手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
アイザック・アシモフ, 池 央耿
クリスマス12のミステリー

アドベントカレンダーの気分で、という訳でもありませんが、これから当日までの2週間ばかり、クリスマスにちなんだ本を集中的に行ってみようかと思います。絵本とかミステリとか、好きな分野と相性のいい行事だということもありまして。
という訳で、トップバッターはこれ。2年前に「クリスチャンじゃなくてもクリスマスを祝ってちっとも構わない」ということの理論武装(笑)として、アシモフの手になる前書きだけ紹介した本ですが、念のためにもう1回おさらいしておきましょうか。
古代ローマの冬至の祭りがキリスト教に取り入れられ、イエス・キリストの誕生日という大義名分を与えられたのがクリスマス。ただ単に季節の祭りとして大いに盛り上がって良いのです。皆さん、わかりましたね?(笑)
で、何でクリスマスにミステリなのか、ということなんですが、更にアシモフの前書きから。


 クリスマスにまつわるもう一つの近世神話は、この時期には誰もが善意の人になり、日頃は血も涙もないようながりがり亡者すらが美しい心を見せるというもので、一八四三年にチャールズ・ディケンズが『クリスマス・キャロル』を著わして以降、これは永遠の寓話となった。
 そのせいで、十二月に不愉快な出来事があると、人はまるで他の時ならまだしも我慢できるとでもいうように眉を顰めて「クリスマスだというのに」と舌打ちをする。
 お察しの通り、犯罪小説の作者たちがそこに目を着けないはずがない。読者をあっと言わせる悪事を企むにしても、作者はそのために意に添わぬ暴力描写や性愛場面に筆を費やす必要はない。事件を十二月に設定して、読者の注意をクリスマスに誘えば細工は流々である。


かくして収録12編、パーティの席上で殺人が起こったり盗難が発生したり、クリスマスセールで賑わうショッピングセンターで騒ぎが起きたりする訳です。更に、心理ホラーというか、怪談風味の作品も。怖い話なんていうのは1年中いつであってもよさそうなものですが、クリスマスの華やかさ、真冬という季節の寒さ厳しさという相反する要素の両方を兼ね備えることで、物語の舞台に厚みが加わっています。
作者の面々はスタウト、セイヤーズ、ホックなど、有名どころが中心。ネロ・ウルフ、エラリイ・クイーン、ピーター・ウィムジー卿、サム・ホーソーン医師などなど、オーソドックスな名探偵揃いなのもクリスマスには似合いかもしれませんね。シャーロック・ホームズの翻案というか、本書中の表現でいえば「聖典模作」(笑)もありました。ディケンズへのオマージュにもなっていましたね。

AD
いいね!した人  |  コメント(6)  |  リブログ(0)

青空百景さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。