手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
佐伯 泰英
陽炎ノ辻―居眠り磐音 江戸双紙

街なかの書店へ出かけたので、『團十郎切腹事件』と一緒にこれも買ってきました。
7月にNHK木曜時代劇で山本耕史が演じるというのは、こんな主人公です。
坂崎磐音、27歳。豊後関前の中老職630石の嫡男で、江戸在勤を終えて国許へ戻る途中。幼馴染の親友2人とともに剣術修行に励んだ青春の日々にも一区切り、戻ればすぐに結婚、出仕、家督相続もそう遠いことではありません。しかし3人とも自分達の手で藩政改革をしてやろうと意気盛ん、将来は希望に満ちていた……のですが。
卑小な人物のねじけた悪意が思いもかけぬ悲劇を呼び、剣を向け合うことになってしまった3人の親友。たった一人生き残った磐音は傷心を抱いて江戸に戻り、浪人として裏店で生きていくことに……。
という発端は、大雑把に言ってしまうと、藤沢周平『用心棒日月抄』に似てますね。許婚を置いて出奔、用心棒仕事で糊口をしのぎ、なんていう辺りそっくりですよ。
で、彼のキャラクターはどういうものであるかというと。
背は高いほう。人柄は穏やか、相手が町人でも誰でも折り目正しく丁寧、美化して言えば「春風のような」ということになるんですが、微妙に天然ボケ1歩手前かもしれません(笑)。食事の時にはあんまり夢中になって食べるものだから、横で何か言われていても全く耳に入っていないというお人です。しかし聡明で、義侠心に富み、剣の腕はめちゃくちゃに立つ。好青年とヒーローが両立しているキャラクターですね。なるほど、これは山本耕史に向いてますよ。
今現在、何と21巻目(!)まで出てるシリーズです。こんな長いものを原作に選んだということは、評判次第で第2弾第3弾もあり得るとみました、というか希望します(笑)。時代小説界で大人気の作者だそうですが、判る気がしますね。読み易くて、読後感が明るくて、イヤなところが一切ないんです。司馬遼太郎や藤沢周平の濃さはないけれど、爽やかで楽しい。こういう話を書くのは、きっと、いい人ですよ。
ただ、いくら多忙のベストセラー作家でも、もうちょっと細かく気をつけて頂きたかった点があるのです……。「牛耳る」とか「面子」とかはこの時代にまだ使われてなかったよ、ということは今回は言いません(言ってるってば)。そんなのはこの際小さなことです、次の点に比べたら。


 番頭や手代に迎えられた正三郎は何事か店先で命じていた。しばらくすると番頭が、
「南鐐二朱銀両替いくらでも即歓迎!」
 の張り札を出した。


いくら何でも、江戸時代に「!」は無茶ですよー(汗)。

AD
いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)

青空百景さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。