手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
田辺 聖子
姥ざかり

エッセイを読むと、野球は判らない、関心ないとよく書いてる田辺聖子さんですが。それほどでもないんじゃないかなあ、と思うんですよね。佐藤愛子エッセイに野球の話が登場する頻度に比べれば確かにめちゃくちゃ少ないですが、阪神ファンだとも書いてたりするし。
大阪の繊維会社のご隠居さん、マンションでひとり優雅な老後を送る76歳の歌子さんを主人公にした「姥ざかり」シリーズにも、「姥野球」なんていう1篇があったりします。
「今晩、家にいてるか?」という息子からの電話に「今晩はあかんデ」と言う歌子さん。外出の予定がある訳ではなく、ナイターを観るのに邪魔されたくないというんですね。二十何年前の作品なんで、選手の名前に時代を感じます。掛布にラインバックに小林だって(懐)。
48歳にもなって職場のグチを母親に聞かせたがるこの息子、やって来て一緒にナイターを観始めるんですが、ここで問題なのは、母は虎キチですが息子はG党だということであります。
小林と新浦(!)の投げ合いが続く中、淡口(おっと、ファイターズ打撃コーチの若かりし日!)トンネルでタイガースが先制、だんだんとテレビに見入る親子の雰囲気が険悪になってきます(笑)。


 九回表で巨人はやっと一点、
「ようし見てろ、阪神のアホをこれで押えこめえ!」
 と次男は叫ぶ。
「お気の毒ね、十安打しといて、やっと一点とは」
「なにいうんてんねん、同点やないか、これから勝負や」
「いままでに十安打しといて、よう小林をKOさせへんのやから、あきませんな」
「何を、何を」
 と次男はカッカとしているらしい。


しかし結局9回裏サヨナラで、本格的に親子喧嘩になっちゃいます(爆)。内容的に巨人の勝ちや、阪神の阿呆、三安打ぐらいで勝ちくさって喜びくさって」と48歳の息子がわめけば、「十安打で、へッ、たった一点、えらい欲のないことや、超浪費戦法いうたらこのことや、高校野球やあるまいし」と76歳のお袋がやり返す。全くもう(笑)。
しかし、この頃のタイガースといえば、まだ“ダメ虎”の時代。


 息子にはああいったが、本当は阪神というチームは、勝つと、ファンとして居心地わるい、というへんなチームなのである。阪神には「負け」がよく似合う。いつも、ここ一番というところでめためたと負けて、ヒイキしていたファンは、きりきりと胃のあたりが痛むという宿命をもっている。負けたら腹はたつがどことなくホッと安心し、ワルクチをいって楽しめる、というへんなところがある。
 しかしそれを巨人ファンにいわれると腹が立つのだ。


ここ数年でタイガースファンになった若い人が読んだら、びっくりするかもしれませんねえ(笑)。

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