手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:

西尾 維新, あさの あつこ, 諸星 大二郎
妖怪変化 京極堂トリビュート
ブックオフのコミックスの棚で、背表紙にミステリコミックアンソロジーと書かれた1冊を見つけました。
こういうのは同人誌作品のアンソロジーですね。ひょっとしてミステリ小説のパロディや2次創作? と思って中を開いてみたらその通りでしたが、ちょっと予想外だったのが、ネタがたった1人の作家だけだったこと。全編、京極夏彦「妖怪シリーズ」をもとにした作品ばかりでした。
前に買ったホームズものに比べると、絵柄への違和感は殆どなし。4コマや1ページのパロディギャグも秀逸なもの揃いで、よっぽど買おうかと思ったのですが……立ち読みしてみて、結局やめました。
同人誌コミックの場合どうやら避けられないことのようですが、ボーイズラブ化してある作品が多いんですよね。
いや、ボーイズラブ化それ自体はこの際いいんです。ただ、そうした結果どうなるかというと……うーん、どれもこれも、何か物凄くウェットな話ばっかりになっちゃうんですよ。
これってどう考えても、このシリーズの「感じ」ではない。中禅寺秋彦も榎木津礼次郎も、関口巽でさえ、こんな湿っぽいキャラではないでしょう。既に30代もそろそろ半ばの大の男が、これらのマンガ化作品の中では、まるで思春期の少女(!)のようなのです。
描き手が皆若い女性で、描いている自分を作品の中に丸ごと投影してしまっているからこうなるんでしょうね。元ネタが何かというのを取り敢えず頭から取っ払って、単に恋愛もののマンガである、として読めばどれも何らおかしいところはなく、作品としてちゃんと成立しているのではあるんです。
でも、それが中禅寺秋彦の関口巽の榎木津礼次郎の言動である、として読むとなると……違うだろう、と感じてしまったのでした。彼等はこんな、うじうじ、くよくよ、めそめそした人間なんかじゃあないだろう、と。
絵を描く技量はプロのマンガ家に引けを取らない作者ばかりですし、「妖怪シリーズ」の愛読者であることも間違いない。それでもやっぱり、これは、「素人」の作品なんだなあ……などと失礼な感想を抱きつつ、ブックオフを出て今度は新刊書店へと足を向けたのですが。
そこでこんなもん(笑)を見つけてしまったのは一体どういうタイミングなんでしょう。「プロ」の小説家やマンガ家による「妖怪シリーズ」トリビュートアンソロジー。パスティーシュありパロディあり、発想としては同人誌コミックと同じです。
でも読んでの印象は、当然といえば当然ですが、まるっきり似て非なるものでした。プロ作家というものは、自分の言いたいことを言うために書いてるんじゃないんですよね。読者に読んで貰いたいことを表現するために書いてる訳です。完成した作品から作者の自意識が透けて見えることはありません。
シリーズ番外編というような体裁でのパスティーシュが多い中、原田眞人さんのはちょっと変わってます。失踪した原田眞人に代わって代理人が語るという設定にはなってますが(笑)、要するに映画「魍魎の匣」脚本執筆日誌ですね。
脚本は書き進められるその都度京極さんに示され、彼の了解を得ていたようです。唯一クレームのついたくだり、というのが紹介されてるんですが……な、成程、これはちょっと(汗)。
「原作者からのクレームあるいは助言を原田はすべて真摯に脚本へと取り込んでいたがこの場面だけはそう簡単には捨てなかった」とあるんですが、しかし一体何故!? 原田さんはまたどうして榎木津をそういうキャラとして捉えたりしたものか、京極読者としては物凄く理由を知りたいです(苦笑)。原田さんがスタッフに送ったメールに「みなさんに京極さんを説得してもらうしかないとは思いますが」とあったそうですが、ああ良かったっ、京極さんが説得されなくて!
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