テーマ:浦壁伸周
まず、アパタイトという存在にどのようにして辿り着いたか。
それは、中学生時代に遡る。
栃木県には海がない。
小学校5年生のとき、神奈川県の江の島に遠足に行ったが、海が広いことに驚いたものだ。
海岸には当時、綺麗な貝殻が落ちていて、沢山拾って持ち帰った。
中学生になって理科の時間にセメントの勉強をした。
セメントも貝殻も、炭酸カルシウムで出来ていることを教えてもらった。
なぜ貝殻はキラキラしていて、セメントはゴツゴツしているのか。キラキラしたセメントをなぜつくらないのか。
質問に対し、先生の答えは、それが出来たら素晴らしいね。街中のセメントがきらきら輝くね、ということだった。
長じて、研究所をつくるに当ってこれをテーマとした。
この研究所のテーマは、未だ実現出来ていない。
しかし、この研究の道程から、生体材料のリン酸カルシウム ハイドロキシアパタイトに辿り着いた。
この研究成果の第一号は、人工歯根である。
人工歯根では、単なるハイドロキシアパタイトでは臨床試験を繰り返していると、顎骨に埋入するとpHが上がることによって脱落することが判明した。
そこで、その原因を突き止め、純粋なハイドロキシアパタイトであれば、人工歯根の接触面が生体に取り込まれ、短期間に歯根として生体と一体化し、脱落しないことを確認した。
これが、患者様、歯科医師に圧倒的支持のもとで、今日、国内トップシェアを獲得したAQBインプラントである。
これから世界に市場を拡大する。