手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
林 望
イギリスは愉快だ

クリスマス・イヴとなりました。
日本では何故だかクリスマス当日よりも盛り上がる日な訳ですが、我が家では都合によりケーキその他は明日回し。本日の夕食は湯豆腐でした(笑)。
ニュースを観てたら、全国各地の光のイベント等を紹介してたのですが……うーん、クリスマスが「街に出て楽しむもの」になってるっていうのは何だか違和感がありますねえ。本来、家庭の行事じゃないのかなあ。
リンボウ先生のイギリス・エッセイ第2弾『イギリスは愉快だ』の中の「甘いクリスマス 辛いクリスマス」に、イギリス滞在中、友人宅のクリスマス・ディナーに招待された時のことが書かれています。


 ディナーをする部屋には、暖かく暖炉が燃え、部屋の隅にそんなには大きくないクリスマスツリーが賑やかに飾ってある。一月も前から到来するクリスマスカードは、カードの端と端をホチキスでつなぎあわせて、幾筋もの御幣のように長く垂らし、ツリーの後ろの壁に下げてある。プレゼントは全部ツリーの下に積み上げて、ちょうどそれがお供え物のように見えた。
 あとで食事が終わってから、これらのプレゼントは包みをほどくのである。その様子を見ていると、一つ一つのものは随分安物の、言ってみればつまらないものなのだが、包みを盛大に破きながら、大袈裟にといってもよい大騒ぎで喜んで見せるのである。


いい雰囲気ですねえ。
さて、そういうイギリスのご家庭のクリスマスのご馳走はどんなものかというと、「型通りワインの乾杯に始ま」り、「メインディッシュは、これも型通り七面鳥のロースト」と続きます。七面鳥の付け合せの茹で野菜は、イギリスに旅行したことのある人はお判りでしょうが(笑)、クリスマスだからって全く普段と異なることはないようです……リンボウ先生曰く「酔っ払ったように茹で抜かれて」とのこと(苦笑)。
そして次が、イギリスのクリスマス・ディナーのいわば主役、クリスマス・プディング。1年前に作って保存しておいたものを、2時間がかりで茹でて戻す、というものだそうです。1年間保存しておいても、どういう訳か腐りもしなければ黴も生えないというのが不思議ですよねえ。


 朝から延々とボイルされ温められたクリスマスプディングには、皿に乗せてからヒイラギの葉を何本か挿し、そうしておいて満遍なくブランデーをふりかけ、火をつける。カーテンを閉めて暗くした部屋に、ゆらゆらと青い炎を上げるプディングが運ばれてくると、クリスマスの気分は一層盛り上がってくる。こういうことの一つ一つが、この国のクリスマスの楽しみなのだ。


そしてこのプディングの中には、コインを1つ入れておく、という習わしがあるんですね。そのコインに当たった人には福がくる、という訳です。この「幸いのコイン」に見事当たったリンボウ先生。本当に偶然だったのか、お客様だから特別サービスしてくれたのかは不明とのことですが(笑)。
ここまではいかにも家庭的伝統的、古き良きイギリスのクリスマスとはこのようなものかとしみじみ思わせる、落ち着いて良い雰囲気なんですが……この後、ディナーは只ならぬ展開となって参ります(苦笑)。


 これでやれやれようやくクリスマスプディングも食べ終えた、と私は一息ついた気分になったが、それは甘い考えというものだった。


クリスマスに欠かせないお菓子としてもうひとつ、ミンツパイというのがあるんだそうです。超甘いドライフルーツ入りのパイなんだそうですが……プディングもやっぱりドライフルーツてんこ盛りで、死ぬほど甘かった訳でありまして。


 もうこの甘いものはパスしたかったけれど、「まあ、お祝いの物ですから」と言われるとそういうこともでき兼ねた。そこで、もう死に物狂いで、胸焼けを覚悟してこれを平らげたのである。
 すると、次にミンツ(mints)が出てきた。これは、単純に言えばいわゆる「ハッカ糖」です。


超甘い物が3連発! しかも、まだこれで終わらない(爆)。


 その次に出て来たのは、スコットランドのクリスマス菓子だという、大きな丸いビスケットで、しかし、これはなんとしたことか真っ白に砂糖でくるんであるのであった。「そりゃーないよ!」と心の中で思ったけれど、これもお祝いかと思ってようやく一つだけ食べると、なんだかくらくらと目が回ってきた。
 で、その次が、ハッハ、クリスマスケーキなのである!


殆ど甘味の拷問ですがな(汗)。
しかも。
「さあて、そろそろディナーも終わりですから、デザートにこれいかがですか」とチョコレートを……!
何かもう読んでるだけで胸焼けがしてきそうですが(汗)、考えてみれば、たぶん日本のおせち料理なんかと同じ発想なのかもしれませんね。
ハレの日のご馳走といえば甘い物、だったんだろうなあ、昔の人にとっては。

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