手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
藤原 伊織
ダックスフントのワープ

藤原伊織が亡くなってしまいました。
まだそんな年齢ではないのにと思いますが、ガンだったのでは致し方ない。惜しい人が次々亡くなっていくなあ……。
藤原作品で最も有名なのは、何といっても『テロリストのパラソル』でしょう。私もこの作品は大好きですが、それよりも印象に残っているのがこの『ダックスフントのワープ』です。
実はこれ、NHKがドラマ化したのを観たのが最初でした。ちょっと調べてみたら、もう18年も前のドラマだったんですね。
予備知識全くなしで観たドラマは、こんな話でした。
初老の男(平幹二郎)と若い後妻(小林麻美)、幼い娘マリ(吉田涼)の裕福な一家。マリの家庭教師を引き受けた青年(陣内孝則)は、利発で早熟過ぎるクールな少女のために、即席で物語をつくって聞かせ始めます。スケートボードに乗った年老いたダックスフントが、スピードがついて止まらずに大好きな少女に激突しそうになる。必死の願いが奇跡を起こし、衝突寸前、ダックスフントはワープした。降り立ったのは砂漠。老犬の旅の物語にマリは興味を示し始め……。
「理想の家庭」を築きたい老いた父親。自家用プールで泳ぐ彼は、若い妻に笑顔と拍手を送られ幸せそうです。今度はもっと長く潜っていてみせるからねと嬉しげに言う彼は、しかし妻の賞賛がいわば「お約束」であることに全く気付いていません。夫のことも義理の娘のことも、決して愛していない訳ではないのだけれど、孤独な彼女。平幹二郎・小林麻美、何とも絶妙のキャスティングでした。ダックスフントの物語の部分は絵本風のアニメーションで、ここがまた良かったんですよねえ。
ドラマが面白かったので小説を読んでみたら、全体としてはそのままのストーリーながら、結構大胆に脚色してあったことが判りました。でも、原作無視というのではないんですよね。ただそのまま引き写すよりももっと上手に、活かしている、という感じ。小説はいかにも小説として面白かったし、ドラマにはドラマならではの魅力があって、双方ともに忘れ難い作品です。

でも、本はいつでも読めるけど、古いドラマって、ビデオ化も何もされてないんですよね……原作者追悼企画として再放送してくれないかなあ。名作だと思うのですが。

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