読書の秋(という名の現実逃避)で一番の収穫はこの本でした。
東野圭吾の『宿命』。去年WOWOWでドラマ化されたので、もしかしたら見てる方もいらっしゃるかも?
我が家は地上派しか見れないアナログ世帯なので残念ながら見てませんが、宣伝は何回も見てたので密かにずっと気になっていた作品です。
なんてったって藤木直人が出てるしね♪(そこかよ!)
最近東野圭吾から遠ざかっていたのでなかなか読む機会がなかったんだけど、この前友達に『卒業』(加賀刑事の学生時代!)を借りて読んだら他の作品もムショーに読みたくなり、なおかつその友達が「面白い!」って言っていたので前から気になってたこの作品を手に取ったの。
ほんっと面白かったです!!(^o^)先が気になって一気に読破しました。
そして読んだ後また最初から読み直しちゃった!!
今まで読んだ東野圭吾作品の中で一番好きかも。読後の余韻が良い!
『白夜行』も確かにすごい作品だと思うけど、 何せ後味が悪かった。
救いのないラストで読んだ後どよ~んとした気分になったからね。。。
逆に、『宿命』は希望の持てるラストで読んだ後スッキリ☆
東野圭吾の作品って読後感が悪かったり、尻切れトンボみたいな感じだったりとラストがイマイチなモノが多いんだけど、これは綺麗にまとまってた。
作者が気に入ってるらしい“ラスト一行の意外性”はそんなにピンとこなかったけど(笑)でも、ラスト一行はさておき、終章でやられたー!って思ったよ。途中までは予想してたんだけど、作者の方が一歩先を行ってました。
小さい頃からライバル同士だった瓜生晃彦と和倉勇作。この二人が事件の容疑者と刑事という立場で再会を果たす。しかも晃彦の妻はかつて勇作の恋人だった美佐子だった。まるで運命の糸に操られるかのように出会った3人を軸に物語は動いてく。
「犯人は誰か」という事よりも晃彦と勇作の関係に重点を置いてるんだけど、ミステリとしても充分楽しめます。
瓜生晃彦の背負ってきた宿命を思うと本当に切ないけれど、でも希望の持てるラストだったから良かった。
WOWOWのキャストが瓜生晃彦=藤木直人、和倉勇作=柏原崇、瓜生美佐子=本上まなみだったので、そのイメージで読み進めてたから余計藤木君扮する晃彦に感情移入しちゃったのかも(笑)
藤木直人は晃彦のイメージにピッタリ!さすが原作者が指名しただけの事はあるね♪(^-^)
『g@me.』も藤木直人だったし、東野さんのお気に入りなのかしら?
本を読んだ後、ドラマも見たくなってTSUTAYAに行ったんだけど、残念ながらDVDしかなかったorz
アナログな我が家にはDVDなんて洒落たモノはないのよぉ(つДT)
くすん、誰かWOWOWで放送したやつビデオに録ってたりしないかな?
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