手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
早川書房編集部
ミステリの名書き出し100選

題名で全ての説明がつきますね、これは。つまりそういう本です(笑)。
原寮が序文を書いていますが、彼が編著者だという訳ではなく、純粋に早川書房内部で生まれた企画のようです。序文に先立って置かれている「本書の成立ち」によれば、


 冒頭から読書を小説世界に引き込むことが要求されるミステリでは、とりわけ名書き出しが多いのではないかとの期待がある。名作ミステリがどんな名書き出しで読者の心を捉えようとしたかを指揮者に評論してもらい、それを年代順に並べれば、それは興味深いミステリ・エッセー集ともユニークなミステリ史の試みともなるだろう。本書はそのような意図から編まれました。


まず編集部が重要と思われる作家100人をピックアップ、そして評論家・研究者・翻訳家がその作家の名書き出しを(つまり、作品を)選び出し論評する、という形でこの本ができあがったという訳です。雑誌の連載企画を本にまとめた、とかじゃないんですね。さすが早川、やるなあ。
という訳で、やはりというべきかシャーロック・ホームズから始まります。選ばれたのは、ホームズもの短編の第1作、1891年「ボヘミアの醜聞」。これは確かに印象的な書き出しですよ。納得!
以下、2003年T・ジェファーソン・パーカー作『コールド・ロード』まで、100篇のミステリが「書き出し」という切り口から紹介されている訳ですが。
ええと、厳密にいうと「名書き出し」とはいえないものも混じってます(笑)。ミステリ史において絶対に欠かせない作家だし、選ばれた作品も勿論佳作・傑作、でも書き出しの文句それ自体は別に普通だよね、というものがいくつか。まあ仕方ないですね、ほんとに純然たる「名書き出し集」なのではなくて、名作ミステリを年代順に紹介するという目的がある訳だから。
そうかと思えば、えー、この作家がこれなの?と、ちょっと個人的に異論を唱えたくなるようなのもありました。ディック・フランシス、エド・マクベインなど。どちらも書き出しがうまいという点ではもう異常なまでの(笑)高水準に達している作家です。本書では、フランシスは『本命』、マクベインは『ビッグ・バッド・シティ』が選ばれているのですが、うーん、山ほどの中から選びぬいた結果がこれですかねえ。いや勿論これも悪くはないけど、でも両者とも、代表作としても名書き出しとしても、もっともっとレベルの高い作品が目白押しだと思うんだけどなあ。
と、編集方針に賛同したり反論したりするのもアンソロジーやブックガイドを読む楽しさのひとつなんですよね。
100人もの作家がとりあげられていると、当然のことながら、未読の人、知らない名前も結構あります。いやそもそも、確かにうちの本棚にある、読んだこともある筈なのに、全ッ然おぼえてないものがかなりたくさん(苦笑)。ファイロ・ヴァンスもフレンチ警部もペリー・メイスンも、確かに全巻読破した筈なんですけどねえ……書き出しを示されていてさえ思い出せない!(汗)
読み返したい作品が山のように出てきてしまいました(苦笑)。

AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

青空百景さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。