罹患率が高い

3.生活習慣病

4.慢性疾患

5.病気の進行のメカニズムが似ている

 

糖尿病と歯周病とではアルツハイマー病になるメカニズムが違ったとしても、糖尿病と歯周病には共通点が多いということですから、アルツハイマー病を予防するには、歯周病・糖尿病になる生活習慣を改善することが大事ということが言えそうです。

 

怖い怖い歯周病

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 厚生労働省の調べによると成人(30~64歳)の8割がかかっているとされる感染症をご存じでしょうか。それは「歯周病」です。歯科医師が対峙するもっとも強い敵と言っても過言ではありません。そして歯周病はただ治すのが厄介なだけでなく、その悪影響がとんでもなく恐ろしいのです。

 そもそも歯周病とは何でしょうか。耳にしたことがあっても、正しく知っている人は少ないかもしれません。日本歯科衛生士会ホームページより概要を抜粋しますと、「歯肉・歯根膜・セメント質・歯槽骨で構成される歯周組織が、口の中の細菌感染によって破壊される慢性炎症性疾患のこと」で、成人だけではなく高校生などの若年層も多く罹患しているとされています。

 適切に歯磨きができていないと、健康な歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、それを改善しないまま深部の歯周組織まで炎症が波及すると、歯と歯肉の境目の溝が深くなり、歯周ポケットが形成されます。これが重症化してしまうと歯がぐらつき始め、残念ながらたくさんの歯を失ってしまうことになりかねません。しかも歯をしっかり磨いていても、気づかずに歯周病になっている人がかなり多いのです。

 歯周病を「単に歯が抜けるだけの病気」と片付けてしまうのは大間違いです。最近の研究で歯周病は全身に悪影響を及ぼすことがわかってきているのです。特に糖尿病と密接な関係があるほか、突然死の原因になりかねない心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めたり(2.8~3.2倍)、失明や手足の切断につながるような重症になってしまったりするのです。

 歯周病菌を顕微鏡で観察すると、粒状の物やヘビのようにクネクネ動くものなどさまざまなタイプを無数見ることができます。ある研究によるとこの種類と数が増えるほど歯周病の症状は悪化するようです。ありふれた細菌として見過ごされてきましたが、最近はこの歯周病菌が「さまざまな病気と密接にかかわっているのではないか」と世界中の研究者から報告されています。

 まずは糖尿病です。頻尿や喉の渇き、倦怠感のほか足がつるのは糖尿病の症状。日によってムラのあるジワ~ンと弱い痛みが続く、歯ぐきから出血するのは歯周病の症状です。この2つの病はお互いを悪化させていくという恐怖のスパイラルを作ります。

 何がお互いを悪化させてしまうのでしょうか?  そのメカニズムを説明しましょう。歯周病になってしまったことで形成された歯周ポケットに歯周病菌が溜まってしまうのが発端となります。ここに免疫細胞である白血球が菌を退治しに集まってきます。

 この時、白血球が歯周病菌の出す毒素に触れることで、「TNF―α」と呼ばれる阻害物質を出します。これが血液中のインスリンの働きを妨げてしまう作用があるのです。インスリンは健康な人の体内で変動する血糖を適度に調整する役割があるのですが、この働きが低下すると、糖尿病の症状が悪化してしまうことがあります。

 そして糖尿病が悪化すると血糖値が高くなり、今度は歯ぐきの毛細血管の血流が悪化して、血液が行き渡らず歯周病菌を退治できなくなってしまいます。こうして歯周病による歯ぐきの炎症が糖尿病を悪化させ、さらに歯ぐきの炎症を進行させる――。という悪循環に陥りかねません。わずか半年で重度の糖尿病で倒れてしまった患者もいるぐらいです。

 逆に糖尿病患者に歯周病菌を減らす治療をしたところ、それまでよくならなかった「ヘモグロビンA1c」と呼ばれる過去1~2カ月の血糖値の状態を示す指標が劇的に改善して、症状がよくなったケースが報告されています。

 歯周病菌が血管内に入ると血栓ができやすくなり、突然死を引き起こしかねない心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高める(2.8~3.2倍)という研究結果も出ています。歯周病菌は心筋梗塞の原因である動脈硬化を進行させることがあるのです。

 メカニズムを説明しましょう。口の中に住んでいた歯周病菌は、食事中などで傷ついた口の中の粘膜の毛細血管から血管内に入り込みます。その歯周病菌の刺激により動脈硬化を誘導する物質が出てきて、血管内にプラークと呼ばれるお粥状の沈着物ができることで血液の通り道が狭められ、心臓の冠動脈を硬化させると言われています。このことはヒトの大動脈の動脈硬化症と呼ばれる患者さんの血管の中から5~20%ぐらいの割合で歯周病菌の遺伝子が見つかっていることからも確認されています。

 もうひとつ、おそろしいのは「バージャー病」という聞き慣れない病気と歯周病の関係です。手足の末端の血管が詰まり、炎症がおき、皮膚に痛みや潰瘍を起こし、最悪の場合は手足を切断しなければならないこともある病気です。

 実はバージャー病にかかったすべての患者が歯周病だと診断され、その進行度合いは中度から重症です。痛み、または潰瘍がある部分の血管から採血し、検査を行った結果、血液からは歯周病菌が検出された一方で、正常な箇所からは歯周病菌が検出されませんでした。

 歯周病菌は血栓をつくりやすく、皮膚の内側の細胞に進入するとの報告がされています。口の中にとどまらず、体全体に行ってしまい、最悪の場合バージャー病を引き起こすとみられます。これが心臓の近くで起これば心筋梗塞、脳の近くで起これば脳梗塞となる可能性があるのです。

 このように放置できない歯周病を予防・治療するにはどうしたらよいでしょうか。まず基本は歯磨き=ブラッシングです。歯と歯ぐきの間を意識して、1本1本丁寧に磨く意識が必要です。フロスによる清掃も欠かせません。一度のフロス掃除でお口の中の歯周病細菌がかなり減ると言われています。歯ブラシだけでなくフロス清掃もこまめに行いましょう。

 とはいえ、毎日しっかりブラッシングしていても、必ず歯石はついてきます。目安としては3カ月に1回、つまり季節ごとに定期検診を受診して歯石を取っていくのが理想です。しっかりと定期的な検診で歯のクリーニングを行い、口の中全体の細菌数を減らすことが免疫力の低下を防ぐことにもつながります。

虫歯治療

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虫歯は歯の感染症。


 人の口の中には多くの細菌が常にいます。この細菌と食べ物の残り、唾液中の成分が結合して歯の表面にくっ付いて歯垢となります。歯垢内には細菌から排出される酸が充満して、歯の表面を少しづつ溶かしていきます。

 歯の表面が少し溶けただけの初期の段階では、慌てる必要はありません。人の体にはちゃんと防御機構があって、わずかに表面が溶けただけなら、再石灰化といって溶けた部位を補修する機能があります。『歯磨き』をしっかりと行っていれば心配ありません。

 歯磨きが上手く出来ずにいる、あるいはやらずにいると、歯の表面に常に歯垢が付いている状態になり、次第に歯の表面に穴が開いてきます。穴が開いたらもうそれは立派な虫歯です。穴の中に入り込んだ細菌は歯ブラシの攻撃が来ない隠れ家に潜んだまま、酸をどんどん出して歯の内部へと進んでいきます。

虫歯治療は、感染した所を除去し、除去した所を補う。

 歯に穴が空いた状態からいくら歯磨きを頑張っても、フッ素を塗布していても虫歯の進行は止まりません。歯医者による治療介入が必要な状況です。

 体の多くの部位は再生の機能が備わっています。例えば、転んで膝を擦りむいても、皮膚は自然と元に戻ります。しかし、歯では感染した部位に薬を塗っておくと元の健康な状態になるということも現状ではまだ難しいです。(これができたら最高)

 感染した部位を残しておくと虫歯はさらに深く進行していくため、放置するわけにもいかず感染部位を除去せざる得ないというのが実際のところです。


 感染した部位を取り除いて清潔にしておいても、歯が自然と元の状態に再生するということもありません。(これくらいの再生能力が自然と備わっていないのも不思議)感染して除去した部位を何かしらの人工物で補修して、元の形にしないといけないのです。

 補修物は残された歯と一体化して再度の細菌感染から歯を守り、食べ物を噛み砕く力に耐えなければなりません。なかなか大変な重責を補修物は負わされています。


虫歯の治療は限界がある。

 虫歯の治療をして金属の詰め物を入れていた歯が、再度虫歯になって詰め物が取れてきた経験がある方もいると思います。そのような時にも、基本的な治療方針は最初の時と同じで、『感染した部位を取り除き、取り除いた分だけ人工物で補修する。』です。

 虫歯治療は常に一方通行で、治療を繰り返して行くと歯の量はどんどん減っていき、人工物の量はどんどん増えていきます。最終的に神経を取る治療まで行うと、歯の耐久性は著しく損なわれます。毎日の歯ぎしりや、食事による歯にかかる応力によって根が割れてしまうと歯を抜かなければいけなくなることが多いです。


 結論です。出来てしまった虫歯は放置しないでいち早く治療することが大切。そして、二度と虫歯ができないような今までとは違うハミガキを歯医者さんに行って歯科衛生士さんに習いましょう。

親知らずとは、第3大臼歯のことで18~30歳くらいになって生えてきます。


親知らずまでまっすぐ生えている人は、日本人では、ほんのわずかです。


親知らずには様々な問題点があるために抜いてしまったほうが良い場合が多いです。


親知らずを抜くと、もの凄く痛い!というイメージがあると思うのですが、実際顔が腫れるような状態になるのはごく一部のものです。


特に上のまっすぐ生えた親知らずは痛みもなく10秒くらいで簡単に抜けます。


親知らずを大切に残しておいたばかりに、手前の歯まで抜かなくてはならなくなってしまうというケースを多く見かけます。


親知らずを抜いて、第2大臼歯までの歯をきちんと残していった方が、将来的に多く歯を残すことになる人は多いです。


親知らずの弊害

智歯周囲炎という親知らずの周りに炎症を引き起こす。


第2大臼歯を巻き込んで歯周病になりやすい。


第2大臼歯を致命的な虫歯にしてしまう。


虫歯や神経の治療を長期的に成功させるのが困難


噛み合わせがわるくなりやすい。


親知らずまめ知識

親知らずは、18~30歳くらいから生え始めます。

 昔は親が亡くなってから生えてくるため、親知らずと呼ばれるようになりました。


別名、智歯と呼ばれますが、これは英語の「wisdom teeth」の日本語訳です。

 智恵がついたころに生えることが由来です。


生える前の親知らずを使った再生治療が話題になっていますが、実用はまだまだ先ですし、金額も

 100万円位します。

 



あれこれ心配するよりも、まずは、自分の親知らずがどうなっているのか、歯科医院で調べましょうね。


歯を失う原因は、虫歯、歯周病で8割を超えます。

つまり、この2つの細菌感染症だけ気をつけていれば、歯を失わずに済む可能性が飛躍的に高まります。

人は、胎児の時には無菌状態ですが、産道を通過してから、死ぬまで細菌による攻撃に常にさらされてしまいます。

人間の体の中の細菌は、腸内細菌だけで100兆匹、口の中や他の部分を足すとどれだけいるのか数え切れません。

殺人事件などで、死体をそのままにしておくと、異臭をはなつようになるのは、それまで、免疫システムにより常に細菌からの攻撃を防いでいた体が、死ぬことにより一斉に数え切れない細菌の攻撃を受けタンパク質が分解されてしまうからです。

口の中もおなじで、虫歯菌は歯が生えてきたときから感染し始めます。
細菌は無の状態からいきなり出現するわけではないので、誰かの口の中の細菌が感染することになります。

そのほとんどがお母さんの口移しによる食事による感染だと言われています。
1歳~2歳半までの間に、お母さんがキシリトールガムを噛んでいることにより、子供の虫歯の感染率が10分の1になるという研究もあります。

細菌は放っておくとなぜか人間の体内に侵入しようとします。

虫歯菌は歯を溶かして、神経の穴に入り、根の先の骨のなかへ、歯周病菌は歯と歯茎の隙間から、歯茎の内部に侵入し体の中へ入ろうとします。

油断も隙もありません。

さらにこのような細菌が増えてくると口の中でも免疫が効かなくなり、異臭を放つようになります。

これがあの口臭です。

ただ、口の中にいる細菌は食中毒のような強い毒素を持っているわけではないですし、大きさも1mmの1000分の1程度です。

口の中の細菌は弱いのです。
歯に穴を開けるという行為も、人が素手で山にトンネルを掘るような、とんでもなく時間のかかる仕事なのです。
ですから、大量に、長時間、同じ場所に細菌を停滞させなければ、歯を溶かすという行為も完結できないのです。

細菌の時間と人間の時間は違います。

細菌は早いもので10分に1回分裂しますから、30分でひ孫まで生まれます。
人間がひ孫まで生まれるには少なくとも60年かかります。
ですから、人間が1日細菌をほったらかしにしておくのと細菌の世界では、約3000年経っていることになります。

半年すなわち細菌でいう54万年も時間があれば素手で山にトンネルは掘れてしまうのです。

毎日毎日、歯を磨いて細菌の数をコントロールしていかなければならないのはこのためです。

毎日歯医者さんでクリーニング(ティースケア)を受ければ、虫歯や歯周病にならない可能性は高いのですが、それは現実的ではありません。
4ヶ月に1回歯医者さんでクリーニング(ティースケア)を受けたとしても、1年365日中3回、残りの362日はほったらかしになってしまいますね。

つまり、日ごろのセルフコントロール(歯ブラシや糸ようじ)の質を高めていかなければ、歯医者さんにどんなに来ようとも、虫歯や歯周病になってしまう確率は高くなるのです。

虫歯も歯周病も細菌が原因です。
健康に生きていくためには、細菌をやっつける歯ブラシや糸ようじなどのセルフコントロールと定期的な歯科医院でのクリーニング(ティースケア)は両方必要不可欠なのです。

最近、テレビのCMでも予防歯科という言葉を良く耳にするとおもうのですが、予防歯科とは一体何なのでしょうか?

物事には必ず原因と結果があります。

歯を削ってつめたり、かぶせたりするのは、歯が無くなってしまった結果への対応です。

時間が経っても自然に元通りにならないからです。(皮膚に出来た怪我は時間とともに治りますよね。)

原因とは何なのでしょう?

それは、虫歯菌や歯周病菌などの細菌と、歯ぎしりや食事の時に歯にかかる余分な力です。

原因を改善して、新たな結果が生じるのを未然に防ぐのが予防歯科なのです。

抽象的でわかりにくいですか?

虫歯菌や歯周病菌などの細菌と、歯ぎしりや食事の時に歯にかかる余分な力を取り除いて、歯が無くなっていくのを未然に防ぐということです。

まとめます。

起こってしまった病気に対応するのが、治療。
原因に対策をして未然に病気にならないようにするのが、予防。

歯を自由に再生したり、元の状態に戻せたり出来れば、予防などしなくても大丈夫なのですが、それが出来ない現状においては予防こそが最善の治療なのです。


予防に勝る治療なし。

どんなに高価で高精度な治療よりも、生まれもっての健全な歯のほうが一生自分の歯で健康に過ごす可能性が高いのです。

歯を消費してから回復するのには、時間と費用と苦痛を伴います。歯を消費する前に予防していけば、時間も費用も苦痛も伴わないで済みます。

どっちがお徳で賢い選択でしょうか?

よく親知らずが腫れてきたり、歯が化膿して痛みが出ている人に

「最近、体調はどうですか?」

「きちんと眠れていますか?」

と質問してみると、

「実は風邪をひいています。」

「仕事が忙しくてほとんど眠れていません」

という言葉が返ってきます。

歯の病気というと、口の中だけの問題と捉えられがちですが、本来は体の全身の状態と密接に関連しています。

虫歯や歯周病は細菌感染症です。

細菌と体は常に戦っています。

抵抗力が強い時には、細菌からの攻撃を防ぎ続けていますが、睡眠不足だったり、風邪をひいたりして、抵抗力が下げると一気に細菌の勢力が強くなり、体が負けてしまいます。
親知らずの周りや歯周病や虫歯の歯の周りには凶悪な細菌が沢山いますから、それがここぞとばかりに攻めてくるため、腫れたり痛くなったりしてしまうのです。

これとは別に、疲れたり、精神的なストレスがコントロールできていないと、人は寝ている間や起きていて無意識な時に歯軋りや食いしばりをしてしまいます。

特に、うまくいかないことがあったり、イライラしているときに、体重の2倍の力で1日2~4時間も無意識に食いしばっていることもあります。
この異常な筋肉の収縮が、緊張性頭痛や肩こり、奥歯の痛み、知覚過敏、歯の破折の原因となっているのです。歯が痛くなる原因が、必ずしも虫歯や歯周病ではないのはこのためです。

上顎洞炎や頭痛、心臓疾患が原因でも歯が痛くなることもあります。

口の中から、消化管を通してお尻まで、管の内面は実は体の表面なのです。
ですから、口の中、胃の中、腸の中には細菌が沢山存在します。

ただし、血管の中や肝臓や心臓の中は体の内部であり本来細菌が一匹も存在してはいけない場所なのです。

それが歯周病菌を放置したままにしておくと、歯ぐきの中の血管から歯周病菌が進入し、体の内部に侵入してしまうことがわかっています。

バージャー病という足の指先が壊死してしまうこわい病気の方の血管のなかにも歯周病菌が多くいたそうです。
口の中の細菌が、糖尿病、心臓疾患、早産、肺炎、生活習慣病に深く関連しているという報告も多数なされています。

先日お亡くなりになった山城新伍さんの死因も誤嚥性肺炎でした。

口の中の細菌が原因になります。

口の中の細菌が命を脅かすのです。

お口の中のメンテナンスがしっかりしていないと、さまざまな病気を発症してしまいます。
歯のためだけではなく、体全身の健康のためにも、お口の中の細菌のコントロールはとても大切なのです。

コントロールはセルフケアだけでは困難です。

4ヶ月に一度は歯科医院でクリーニング(ティースケア)を受けて、歯だけでなく全身の健康を維持しましょう。

歯の周りには細菌がたくさんいます。(唾液1mlあたり数億匹!!)


この細菌はバイオフィルムといって薬が効かない形態で歯の表面に存在します。


ばい菌は色々な毒素を出しそのせいで歯の周りの骨を溶かしていきます。


進行すると歯はぐらぐらになり抜歯しなければなりません。


いわゆる歯周病、歯周炎、歯槽膿漏などと呼ばれる病気の仕組みです。


日本人は先進国の中でも高齢者の歯の本数が少ないと言われています。


日本人にはフロスを使う習慣が無く、歯ブラシだけで済ましてる人が多いのが


大きな原因のひとつです。


歯ブラシを一生懸命時間をかけてやっても歯と歯が接している面(歯科では不潔域といいます。)


は全く磨けません。


この不潔域を唯一しっかり磨ける道具が糸ようじ(=フロス)なのです。


不潔域のバイオフィルムに、うがい薬をかけても、全然効果がありませんが、フロスを通すと


、バイオフィルムはボロボロに壊れます。


音波歯ブラシ、超音波歯ブラシ、電動歯ブラシどれを


使うよりも1番不潔域をきれいにしてくれるのはフロスです。


フロスを一日のうちでもっとも効果的な時間に行うとしたら寝る直前がいいです。


寝てる間は唾液の分泌量が少なくなりますから、ばい菌が活動しやすいのです。


ですから、寝る直前にばい菌をやっつけておくのです。


それでも毎日の取りこぼしが溜まって、ばい菌が悪さを始めるのが5~6ヶ月位からです。


この前にばい菌を大掃除するのがクリーニング(ティースケア)です。


歯科衛生士が最新の器具を駆使して溜まったばい菌をやっつけます。


アップルデンタルクリニックでは毎日寝る前1回のフロスと、4ヶ月に


一回のクリーニング(ティースケア)を強く強くオススメしています。


これを実践することであなたの一度しかない人生の大きな財産になると確信しています。



親知らず以外の下の歯を抜けっぱなしにしておくと、抜いた歯と咬み合ってた上の歯は下の歯ぐきに当たるまで落


ちてきます。抜けた歯の後ろの歯は前にかたむき倒れます。

奥歯でこういうことを何本か繰り返しますと、全体の咬み合わせは低くなり、下の前歯が上の前歯を突き上げて、


上の前歯が出っ歯になってしまいます。

これを治すためには、被せ物や矯正治療で、元の状態に戻していく必要があり、お金も時間も相当かかります。



歯を抜いた後の隣の歯の10年後の健康率

  抜けっぱなし  :24% (後ろの歯が前に傾く)


  入れ歯治療  :36% (何年かすると支えの歯がぐらぐらしてくる)

  ブリッジ治療  :72% (食事中に歯の間に汚れが溜まりやすくなる)
 
  インプラント  :98% (自分の歯とほぼ変わらない)
 


抜けて時間が経ってからでは、治療が複雑化してしまいます。


トータルの時間も金額も跳ね上がって行きます。


そのくせ結果は難しい治療になるので満足度が低くなりがちです。


歯科の治療は早ければ早いほど、早くて、安くて、結果もいいです。


どこかの牛丼屋さんみたいだけど本当の話です。



1.  毎日ちゃんと食後歯を磨いている。

2.  痛くなったり、かぶせ物がとれたら受診している。
 
3.  2~3年に1回は歯医者さんで歯石を取ってもらう。

4.  2~3年に1回は歯医者さんに虫歯がないかどうかチェックしてもらう。

ほとんどの日本人が、上記のような歯科受診の仕方をしているにも関わらず、ほとんどの人が欧米に比べ歯を無駄に喪失しているのはなぜでしょうか?(80歳で10本位の差があります。)
実は上記のようなあいまいな受診の仕方が日本人の歯をダメにしているのです。



1. 細菌を意識した歯磨き
お口の中の細菌を意識した、1日1回の質の高い歯磨きを目指しましょう。なにも、1日3回3分キチッと磨かないと駄目だと言っている訳ではありません。
細菌が一度破壊されたバイオフィルム(詳しくはバイオフィルムとはを参照)を再構築するのには約24時間かかります。
ですから、1日1回寝る前の歯磨きの質を向上してあげれば、必要以上に細菌は増えすぎないのです。歯ブラシをレベルUPすると歯石もつかなくなります。 当院でご説明しますが、コツは歯と歯ぐきの境目を丁寧に1本ずつ磨くこと、そして糸ようじ(=フロス)をすることです。


2. 糸ようじ(=フロス)の使用
大人になったら、虫歯になるのは歯と歯の間です。そこからいつの間にか虫歯になり、神経をとることになってしまいます。なぜ虫歯になるかというと、歯と歯の間というのは、歯ブラシだけだとほとんど磨けていないからです。歯ブラシだけだよって言う人は、実に磨かなければならない面積の40%を毎日磨いてないことになります。
常に磨けていないということは、毎日磨いていないのと同じことなのです。歯ブラシはデッキブラシのような形をしていて、床のように平らなところを磨くのは得意なのですが、垂直な動きは苦手なのです。歯ブラシで磨けるのは、歯の5面のうち3面です。
残りの2面はフロスでないとみがけないのです。欧米ではフロスの使用は日本に比べてかなり一般的です。
日本ではコンビ二やスーパーでも必ず売られていますが、使っている人は少ないようです。 私の見解では歯ブラシよりもフロスの方が大切です。


3. クリーニング(ティースケア)の利用
自分の背中が良く洗えないように、自分のお口が一番磨けないのは自分なのです。ですから、自分では磨けているつもりでも、ずっと細菌が停滞しているところが必ずできてしまいます。
それをずっと停滞させたままにしておくと、歯に穴が開き、歯ぐきが腫れ、歯を支える骨も吸収して、虫歯や歯周病になってしまいます。
セルフコントロール(=毎日自分で行う歯磨き)だけでは、まかないきれない所をプロの歯科衛生士が、知識と技術を持って、バイオフィルムを破壊し、細菌を取り除くのがクリーニング(ティースケア)なのです。


4. 最新の予防システムの活用
セルフコントロールとクリーニング(ティースケア)をより効果的にするために、3DS(DentalDrugDeliverySystem)を使って、虫歯菌の質と数をコントロールしていくことも効果的です。
3DSは、高濃度の殺菌剤を、自分専用のマウスピース内に入れて、そのままお口に装着します。これによってクリーニング(ティースケア)により薬が効くようになっている、虫歯菌・歯周病菌を殺菌します。約4ヶ月の効果が得られますので、4ヶ月に1回の使用が予防に効果的です。


1.  細菌を意識した歯磨き

2.  糸ようじ(=フロス)の使用

3.  4ヶ月に1度のクリーニング(ティースケア)

4.  最新の予防システムの活用 (3DS)

以上の4つを行っていくことによって、一生自分の歯を残していくことができます。

本来、歯の治療というのは、原因の治療=細菌のコントロール、結果の治療=被せる治療の両方を平衡して行っていかなくてはならないものだったのです。

これからは、自分の口は自分で守るという意識のもとに、プロの技術や知識を利用していくことが大切になっていきます。