手当たり次第の読書日記

新旧は全くお構いなく、読んだ本・好きな本について書いていきます。ジャンルはミステリに相当偏りつつ、児童文学やマンガ、司馬遼太郎なども混ざるでしょう。
新選組と北海道日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌のファンブログでは断じてありません(笑)。


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小島 克典
SHINJO夢をありがとう―新庄剛志と過ごしたアメリカ滞在記・北海道観戦記
前に取り上げたことのある『夢のとなりで 新庄剛志と過ごしたアメリカ滞在記』の、加筆・再構成・文庫化です。
新庄剛志野球人生最後の3年間・ファイターズ時代についての文章のほか、アメリカ時代のことについても、単行本には入ってない文章がありますね。なので、単行本をもう持ってる人でも、買って損はないかと(あと、この文庫に入ってない文もあるんで、今回初めて読む方はできれば単行本のほうも/笑)。単に引退記念という以上の価値はありますよ。
この人の書く文は30代男性にしてはかなり「青い」、と前に言いましたが、相変わらずですね(笑)。何というか、少女マンガのモノローグ風ですらあります。一人称が「僕」でも「俺」でもなくて「ぼく」「オレ」なのがいかにも似つかわしいというか(笑)。
でも、題材が新庄剛志だから、これでいいんですよ。イチローやゴジラ松井をこの文体で書こうとしたらそりゃもうとんでもなく珍妙なことになるでしょうが(汗)、プリンス新庄ならおかしくない。

3年前、彼がファイターズで初めてのキャンプを送っていた沖縄で。専属通訳ではなくなってから初めて彼に会った小島さん。


 隣に座ると、ほのかに漂ういいにおい。ぼくの知らない香りだった。

 彼の香りのレパートリーを全部知っているつもりだったぼくは、マジ? 何だこれ? とちょっぴり悔しい気分になった。それは2年前、アリゾナではじめて会ったあの日の香りではなかったけれど、新庄剛志はやっぱりいい香りがした。


怯むなッ! ここで怯んで本を閉じちゃ駄目だっ。この後いい話が色々出てくるんだから!(爆)

彼の引退の最大理由が「目の故障」にあったことを、今では本人が明らかにしています。昨シーズン開幕直後に発作がきた、と言っていましたが、それ以前から異常は覚えていたんですね。小島さんが別のところで書いていた、球場から彼の家まで車で送る途中でファンに取り囲まれ、車が汚れていたのがファンに恥ずかしいと彼に注意された話。この本で、小島さんはこのエピソードの前と後ろに、こんな文を付け加えています。


 ある週末のデーゲームのあと。「コジ、悪いけど今日は家まで送っていって」とつーくんにお願いされたことがあった。車好きのつーくんにしてはめずらしいなと思いながら「もちろん、いーっすよ」とふたつ返事で答えたぼくは、彼と一緒に球場脇の駐車場に向かった。


 その頃つーくんが、日常のちょっとしたドライブですらためらうほどの、原因不明の目の痛みと戦っていたことを、ぼくは後日知った。


これが2002年の初夏の話です。

それから更に4年、彼は頑張り通したんですよね……殆ど誰にも気取られることなしに。

背番号1を引き継いで、プレーでもまたムードメーカーとしての役割も、「新庄の後継者」を期待されている森本稀哲選手のことが、やっぱりこの本にも出ています。何と2人のプライベート2ショットまで。プリンスが札幌を引き払う際に、「大掃除隊員」として手伝いに来たときのもの。私服の2人が肩を組んで、カメラに向かってポーズしてます。サイズが殆どおんなじだから引越す時には服を貰ってこようかななどと、ひちょりが前にどこかのインタビューで言ってたのを読みましたが……ほんとに実行したのかなあ?(笑)


東京ドーム時代、満員なんて、夢物語を通り越して冗談でしかなかったファイターズ。去年初めて、そして何度も、4万人越えがありました。でも新庄がいなくなったらどうせ元の木阿弥だと優勝の直後から言われてたけど、2007年最初のホームゲーム。たかがオープン戦に24,000人。以前はシーズン中でもその半分だったのに!

相手がジャイアンツで小笠原がいたから? でも、あの日一番スタンドが沸いたのは、故障と不振と戦力外通告を乗り越えて復活を目指す坪井が登場したときでした。TVの短いスポーツニュースで取り上げられることなんか殆どない選手です。あの時あの場所に集まっていたのは、紛れもない「ファイターズのファン」。

新庄君、チャンピオンリングはもうお手元に届きましたか? 君は断じて、一過性の客寄せパンダなんかじゃなかったよ。最後にファイターズを選んでくれたこと、心から感謝しています。

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