手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:

京都から北海道へ空輸(違)の古本シリーズ第2弾。「歴史読本」誌1994年の別冊特集号です。
上は江戸城内の将軍・大名たちの仕事ぶりから、下は庶民の娯楽まで、「将軍の生活と大奥」「江戸時代の浪人」「江戸時代の敵討」「川柳・小咄に見る江戸の武士」……江戸時代についての百科事典という感じですね。
時代小説やテレビの時代劇でも、かなり丁寧に考証して作られているものがたくさんありますが、それでも物語に登場する事柄について逐一全部解説がしてある訳ではありません。なので、たとえばお江戸の町奉行所の職制などは、うんちく大王・都筑道夫作品だの杉浦日向子マンガだので概略知識を得たつもりでいましたが甘かった。びっくりするようなことが山ほど出てました。
たとえば。
南北両奉行所に同心の定員各140人。では、この中に時代劇でお馴染みの定町廻り同心は何人ずついるかというと。
答 各6人。
んなバカな!と目を疑いましたよ。しかし「江戸幕府の組織と職制」と「江戸時代の治安・警察」、2つの章にわたってはっきりとそう書かれてるんだから、誤植じゃなかった訳ですね(汗)。お江戸の治安は実は物凄く良かったんだというのは聞いてましたが(大事件が見世物に仕立てられたり芝居に書かれたりしたのは、それが珍しい事だったからこそ)、両奉行所合わせてもたった12人!
目明し・岡っ引きは、同心のお供をする時以外は十手を持って歩いちゃ駄目だった、というのも知りませんでしたです。十手をひけらかして悪党を脅しつけるなどできなかった訳だし、犯人捕縛の権限もない。やっていいのは聞き込みだけ。同心の旦那について逮捕のお供をする時だけ、十手・捕縄を渡されたのだそうで……銭形平次とかは「太陽にほえろ!」級に現実とは違っていた訳です(笑)。
現実と違うといえば、もうひとつ、『鬼平犯科帳』でお馴染み火付盗賊改。小説のほうは読んだことないので何ともいえませんが、少なくともテレビのイメージでは、長谷川平蔵はそりゃもう物凄く良い人ですよね。
知識がないので特にそれで何とも思わずにきていましたが、『風雲児たち』で松平定信ちゃんの人権感覚ゼロ(ていうかマイナス)政策・無宿人狩りに彼がかかわっていたことがちらっと描かれていて、少々印象修正。その後高橋克彦『だましゑ歌麿』を読んで、修正された印象が更に強くなっていたところだったのでありますが。
江戸の特別警察・火付盗賊改。実際の評判がどんなもんだったかというと。


 火付盗賊改の成果は大きかったが、検挙をはやるあまりに誤認逮捕が多かったり、厳しい取り調べ(拷問)で無実のものを死なせてしまったりすることがあったりして、江戸の庶民には嫌われていたという。


嫌われてたんだ! あのドラマを無心に楽しむことはもう二度と出来なくなっちゃいました(苦笑)。

AD
いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)

青空百景さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。