手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
エドワード D.ホック, 木村 二郎
サム・ホーソーンの事件簿 5 (5)
何でだか買っちゃうシリーズです。
大傑作!とか歴史的名作!とかではありません。ミステリ職人エドワード・D・ホックの腕の冴えを堪能できる佳品ではありますが、たとえばアメリカのミステリ史を語ろうという時に、どうしても落とせない作品だという訳ではない。年末の「このミス」ランキングにも多分きっと入らないだろうなー。
しかしねー、好きなんですよ、どういう訳か(笑)。
老医師サム・ホーソーンが、来客と酒を酌み交わしながら語る昔話、という形をとっているシリーズです。田舎町の開業医であるホーソーン先生は、町で事件が起こる度に保安官を助けて素人名探偵ぶりを発揮する。このパターンは絶対に崩れることなく、各編のタイトルも、常に“The Problem of the~”です。訳題も「~の謎」で統一してますね。
しかし、毎度同じパターンを絶対に崩さないとなると、素人探偵ものの場合、ある困ったことが起きる訳でありまして。それはこのシリーズにおいても例外ではないのですな。一体どういうことかというと。
この町、事件起こり過ぎ(爆)。
ホーソーン先生が開業してから、この5巻目で18年。その間の事件数が60件、しかも殺人ばっかりって、何か物凄く治安悪くないですか(笑)。
主人公を警察官にも私立探偵にもしないで本格ミステリをやると、どうしても、その人物は「普通ありえない高確率で事件に遭遇する人」になっちゃう訳です。そこら辺をうまくクリアーしてるのが「日常の謎」派なんですが、アメリカにはこういうのはないんでしょうね。ホックはそんなの全然気にしてないみたいです。んなもん、素人探偵ものの「お約束」なんだから、いちいち突っ込むんじゃないよ野暮だねえ。てな声でも聞こえてきそうな、いさぎよい書きっぷりですよ。
シリーズ開始時にはまだ20代の青年だったホーソーン先生ですが、いつの間にやら40男になりました。そして、作中の時代は第2次世界大戦突入の頃へ。
しかし、アメリカの、それも田舎町って、何かのんびりしてるんですよねえ。若いナースが従軍看護婦になろうと決意したり、ヒトラー支持のドイツ系住民がいて周囲とちょっと軋轢だったり、そんなようなことも勿論起こってはいますが、ホーソーン先生や知人達の戦争観は、「いくら何でも自分達の年齢なら徴兵はされないですむだろう」止まりなんです。
いやあ日本とは大違いだ(苦笑)。
AD
いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)

青空百景さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。