手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


テーマ:
戸板 康二
團十郎切腹事件

刊行情報を知って大騒ぎしたのは去年の秋のことでした。その時聞いてた予定は11月刊行。
で、まだかなまだかなとそわそわしながら書店に何度行っても見当たらない。しびれを切らして東京創元社のサイトに行ってみたら──えーっ、延期!?
かくて、やきもきしながら待つうちに年も明け、冬も終わってしまった訳でございます。何だよーまさかこのまま出ないんじゃないのひょっとして!?などと大変失礼な疑いまで抱き始めるに至っておりましたが。
出ました……やっと!
改めましてご紹介させて頂きます。日下三蔵編、戸板康二の生んだ名探偵・老優雅楽の登場作品全てを網羅する「中村雅楽探偵全集」全5巻、刊行スタートです!
最初にサイトで予価を見た時、随分高いなと思ってたんですが、実物を見てみて判りましたね。分厚い! 収録短編数18ですよ。文庫本1冊としては確かに重いし高価ですが、全5冊揃えること考えると、むしろお得な価格設定というべきでしょう(また、5冊揃えると全員プレゼントに応募できるらしいです。何が貰えるのかは最終巻まで秘密だそうですが。あー、勿体ぶるなあ/笑)。
この全集の嬉しいところは、ただ作品が並んでいるだけではなくて、雑誌初出時の江戸川乱歩の紹介文、最初の単行本の作者自身による解説なども収録されていること。そして勿論、今回の文庫化に際しての解説、シンポ教授こと新保博久氏の文章もあって、これで初読の読者への配慮も万全ですね。
シンポ教授も書いてますが、このシリーズ、探偵役が歌舞伎役者で事件の舞台は梨園が殆ど、歌舞伎の演目や登場人物の名前が頻出する訳ですが、しかし読者が歌舞伎ファンである必要は全くありません。


 カトリックについて知識がなくとも、ブラウン神父シリーズを普通に楽しむには差し支えあるまい。歌舞伎を観たことがないといって本書を手に取らないのは、競馬を知らないからとディック・フランシスを読まないとか、泥棒をやらないからとアルセーヌ・リュパンを避けて通るのと同じく愚かしい。そもそも、シェイクスピアを観ても読んでもいないからという理由で『Yの悲劇』をパスするミステリ読者がいるだろうか。そこに登場する元シェイクスピア役者ドルリー・レーンこそ、中村雅楽の造詣のお手本にほかならなかった。


このシンポ教授の言葉に全ては尽きています。ミステリ好きなら、スルーするのは勿体無いですよ!

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