手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
川に死体のある風景 (創元クライム・クラブ)/綾辻 行人
¥1,890
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『吹雪の山荘』が面白かったので、中身も確かめずに買ってきました。競作短編集です。
書名がすなわち、競作のお題。
序文はこう始まります。


 目を閉じて思い浮かべてください。
 あなたの前を川が流れています。
 ごつごつした岩の間を飛沫をあげて流れ落ちる雪解け水。河川敷に響く球音、夕日に照り映える川面。帆船がのんびりと遡行する、向こう岸が見えない大河。油膜が張り、腐臭が漂う都市の運河。
 実在、架空は問いません。自由に想像してください。
 その川に死体を置いてください。
 急流に押されて川を下る顔の潰れた男。葦原に埋もれた腐乱死体。釣り人の針にかかったしゃれこうべ。淀みに漂う全裸の女、イソギンチャクのように広がっては閉じる漆黒の髪、そこに群がる鯉に鮒。
 どうです? ゾクッとくるでしょう?


って、同意を求められても困るんですが(汗)。
いやそりゃゾクッとはしますよ……違った意味で。でもねえ。


 川と死体──なんという雰囲気のある風景なのでしょう。


どういう雰囲気かが問題なんです(苦笑)。
とか何とか言いつつ結局喜んで読んでるんだから世話はないんですが。
ルールは、冒頭のかなり早い段階で「川」と「死体」を出す、ということぐらい。なので収録6編、実にバラエティに富んでいます。どこのどんな川か、死体は川を流れてきたのか、岸に引っかかっていたのか、死因は何か。作品ごとの雰囲気も。有栖川有栖作品は江神二郎シリーズの一環として書かれています。怪奇で幻想でそれでいてちゃんとミステリとして成立している綾辻行人作品も、私は怖い話が超苦手なので知らなかったのですが、シリーズ作品の番外編だったんですね。そりゃもう面白かったんですが、めちゃくちゃ怖くもあったので、シリーズ本編のほうには近付かないでおくことにします(笑)。
いっぽう、それとは反対に、ミステリ評論家佳多山大地の初創作「この世でいちばん珍しい水死人」はここからシリーズが始まっていく第1作、という趣きの作品ですね。
ある日突然父親から、世界放浪中行方不明の伯父を捜し出して日本に連れ戻してこいと厳命された18歳の「僕」。大企業の社長である父は、社長業を兄に代わって貰って、徳川埋蔵金の発掘に生きる男になりたい(!)というのです。かくして「僕」は合格したばかりの大学を休学させられて、それまで存在すら知らなかった伯父さん捜しの旅に出るはめに……。
これ、もっと読みたいなあ! 世界各地を舞台に、「僕」が伯父さんの名探偵ぶりを聞かされるシリーズを。

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