手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
エド・マクベイン, 井上 一夫
キングの身代金 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-11)
今度の週末に、テレビ朝日系で「黒澤明ドラマスペシャル」というものがあるらしいですね。第1夜が「天国と地獄」、第2夜が「生きる」。映画のリメイクをドラマでやる訳ですか。
朝日新聞の「週間TVナビ」の番組紹介を読んでいて、ちょっと考え込んでしまいました。「天国と地獄」について、こんな風に書いてあったからなんですが。
「故・黒澤明監督の社会派サスペンスの名作を初めてテレビドラマ化」……うーん。いや、勿論これで間違いじゃないんですけど、でもこの言い方だと、映画「天国と地獄」は黒澤明オリジナル脚本なんだと、知らない人には思われてしまわないかなあ。
原作は、これです。エド・マクベイン「87分署シリーズ」第10作目。
製靴会社の重役ダグラス・キングの子供を誘拐して身代金をとろうとしたこそ泥達。間違えてキング邸の住み込み運転手の子供をさらってしまいますが、そのままキングに多額の身代金を要求します。しかしキングは今まさに、会社を我が物にするため全財産をかけて乾坤一擲の大勝負に出ようとしていたところでした。彼は他人の子供のために我が身の破滅を招く気などないと言い放ちます……。
僅かな物証から犯人の手がかりを掴もうと地道な科学捜査を続ける警察、夫の不人情をなじるキングの妻ディエン、パパが友達を助けてくれると思ったのにと落胆するキングの息子。やはり会社を乗っ取ろうとする別の一派。様々な人間達の「うごめき」が描かれています。
犯人グループも、一枚岩ではありません。冷酷な男サイ、その言いなりのお人よしなエディ。エディの妻キャシーは、こそ泥ではあっても決して「悪党」ではないと信じてきた夫の変化に心を痛めています。
愛する夫が人の道を踏み外そうとしていると感じて傷つき、必死に引き戻そうとしている、2人の妻。ディエンとキャシーの一途な姿が印象的です。何というのか、最近の小説ではあんまり出てこない、けなげな妻という感じなんですよね。やっぱり、50年近くも前に書かれた小説だからかな。
映画「天国と地獄」はテレビで観ましたが、相当前のことで、実はあんまりよく憶えていません(汗)。発端は小説の通りだけれども展開はだいぶん違っている、ということだけは記憶にあるんですが……今度のドラマ、観ようかな。
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