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1987年の設立以来、インドネシアの現地NGOと協力しながら、国際協力活動を行うNPO法人APEX(http://www.apex-ngo.org/ )の彦坂といいます。

現在、フローレス島内の農村で、ジャトロファ(またはヤトロファ、ナンヨウアブラギリ)という種子から油を採取できる植物を利用した、環境保全型地域開発事業に携わっています。この事業は、ナンヨウアブラギリによる荒地の緑化、ナンヨウアブラギリの種子からの搾油、その剪定枝や種皮などの廃棄物のガス化による発電、発電の際に放出される廃熱を利用した海水の淡水化を行い、環境保全をしながら住民の生活環境や収入を改善しようとするものです。事業の詳細についてはこちら をご覧ください。

また、この事業に対するご寄付 (ゆうちょ銀行、またはみずほ銀行への振込み)も受け付けております。 よろしければ、ご協力ください。
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温暖化対策と家計負担

テーマ:最近思ったこと
2009年11月20日(金) 09時16分57秒
最近、2020年までに90年比で25%減にする対策をとると家計負担が年間○○万円増えるという記事をよく目にしますが、平均所得世帯の負担を書いているのかと思います。しかし、低所得世帯や高所得世帯の場合は異なりますし、同じ所得でも生活様式が異なれば負担額も変わります。

また、算出は難しいのかもしれませんが、温暖化対策をしない場合、気候変動による天災被害額などがどのぐらいになるのかを明らかにしなければ、一般の人々は○○万円の負担増でも温暖化対策を進めるという結論に達しないと思います。効果がどのくらいあるか分からないのに、年間これだけ払ってくださいと言っても了承する人はいません。

ちょうど、イギリスのニコラス・スターン元世界銀行上級副総裁がスターン・レビュー の中で、「対策を講じなかった場合のリスクと費用の総額は、現在及び将来における世界の年間GDPの5%強に達し、より広範囲のリスクや影響を考慮に入れれば、損失額は少なくともGDPの20%に達する可能性があること、これに対し、気候変動の最大要因である温室効果ガスの排出量を削減するなど対策を講じた場合の費用は、世界の年間GDPの1%程度で済む可能性がある」とまとめたように、費用対効果の提示が必要です。

当てにならないかもしれない負担の数字を出すよりは、温暖化対策を進めるために、温暖化ガスをより多く放出している世帯ほど負担がより大きくなるような対策や税制を市民に示し、市民が納得した上で温暖化対策を進めるようにすることが、政治家の仕事かと私は思います。

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原点の原点

テーマ:最近思ったこと
2009年11月17日(火) 13時45分38秒
だいぶ前のことですが、NGO仲間との飲み会の席で、とあるNGO職員向けの研修ではNGOに入ったきっかけを原点の原点までさかのぼって絵に描くという話を聞きました。

自分の場合、何なのだろう?

そんなことを考えていたのですが、

直接のきっかけは、大学を卒業する時に行ったネパールでのワークキャンプですかね。普通に会社に就職が決まっていたので、途上国へ行く機会なんて滅多になくなるだろうから行ってみたいと思いました。(結局、それから何回か行って、こうして駐在までするようになったのですが。)

その前には、国際協力分野以外のボランティアをしたこともありました。

ボランティアに興味を持ち出したのは、三浦綾子さんの『氷点』を読んで、原罪や生きる意味などという大それたことを考えたからです。

さらに考えると、『氷点』を読んだのは、大学で受けた国文学か何かの授業で、確か「この作品は登場人物の心理描写がうまい」と先生が言ってたのを覚えていて、本屋でたまたま目に留まったからです。

ということで、原点の原点は大学の授業で『氷点』を知ったことです。

挿し木作業の終了とジャトロファ・センター建築開始

テーマ:ジャトロファ事業
2009年11月16日(月) 10時44分34秒
10月初旬から進められていた挿し木作業は一応終了しました。昨年と同様、一部は発育不良の苗木もありますが、順次作り直していく予定です。

花の島(フローレス)と日本の間-苗床の様子

花の島(フローレス)と日本の間-挿し木後約1ヶ月が経過した苗木

挿し木後、約1ヶ月が経過した苗木

この事業では、事務所や種子貯蔵用倉庫、搾油・精製設備、ガス化発電設備等を兼ね備えるジャトロファ・センターも建築します。今年9月までの第一年次では種子貯蔵用倉庫の一部のみを建築しましたが、第二年次ではセンターの残りの大部分を建築する予定です。

もう既に工事は開始されており、整地工事と倉庫建設の続きが行なわれていました。

花の島(フローレス)と日本の間-基礎・整地工事の始まったジャトロファ・センター

第二年次の工事は4月ごろに完了する予定です。

パンク修理

テーマ:インドネシアあれこれ
2009年11月09日(月) 14時16分08秒
都市間を結ぶ交通手段としてバスの他に乗り合いのタクシー(というか、普通の乗用車)があるのですが、値段がバスよりも割高になります。バスと違って途中で頻繁に止まらないため、早く目的地に着きます。しかし、どちらも走り出すまでが長い。出発地点で1時間ぐらい他の乗客を待つこともあったりします。

先日も150kmほど離れたところから帰ってくるときに利用したのですが、夕方4時ごろから他の乗客を待っていて、出たのは結局5時半近くになりました。到着は9時半ごろの予定です。最近はそんなことにも慣れて、まあ仕方ないかという感じで思っていました。一緒にいたインドネシア人の友人はちょっとイライラしていましたが。

帰る途中、もう8時ぐらいになって真っ暗な中で、1台の車が止まっているのを見つけました。家族で移動中にパンクしたが、スペアタイヤをどうやって取り出すかが分からないとのこと。

こちらの運転手らも一緒になって探したり、知り合いに電話したりして、修理に協力します。イライラしていた友人や他の乗客らも協力したり、何も言わずに待ってたりするのも不思議といえば不思議ですが。

そうこうしているうちに、バスがやって来ました。バスも止まって「どうしたの?」と声をかけます。とりあえず人手が足りてると思ったのか、乗客が大勢いるからかは分かりませんが、バスは少しすると走り出しました。

次にやってきたのが、ちょうどパンクしたのと同じ車でした。運転手さんがスペアタイヤの取り出し方を知っていて、その後はみんなでタイヤ交換。

無事に家族の車は動き出し、3台みんなで同じ方向に向けて帰りました。

インドネシアに息づく相互扶助(ゴトンロヨン)の精神を垣間見た一夜でした。

食料との競合

テーマ:最近思ったこと
2009年11月06日(金) 18時48分54秒
ジャトロファの油脂は毒性があるので、トウモロコシやサトウキビから作られるバイオエタノールと違って食料と競合しないとよく言われます。

しかし、やはり収量を多く得るためには、良い土地で水もあった方がよいので、アフリカなどでは大手企業が貧しい農民から食料生産のための農地を奪って生産していたりという事態も発生しているようです。

食料にならないのではなく、食料が生産できないような乾燥地でもジャトロファは生産できるということが重要です。

しかし、本当に食料と競合しないものは農業や漁業など食料生産の活動しかないのではと私は思います。なぜなら、その他の活動は土地や労働力を食料生産から奪っているからです。ただし、それが悪いこととは言いません。生産と需要のバランスが取れていればよいのです。

少し前、食料価格の高騰が起こった際には、バイオ燃料や資本家の投資取引、石油価格の高騰などが食料価格高騰の原因として槍玉に挙げられました。

でも、本当の、そして最大の原因は私たちが農業・漁業を見放したこと、そして、地球を温暖化させて異常気象を増やした結果として農地を奪い、追い討ちをかけたことではないかと私は思います。バランスが崩れてしまったのです。

(自分も人のことが言えませんし、)みんなが農業をすべきとは言いませんが、せめて今ある農地を守るために環境保全・地球温暖化防止に努める生き方が食料との競合を抑える生き方なのではないかと私は思います。
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